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2017.02.14 05:09|レシピ
 一年前の記事で書いた文旦の砂糖煮、今年も飽きずに作ってます。去年はずっと晩白柚(文字通り実が白い)しか置いてなかった最寄りのスーパーですが、今年はなぜか中身が赤いザボン(朱欒)ばかりです。もちろん色以外ほとんど違いはないんですけど。
 しかし薄いピンクでふわふわしたザボンのわたを見ていたら、これハート形にしてチョコでコーティングしたら今月の例のイベントに相応しいんじゃないか?と思いつきさっそく実践してみました。改善の余地はありそうながらまあまあの出来にはなったので、その成果をここで披露させていただきます。オランジェットならぬザボンジェットですね(微妙な語感かも...)

 基本のレシピは上にリンクした記事で書いたものとまったく変わりません。使うのは二センチ以上の厚さがあるスポンジ状のわた部分なので、まずザボンの実を全体に八等分して果肉を取りはずし、さらに外側の黄色い果皮とわたの上部(果肉と隣りあっていた部分)5ミリ強ほどをそぎ落とします。別にした果肉からは、あとで煮る時に加えるので先にジュースを絞っておきます。

 しばらく水にさらしたわたを沸騰したお湯で湯がくのですが、そのあと水気を絞る前にハートの抜き型でくり抜きます(※絞ってからだと形がいびつになりやすいので、水を含んだ状態で型抜きした方がきれいに仕上がります)。 多少力がいるため、麺棒などで型の上部を二、三度トントン叩くとうまく抜けます。抜いたら手で軽く握って水を絞ります。
 
 ただしハートを量産すると周囲の部分が余ってしまいもったいないので、皮全体の三~四分の一程度にとどめておくことをお薦めします(笑) 残った切れ端部分も自分で食べる分には問題ないから一緒に煮ちゃいますけどね。ハート形にしない残りのわたの方は、先に水気を絞ってから細く切りそろえておきます。

↓こんな感じで型抜きします。右は煮詰めているところ
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 鍋で皮と同量程度の白砂糖と水を煮立てたところに皮を入れ、先に絞った果汁も加えて、焦がさないように注意しながら水気がなくなるまで煮詰めます。タッパーなどに移してしばらくおき、表面が乾きかけてきたら別のタッパーでグラニュー糖(あらかじめビニール袋に入れた上から、麺棒を転がして細かくしておく)をまぶしつけます。

↓中身にはさわらず、タッパーを小刻みに振り動かして満遍なくまぶします。とにかくベタつかせず、砂糖をつけすぎないようにするのがコツ。
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 また少しおいてから余分な砂糖を落とし、最後にチョコレートをコーティングします(この場合のチョコはダークに限ります)。湯煎して溶かしたチョコに一部をさっとくぐらせ、冷やし固めて出来あがり。下の写真はちょっとくすんで写ってしまいましたが、実物はもう少し赤みの強いオレンジピンクの色合いです。

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 えっ、作った量に比べてラッピングの分が少なすぎ? だってそもそも自分で食べようと思って作ったのですし 私昔からダークチョコレートと柑橘類の取り合わせに目がないんです。

テーマ:スイーツ
ジャンル:グルメ

2016.10.30 06:07|レシピ
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 つい衝動買いしてしまった抜き型が増えていく一方なので、未使用の型を総動員してハロウィンのクッキー作ってみることにしました。パンプキンパウダー(+キャラメルフレーバーを少量)とブラックココアで色付けしたいつもの型抜きクッキーのレシピの生地に、カラーシュガーとアラザンで飾り付け(アイシング使ったほうが見栄えするんでしょうけど、あれは私のような無精者にはハードル高すぎるのです)

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お化けカボチャ(ジャック・オ・ランタン)と魔女の帽子。帽子の留め金はあらかじめ表面に型押しした溝に銀のカラーシュガーを埋め込んで目立たせてます。
カボチャは黒文字などをへら代わりにして縦線を入れるとそれっぽさが増します。顔を作るのに疲れたので、昔買った何だかよく分からない型で別バージョンの普通カボチャも作ってみました。

