
世間ではおせち作りが始まっているころでしょうが、一昨日の夜はクリームコロッケ作りに費やしていました。スペイン人の知り合いと会うことになったのですが、以前値の張る洋酒をおみやげにもらったので、そのお返しに何か食べたいものがあるかと尋ねたら「クリームコロッケ!」故郷の味だそうです。スペイン風かどうかは知らないけれど、一番手ごろなエビとビーフ&マッシュルームのコロッケを作ってみました。
作り方
1 エビ(今回はパナメイ海老15匹くらい)はむいて背わたを取り、軽く塩こしょうしたあとオリーブ油でソテーする。牛肉(シチュー用)も余分な脂やすじを除き、同様に味付けしてソテー。どちらも細かく刻む。
2 玉ねぎ一個をみじん切りにし、オリーブ油で色が付くまで炒めたあと半々に分けてエビと牛肉に加える。あら熱を取って冷ましておく。同様にマッシュルーム数個を薄く切って炒め、小さく切って牛肉のほうと混ぜる。
3 バター200グラムにふるった粉2カップを加えて炒めたあと牛乳(大体500ccくらい)でのばし、塩を足してやや固めのホワイトソースを作ったあとそれぞれの具と混ぜる。(ただしフライパンが小さめだと一度にやるには多すぎるので、二度に分けたほうが。)二種類の具入りホワイトソースはタッパーなどに入れてラップかホイルを被せ、冷蔵庫で冷やす。
4 十分に冷えて固まったところで、濡らした手かスプーンですくって粉に落とし、俵型か球形に形を整える(今回はエビは俵型、ビーフ&マッシュルームは球形にしました。)溶き卵、パン粉の順で衣をつける。
今回作った分は家で食べるわけではないのでここで一個ごとラップに包んで冷凍保存です。トップの写真はそのラップに包む前の状態。かちかちに凍ったもの(二種類合わせて二十個以上できました)をジップつきのビニールバッグに入れ、大量の保冷剤を付けて遅ればせのクリスマスプレゼントを渡してきました。昨日は寒かったので、まあ数時間くらいなら持ち歩いても大丈夫だったと思います。
食べるときには凍ったままのを揚げるわけですが、スペインでは下にトマトソース(ニンニクと玉ねぎのみじん切りを炒め、湯むきして刻んだトマトを加え煮詰める)を敷き、パセリを散らして食卓に出すそうです。以前に家でも試してみたことがありますが、確かにトマトソースとは相性がいいし見た目もきれいです。ただコロッケもソースも油が多いので、あっさり味好きな人には合わないでしょうが・・・。その知人のお宅ではよく前の日の残り物でクリームコロッケを作っていたとかで、白身魚のソテーやビーフ、チキンの煮込みをほぐして具にしたコロッケが出てきたそうです。この辺日本人にはあんまりピンと来ない感覚だとつい思ってしまいました。
実は出来を確かめるためと称してそれぞれ二個ずつ、計四個私が味見しておりました。時々失敗して揚げている最中に爆発してくれるんですが、今日のはそんな事もなくわれながらうまくいったと思います。


上のがエビ入り俵型、下がビーフとマッシュルーム入り球型のクリームコロッケ