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コウモリと黒猫(真ん中で一部被ってますが)  一番右は余った生地でつい… 
コウモリの牙も銀のカラーシュガー。製作者の性格を反映してか、ちょっと愛嬌に欠ける?のはご容赦を。

 手間のかかり具合は猫≦コウモリ<カボチャ普通バージョン<<魔女帽子(越えられない壁)<<<ジャック・オ・ランタン。
 ジャック型にはバネで目鼻口の模様を型押しできる仕掛けがついてたので(帽子型他と同じタイプで四個セット)それ目当てに買ったんですが、凹んだ模様だとココアパウダーを溶いたもので色を塗ってもなんだか見栄えしないので、模様は押さないでココア生地を切って貼りつける仕様に変えました。しかし目と鼻はともかく、口を果物ナイフでちまちま切り抜くのが超絶面倒くさい!早くどっかで口の部分だけの抜き型を商品化してください~。

おまけ これじゃない感が半端ないゴーストたち
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まあ、そもそも幽霊を黄色の生地で作るのがまずいんですけどね~(プレーン生地を残しておくのを忘れていた) しかも心なしか、肝心のジャック・オ・ランタンより色が綺麗に出ている気がするのがこれまた癪にさわります(笑)
いっそこんなの↓が作れたら良かった?(一部の方にしか通用しないネタですみません)

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今年もハロウィンらしいことはこれ以外何一つせずに終わりそうです。なお十月三十一日当日の予定は神田神保町の古本まつり巡り

テーマ:手作りお菓子
ジャンル:グルメ

2016.02.25 01:10|レシピ
 世間はチョコレート色一色に染まる二月上旬ですが、その間ずっとどこ吹く風とばかりに別のスイーツ作りに精を出しておりました。

 お正月過ぎごろ親戚が庭の木で大豊作だったというユズを大量に箱詰めして送ってくれた中に、一つだけ巨大サイズの柑橘類がどーんと入ってたのです。その果物すなわちザボン、聞いたところでは小笠原の父島在住という親戚の知人からの貰い物とのこと(なんとそちらも庭木に生るんだとか)。 しかしあまりに大きすぎて包丁を入れるのがなんだか億劫になってしまい、一月じゅうキッチンの棚に放置してました。置いておくとへたな芳香剤よりいい匂いだし。

大きさ比較↓茶白(重量7.0㎏)と横幅が変わらない… もちろんいつもこんな風に床に転がしてたわけじゃないですよ。

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                      茶白はヘタを取っておはじき遊びがしたいらしいです

 とはいえずっと放っておくわけにもいかないのでようやく中身(ルビーグレープフルーツとそう変わらない味)を食べたあと、体積の半分以上を占めてる皮で砂糖煮、いわゆるザボン漬けを作ってみました。ネットでレシピを調べて見よう見まねでやったんですが、それが初めてにしてはうまく行ったのに気を良くしたあげく、スーパーで新しく買い足してきてまでこしらえるように(笑) 先日三個目を使い切ったとこです。

 皮の上下、つまり外側の黄色い部分と果肉と隣りあっている部分はそぎ落としてしまい、中間層のわた(これもグレープフルーツのそれを何倍にも厚くしたようなの)だけを使います。水にさらしてから一、二度茹でこぼして苦みを抜いた後、スポンジのようにぎゅっと絞って切りそろえ、砂糖水を煮立てたシロップに入れて水気がなくなるまで煮詰めます。

絞った状態のわた。
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少し乾かしたあと、グラニュー糖(ビニール袋に入れた上から麺棒でゴリゴリやって細かくしておきます)をまぶして完成。冷蔵庫で二、三日置くと水分が飛んでちょうどいい塩梅になります。
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 なかなか難しいのは砂糖と水の加減で、水気が多すぎてベタベタな仕上がりになったり、反対に皮を投入する前のシロップを水飴状になるまで煮詰めすぎてしまったせいか吸収が悪く煮直す羽目になったり。三個目ぐらいからようやくコツが飲み込めてきた感じです。

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季節感ゼロの器ですみません
 
 ただ最初に貰ったのは果肉が赤い(したがってわたもうっすら赤い)ものだったんですが、そのあとスーパーで買ったのは二個とも上の写真のように白~薄黄色をした晩白柚と呼ばれる種類だったので、赤い方で作った写真を撮っておかなかったのが残念。
そもそも文旦、ザボン、晩白柚…という名称自体ごちゃごちゃで中身の色に二通りあることも知らなかったし、ザボン漬けという言葉も聞いたことはあるものの、お菓子じゃなくて塩辛い方の漬け物の一種くらいの認識だったので…。

 できれば紅白揃えて作ってみたいんですけど、こちらでは果肉の紅いザボンってなかなか売ってないんですかね。

テーマ:手作りお菓子
ジャンル:グルメ

2015.07.13 05:43|レシピ
 古めの翻訳小説を読んでいて、特に飲食物関係で実物をイメージしにくい、もしくはなんでこれが外国に?という謎の訳語に出くわした経験のある方は多いと思います。有名どころだと「ドリトル先生航海記」の"あんパン"とか、「ナルニア国物語」の"プリン"とか。
 個人的に最大の謎なのは創元「怪奇小説傑作集」5巻収録の「カリオストロ」という短編に出てくる"ソーメン"でして(なお作者のアレクセイ・ニコラエヴィッチ・トルストイは絵本の「おおきなかぶ」で有名な人だったり)、いまだにロシアに麺類を食べる食文化があるのかすらわからないままでいます(笑)

 同じくずっと不思議だったのがアーサー・ランサムの「ツバメ号とアマゾン号」シリーズ(岩波書店、神宮輝夫・岩田欣三両氏の共訳)に登場する"種入り菓子"なるもの。時代背景は1930年頃のイギリスで、休暇ごとに自然の中で冒険に明け暮れる子どもたちを主人公にした児童文学の古典ですが、彼らはこの"種入り菓子"をパンや缶詰めなど他の食料品類と一緒にキャンプにまで持参してはしょっちゅう食べてるのです。

 作中の描写をみるに薄切りにされて出てきたりするので、クッキーのような形状ではない様子。確かはじめはカボチャかヒマワリの種あたりが入った菓子パン風のものかと思い、そのあとイースト等の酵母を「パン種」と呼ぶのを知ってからは、きっとふんわり発酵させた生地を焼いて作るやつなんだろうと勝手に結論付けてたような記憶があります。
 …しかし、つい最近になってふと調べてみたところ原語ではSeed Cakeで、キャラウェイやポピーなどハーブ類の種を混ぜたパウンドケーキのことだと分かりました。当たらずとも最初に想像したもののほうに近い、というか文字通り種が入ったお菓子だったわけです。キャラウェイ入りシードケーキは、イギリスでは中世にさかのぼれるほど昔からあった由緒正しい食物なんだとか。

 引用符つきにして"種入り菓子"で検索すると、瀬田貞二氏も「ホビットの冒険」でシードケーキをこう訳しておられるようですが、生憎こちらはもうずっと読んでないうえに持っていたはずの本も行方不明で確かめられず。まあ、だいたいどの場面なのかは思い出せますけどね。
 それにしても瀬田氏、神宮氏という当時を代表する翻訳の大家お二人が、同じ"種入り菓子"という訳語を使っておられるのは、はたして偶然の一致なのか興味をそそられるところです。

 
 そんなわけで、うちにもなかなか減らない瓶入りのキャラウェイ・シードがあったのでシードケーキを作ってみました。特に本場のレシピを参考にしたわけでもなく、基本の分量は私がふだん作っているパウンドケーキのままですけど。
 下の写真のケーキにはポピーとキャラウェイの種を両方使ってます。キャラウェイシードは固いし癖がある風味なので、最初そのまま入れたところ試食した家族からは食べにくいと不評でしたが、少し水に浸して柔らかくしておくとそこまで気にならなくなるようです。もちろんシードはどちらか片方だけで十分ですし(その方がむしろ正統派)、レモンの代わりにキャラウェイ独特の香りとよく合うオレンジでも構いません。

材料(7号/直径21㎝の丸ケーキ型1個ぶん):

バター(有塩) 180g(※室温に戻しておく)
砂糖(上白糖) 180g/計量カップ1・5杯
はちみつ 大さじ1
卵 2個 (※卵白と卵黄に分けておく)
薄力粉 240g/カップ2.4杯
ベーキングパウダー 小さじ2
レモン果汁 大さじ1
すりおろしたレモンの皮 半個分
ポピーシード(黒) 大さじ1.5
キャラウェイシード 大さじ1.5(※半日ほど水に浸しておく)
シナモンパウダー(なくても) 1振り

作り方:
1:柔らかい状態のバターをボールでクリーム状になるまで練り、卵黄、砂糖、はちみつ、レモンの皮と絞り汁を足してさらによく混ぜる。
2:別のボールで卵の白身を角が立つまで泡立てる。1のボールにメレンゲと、あわせて振るった小麦粉とベーキングパウダー、シード2種類を交互に加えさっくり切るように混ぜこんでいく。
3:全体がむらなく混ざりあったら、バター(分量外)を塗り薄く粉を振った型に生地を流し込み、180℃に熱したオーブンで45~50分焼く。竹串などを刺してみて、なにも付いてこなければ焼き上がり。


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 確かに、これなら日持ちするので頑丈な入れ物に入れればキャンプにも持っていけそう。ランサム作品の子どもたち、野外といえどもたいてい午後のお茶は欠かさなかった気がしますが、動き回ったあとのお茶菓子にはぴったりでしょう。
(私にはヘビーすぎるので朝食に食べてます…。)

 アーサー・ランサム全集全十二巻、この数年で新訳の文庫版化が進んでいたのもこれを書いていて初めて知りました。今度の版も同じ神宮氏が担当されるとのことで旧訳好きにも安心して読めそうですが、すでに故人の岩田氏が受け持たれた巻や"種入り菓子"等々の用語がどう変わっているのかはちょっと気になります。 今度書店で見かけたら確認してみなくては。
 
 11巻目「スカラブ号の夏休み」(←Amazonリンク)がこの七月に発売ですから、そろそろ完結も間近ですね。なぜか私はあまり派手な事件の起きないこの巻がシリーズを通して一番気に入っていたものです。

(FCブログのAmazon商品検索、なにか不具合で使えないんでしょうか?何度やっても自分のところの管理画面しか表示されないんですけど)

テーマ:手作りお菓子
ジャンル:グルメ

2015.03.08 05:20|レシピ
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前々回の記事の猫型クッキー、その後親に頼まれあるところに差し入れたところ意外に好評だったらしく、作り方を知りたいとのリクエストを頂いたので(直接面識はない方なんですが)こちらにもレシピを書いておくことにしました。

もちろん猫の抜き型が必要ですが、ネットで探すといろいろ見つかりますので気に入ったポーズのを選んでどうぞ。

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 ↑こういうのはちょっと欲しいかも。

今回は黒と茶(というよりはオレンジか)のカラーを入れて三毛猫のクッキーにしてみました。フレーバーの材料や色の組み合わせは他にもいろいろ工夫できそうなので、お好きなようにアレンジしてみてください。何も入れないプレーン生地で作れば白猫になります。

材料:

有塩バター 150g
砂糖(上白糖) 大さじ山盛り5
卵黄 2個分
薄力粉 300g(カップ3杯)
バニラエッセンス 小さじ1/2
ココアパウダー(できればブラック、ビター等と名前に入っているもの) 大さじ1 ※黒い生地の着色用
キャロット、もしくはパンプキンパウダー 大さじ1+シナモンパウダー 小さじ1 ※茶色い生地の着色用。
好みの色のアラザン 適量


作り方

1: 室温でしばらく置き、柔らかくなったバターに卵黄と砂糖、バニラエッセンスを入れてすり混ぜる。全体がよく混ざり合ったらふるった小麦粉を1カップずつ加えていき、むらなくこね上げて一つにまとめる。これで基本の生地(プレーン)は完成。

2: 全体の1/3~1/4ほどの量を取り分け(※作りたい色の配分に合わせて加減を)、それぞれにココアとキャロット+ シナモンパウダーを練りこみ色つきの生地を作る。粉っぽくなりすぎるようなら、追加のバター(※分量外)を少量足す。

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3: できあがった生地をそれぞれ、幅が1センチ強ほどの細長い棒状に切り分けてから同じ色が隣同士にならないようにくっつけ合わせ、太い円柱状に形作る(※この分量だとだいたい二個が適当)。
 あいだに隙間ができたりしないよう、ラップで包んで転がしてからしばらくおいておく。

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4: 円柱を4~5等分に輪切りし、切り分けた生地を一つずつラップ二枚の間に挟む。上から麺棒で4~5ミリほどの厚さになるようのばし、クッキー型で抜いてクッキングシートかアルミホイルを敷いた天板に形を崩さないよう注意して並べる。
残った生地は寄せ集めてまたのばし、型抜きしていく(※これを繰り返すうち、色の違う生地が混ざりあって自然と面白い模様になります)。

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5: つまようじの根元で両眼の位置にくぼみを作り、そこにアラザンを埋め込んで眼を入れる。(※アラザンがなければ、ようじで穴をあけておくだけでも可。)
余力があれば顔の左右に2-3本のみぞを入れてヒゲもつけてあげましょう。ようじの先でもできますが、虫ピンやクリップをのばしたものなど細い針金があるとやり易いです。

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6: 180℃に熱したオーブンで9~10分焼いて完成。

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型抜きの工程に多少時間がかかりますが、この方法で作ると毛なみも表情もみんな微妙に違う猫たちがたくさんできて楽しいですよ。生地は一度に作り切れないようなら、3:の円柱にした段階で乾燥しないようしっかりラップでくるんで冷蔵庫に入れておけば三日ほどは大丈夫です。

ところで今度は金だけでなく緑眼のネコもいるのがおわかりでしょうか(近くの百均にバレンタインの売れ残りと思しき緑のアラザンが大量にあったのでまとめ買いしちゃったんですが) ちなみにうちの二匹は、茶白はほぼ純粋な金眼ですが黒白は金緑とも青緑ともいえるような微妙な色です。

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こんな風に左右で眼の色が違うのもいくつか作ってみたんですが、調べたら実際には猫のオッドアイってほとんどが青と金色だそうで。片目が緑でもう一方が金の組み合わせの猫っていないんですかね。

テーマ:手作りお菓子
ジャンル:グルメ

2013.03.17 01:48|レシピ
 このところずっとふつうのご飯(うちは親戚から送ってもらった玄米と市販の白米をブレンドして炊いてるのですが)続きで飽きてきたので、ちょっと目先を変えてみることにしました。

 チョリソー(といっても本場スペインのものではなく、スーパーで普通のソーセージに混ざって売られてる辛めのウィンナーです)と冷蔵庫の残り野菜の炊き込みご飯です。一応調理法だけはスペイン人の知り合いに教えてもらった本場式。スペインの家庭ではその折に余っていた食材を使った米料理がよく出ると言ってました(具沢山のパエリアなんかは定番と思いきや、お祭りや週末に親戚が集まるようなときの特別メニューで普段はあまり作らないのだそうです)。
 作り方的には材料を炒め合わせてオーブンに放り込めばいいので、お米を研いで水に浸す手間が省けるのがいいところ。炊飯器より早くできますから、ご飯炊き忘れたり気がついたら足りなくなってたというときにおすすめですよ。

 今回の具は柔らかくなりすぎたトマトと半端な量残ってしまったインゲン、タマネギ。マッシュルームだけチョリソと一緒に新しく買ってきました。インゲンの代わりにピーマンやアスパラ、グリーンピースでもいいと思います。

材料:(三~四人分) チョリソ人数×二本(長さにもよりますが)、マッシュルーム一パック、インゲン七~八本、タマネギ大半個(小ぶりなら一個)、トマト二個(市販のトマトピューレでも代用可)、ニンニク二かけ、米一カップ半
他にオリーブオイル、粉末パプリカ、塩、あればレモン汁少量

作り方:
まずトマトを湯剥きして種をとって刻み、ニンニクとタマネギはみじん切りに。チョリソと他の野菜は食べやすい大きさに切ります。

大き目のフライパンまたは鍋でオリーブオイル大さじ2を熱してニンニクとタマネギを炒め、うっすら色がついてきたらトマト以外の野菜とチョリソを加えます。

野菜類がしんなりしてきたら米を足してさらに炒め、米粒が透き通りだしたころにトマトと粉末パプリカ小さじ1、レモン汁少々を入れて焦げ付かないように木べらで混ぜながら火を通します。

トマトが原形をとどめなくなったあたりで水約450cc(カップ2と4/1杯)を足し、二分半ほどそのまま中火で煮ます。このタイミングで加減を見て塩で味付けしてください。

中身をキャセロール(便利なのは土鍋です)のような耐熱容器に移し、ふたをするか、ふたがついていない場合は縁にアルミホイルをかぶせてきっちり覆って190度のオーブンで20~25分ほど加熱すればできあがり。食卓に出す前、ふたを取らずに数分蒸らすとよいでしょう。

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 ボリュームたっぷりなので今日の夕飯はこれに味噌汁とらっきょうの漬物だけ(取り合わせも何もあったものじゃないですね…汗) 思ったよりチョリソの辛さが強烈でご飯にまで味が移ってましたが、たまにはこういうピリッとしたお米料理も悪くありません 
(↑スペインのチョリソは辛口パプリカ風味で、唐辛子の辛さではなかったような。おつまみにするような薄切りずみのサラミソーセージなどで作ったほうが食べやすい味になりそうです。)

テーマ:レシピ
ジャンル:グルメ

タグ:スペイン料理

2013.02.26 20:34|レシピ
 以前記事にした、"Die Oper kocht"でピョートル・ベチャワが作っているポーランドのアップルパイかクランブルのようなお菓子シャルロトカ。

Die Oper kocht"試作そのⅡ ベチャワのシャルロトカ(アップルパイ)

 両親にも好評だったと書きましたが、確かに癖になる味で私自身はまってしまい、最近はほぼ週一の割合で焼いてます。リンゴに砂糖が入らず生地も含めて全体に甘さ控えめなので、飽きがこずパクパク食べられるんですよね。私はよくミルクティーと一緒に朝ごはんにしてます。

 ただ本の記載はどうも粉とバターの分量表記がおかしい(上のリンク記事参照)ので、私なりに一番作りやすくておいしいという結論に達した材料の配分をご紹介しましょう。後はほとんどベチャワのレシピそのままですが。
 
材料 (25cm×25cmのオーブンパン使用)

薄力粉300g(3カップ)/卵黄2個分/ 砂糖大さじ4杯半/バター(有塩)150g ※以上生地分

リンゴ3~4個/レーズン(前日くらいからお酒に漬け込んでおく)1カップ/シナモン(粉末)/レモン汁

生のアーモンドスライス 一掴み半程度/ 粉糖適量 ※トッピング用

さいの目切りにしたバターを湯せんにかけ、そこに砂糖を全量入れて溶かします。
そこに粉を1カップ分ずつふるい入れて混ぜるのですが、二杯目と三杯目を足すとき卵黄を一個ずつ一緒に加えてください。ささっとこねあげ、全体がむらなく混ざったら一かたまりにまとめます(粉っぽすぎるようなら、水または牛乳を大さじ1弱ほど加える)。

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出来上がった生地を二等分し、半分は冷蔵庫(急ぐ場合は冷凍庫)へ。
残り半量を5~7ミリ位の厚さにのばして、薄くバターかサラダ油を塗ったパイ皿の底に敷きます。バターが多い生地で扱いにくいですが、小分けしてラップ二枚のあいだにはさんで上から麺棒でのばし、それを少しずつくっつけ合わせるようにしていきます。
でこぼこになってしまったら、最後にコップの底などを押し付けて全体を均等にならすと良いです。

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最初は側面にも生地を貼り付ける式の丸いパイ皿を使っていたけれど、四角い容器のほうが作ったり取り分けたりするのにも簡単です。百円ショップで売っているアルミ製の使い捨てグラタン皿みたいなものでも十分です(そのまま人にあげたりもできるし)。

生地の上に油を塗ったアルミホイルを敷き(膨れるのを防ぐため)180~90度のオーブンで二十分から二十五分ほど焼きます。うっすらきつね色がつき、指で押したときにふんわりした感じがほぼ消えているくらいが目安。

この後は前回書いたこととほとんど変わりませんが、ニンジンや大根を千切り状にするとき使うおろし金でリンゴを削り、シナモンとレモン汁を混ぜてレーズンと一緒に底の生地の上にのせます。
個人的にリンゴの品種はお菓子用に定番の紅玉より、酸味の少ない王林などがおすすめ。火を通したときの自然な甘さがちょうどいいです(値段も手ごろですし)。あとレーズンは赤ワインに漬けておくのがさっぱりしていて好み。

その上に冷やしておいた残り半分の生地をリンゴと同じ方法で削って敷き詰め、最後にスライスアーモンドを散らしてオーブンで約四十五分焼けば完成です。

ベチャワの顔文字ふう?飾りの代わりに、私は粉砂糖を振りかけて仕上げてます。

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粗熱を取ってからのほうが切り分けやすいです。

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 ポーランドでは泡立て生クリームやバニラアイスを添えるのが定番のようですが、そのままでも十分おいしいと思うんですけどね。

 ついでに五月に発売が決まったベチャワの新アルバムについても少し。ドイツ・グラモフォンのサイトに紹介ページができてました。リヒャルト・タウバーをオマージュしたウィンナオペレッタのアリア集だということです。

PIOTR BECZALA Heart's Delight

 今度のライヴビューイングの「リゴレット」のほうは私はパスなんですが(演出はケバいし作品自体あんまり好きじゃないし)、来シーズンは「オネーギン」と「ルサルカ」の二回スクリーンでベチャワが見られそうで楽しみです。

テーマ:お菓子
ジャンル:グルメ

2012.11.17 21:25|レシピ
この時期毎年恒例の風邪をひきました(そのせいで更新ストップしてた訳ではありませんが)
 
 私は風邪のときたいてい喉を痛めてしまって、固形物が飲み込みづらくなるので食欲ががた落ち。なので喉を通りやすく、体も温まって一石二鳥のスープを作ることにしてます。体調が悪いときにあまり面倒なことはしたくないので、基本骨付き肉と野菜を煮込むだけの手間いらずなレシピです。多少時間はかかりますが、最初と最後以外はコンロにかけておくだけなので楽!(もちろん火にはご注意ください)

 今回のメイン材料は牛のテール肉。うちでは近くのかなり肉の種類が揃ったスーパーでときどき買えるのですが、手に入らなければ骨付きの牛スネ肉や鶏肉でもおいしくできます。

材料(大なべ一杯分):オックステール(または他の骨付き肉)3~500g
  タマネギ一個、ジャガイモ中サイズ二個、ニンジン一本、キャベツ(大)約三分の一
  ローリエ、ニンニク、粉末パプリカとオリーブオイル

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↑テール肉はこれで360gくらいです

 肉は軽く洗って余分な脂を除いてから、水を張った大鍋にローリエ、適量の塩と一緒に入れて下茹でし、浮いてくるアクを取ります。

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 アクが出てこなくなったら、野菜の皮をむいてカットし鍋に加えていきます。煮崩れるので相当大きめに切っても大丈夫(適当) 

そのまま数時間、肉が十分柔らかくなるまで弱火で煮込みます。スープの塩加減は好みで調整してください。最後にオリーブオイル大さじ1/2杯を小鍋かフライパンで熱し、薄切りにしたニンニク一~ニ片を入れます。ニンニクがキツネ色になってきたら粉末パプリカ小さじ一を入れ、少し焦げるまで炒めて風味を出してスープに加えたら出来上がりです。

(あっさり風が好きな方はニンニクパプリカ入りのオイルなしで、コショウや他スパイスで味付けしてもいいかと)

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 プロのオックステールスープというのはものすごく手間がかかるようですが、こんなアバウトなレシピでも結構おいしいですよ。

テーマ:簡単レシピ
ジャンル:グルメ

タグ:スペイン料理

2012.10.22 18:17|レシピ
 スペイン料理の食材で私が特に好物なもののひとつが、向こうでは「ピキージョ」という焼いた赤ピーマンの瓶詰め。といっても、日本で普通に売ってるピーマンで自家製したものなので本場のとは味も違うと思いますけど、いろいろな料理に応用できるし一瓶あるとけっこう重宝します。
(一度知人がスペインの実家で作って送ってきたというのを味見させてくれましたが、肉厚で日本のよりちょっとピリッとしていたような)

 赤ピーマンが安ければ少しまとめ買いし、八個から十二個ぐらい一度に焼いてビンに詰めておきます。普通は焼いたのを中から出る水分だけでそのまま詰めるらしいんですが、完全に殺菌できてないとしばらくしてカビてくることがあるので、それで数度失敗してからはオリーブオイルに漬けることにしました。
 
 作り方はとにかく簡単で、ピーマンを直火かグリルで焼いて(私はガスコンロの上にお餅焼き用の金網を乗せて直焼きしてます)、少し冷めたら皮をむきます。ちょっと焼きすぎかなというくらい黒焦げにしてかまいません。
 黒いすすが気になるようならさっと洗い流して、へたを切り落とし開いて種を取ります。軽く塩を振り、薄くスライスしたにんにくとローリエ一枚といっしょに消毒した口の広いガラス瓶に一枚ずつ重ねて入れ、口までオリーブオイルを加えたらふたを閉めて出来あがり。あとは冷蔵庫で保存を。
 ちょうどいい瓶がなかったり、わざわざ瓶に詰めるくらいの量を作らないようなときには、別にタッパーとかでも早めに食べてしまえば大丈夫だと思いますよ。

 肉、卵、シーフードのどれとも相性がいいし、カナッペやサラダの具にもなるしで汎用性が高いです。以前紹介したモロッコインゲンのサラダに入れたのも、実は作り置きしてあったこれでした。 

 お勧めは今の季節ならとろけるチーズと合わせてハンバーグの上にのっけるのと、あとはこれもチーズと一緒に肉のあいだに挟んで作るカツレツ。大き目の生姜焼き用豚肉を人数×二枚用意して、一枚の肉の上にピーマンとチーズをはみ出さないよう置き、もう一枚をかぶせてぴったりくっつけたら、トンカツ衣の要領で粉、卵、パン粉をつけて揚げるだけです。
 
 それと近ごろ発見したのが、グラハムブレッドやパン・ド・カンパーニュ系の風味があるパンでサンドイッチにすると最高だということ。合わせる具材はバジルもしくはルッコラ、それに生ハム(一番はスペイン産ハモンセラーノ・・・めちゃくちゃ高いですが)。他にはお好みでゆで卵やチーズを入れても。

 ピーマンはオイル漬けだし味もついてるので、バターや味付け用のマヨネーズやマスタードも必要ありません。ピーマンと生ハムのあいだにハーブを挟むとパンが湿らずにすみます

 ・・・昨日の朝ごはんに作ったサンドの写真を貼りたいところなんですけど、先週雨に降られたときに携帯濡らしたのが原因らしく(防水なので油断してバッグの外ポケに入れてたら、チャックが少し開いてて浸水してたんです)、カメラ機能がぜんぜん使い物になりません!
 仕方ない、そろそろ新しい機種に変えるかということで、画像はそのときにでもまた掲載させていただきますね←iphoneとかにする気はさらさらない人

テーマ:これは美味い!!
ジャンル:グルメ

タグ:スペイン料理

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小説や音楽の感想・紹介、時には猫や植物のことも。
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