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2011.03.18 23:00|未分類
 被災地の映像の凄まじさに圧倒されてしまったせいか、身近で起きているという物品の買い占め報道には全く注意が向いていませんでした。一昨日、ようやく買出しに近所のスーパーに足を運んで(それまでは地震以前に買い置きしてあった分で足りてました)現状の深刻さを実感。店によって多少の違いはあれど、どこに行ってもごっそり棚から消えているのは卵と既製品のパンです。うちは父親が大のパン党だし、同じく品薄になっているお米もそう多くは残ってません。何とか調達しなければならないと思ったあげく、これは自分で焼いたほうが早いという結論に達したんですが、同じことを考える人がけっこう多かったとみえて、材料の強力粉やイーストまでほぼ売り切れ状態です。あちこち回ったあげく、全粒粉とうどん用中力粉(普通の強力粉は行った店全滅でした)、ドライイーストを何とか全部別の店でゲット、卵も穴場の小さいスーパーでようやく手に入れられました。

 たぶん、まともにパンを焼くのは小学校低学年のときの体験学習以来くらいだと思います。(ピザやイーストを使うお菓子なんかは時々作ってましたが。) 普段は何を作るにもろくに分量を量りもしないで実にアバウトな私ですが、今回はさすがに苦労して調達した材料を無駄にはできないので、イーストの箱に入っていたバターロールの作り方というのを厳守することにしました。


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 オーブンで発酵させる時間もいれて二時間半ほどかけ、ようやく焼き上がった成果です。。ロールパンの形はなかなかうまく行かないので、途中からただ丸くするだけにしちゃいました。粉は中力粉と全粒粉を6:4くらいの割合で使いましたが、冷めたあとの食感がちょっと歯ごたえ強めな以外は普通のパンとそう変わりません。焼けばもっとふんわりしますし。何にせよ、こんなときに贅沢は言ってられないですし、いつでも温かい食事が食べられるというだけでも十分に幸せというべきでしょう。

 だけどこねるのは腕が痛くなる・・・ 前に知り合いがホームベーカリー買ったと自慢してたのを聞いて、そんな物すぐに使わなくなるのではないかとひそかに考えたものですが、今みたいな状況では大活躍でしょう。でも材料が手に入りにくいんじゃどうしようもないですね。

2011.03.16 00:54|未分類
 週末ごろから花粉アレルギーがひどく、日曜日には軽い熱が出てしまいました。花粉症で熱ってあまり聞かないので、風邪を併発したのではないかと思ったのですが、調べてみたら決して珍しいことではないとか。それでも地震の被害に比べれば、こんな些細なことで愚痴っていられるだけ幸せというものでしょう・・・仕事先の建物にも軽い不具合が生じたとかで、今日明日と休みになってしまいました。

 昨日の明け方、猫の一匹が目を覚ましてやたらと騒ぐと思ったらその数分後に余震が来ました。もしかして感づいたとか!?でも別の時にはずっと寝転んだままだったりなので、単なる偶然かもしれませんが。私も生活リズムが狂って日中ぼんやりしていますが、節電のためにも遅くまでネトラジ聴いたりしてないで早く寝ないと・・・



2011.03.09 03:15|音楽鑑賞(主にオペラ)
 本当は先日買ったピョートル・ベチャワのアリア集について書くつもりでしたが、マイナーな演目からの曲が多いくせに対訳無しなので、一通り調べてからのほうがよさそうということで後回しに。代わりに最近気に入ってリピートしているCDの感想でも残しておくことにします。ちなみに二枚とも最寄り駅ビルの中古ソフト専門店(時々大量に売りに来るマニアな人がいるのか掘り出し物が多い)で購入したアルバムです。

まずはアーノンクール指揮のメンデルスゾーンの世俗カンタータ「最初のワルプルギスの夜」。92年収録とあるのでけっこう昔の録音です。好きな作品なのに今まで持っておらず、ずっと前ラジオでやった別のライブ録音をエアチェックしたテープをよく聴いていたんですが、ただでさえ古くなってたラジカセが猫のジャンプ台にされたおかげかだめになった(泣)のでしばらく耳にする機会がなかったのです。このCD、輸入版ですがジャケ傷みが理由で激安だったのでいい買い物でした。
 この音楽はゲーテのバラードに曲を付けたもので、「最初の」ワルプルギスの夜(Die erste Walpurgisnacht)というのはこの行事の始まりとか由来みたいな意味に解釈していいんでしょうか。場所はヨーロッパのどこなのか、とにかくキリスト教が定着しつつあった時代に、改宗を拒んでいる土着のドルイド教徒たちがこっそり山中に集まって春の訪れを祝う儀式を執り行うという話です。老人たちはキリスト教徒たちに知れたらまずいと心配しますが、見張り役の男たちはキリスト教徒なんて悪魔のふりをして驚かしてやればいいと盛り上がり、やがてドルイドの僧侶が捧げる祈りに合唱が唱和し、祭りは最高潮に達します。遠くから聞こえてくるその様子に驚いて逃げ出すキリスト教徒たち。もとは異教の春祭りだったのが、こうしてだんだん後世の魔女の集会みたいなイメージに変化していったということなんでしょう。

 内容が内容のせいか、メンデルスゾーンには珍しくアドレナリン全開という感じで、多少雑な演奏でも気にならないくらいわくわくさせられる曲です。もちろんアーノンクールの指揮は全く雑ではなく、ヨーロッパ室内管のオケと合唱、歌手陣をきっちりまとめあげ、とてもバランスの取れた音楽作りという印象です(もうちょっとくだけて遊び心があってもおもしろいかと思いますが。) 
 ソリストはレンメルト(A)、今で日本に住んでるらしいハイルマン(T)、ハンプソン(Br)、パーペ(B)といった顔ぶれで、こちらもやはり全体にまじめな感じ。一番ソロが多い祭祀長のような役を振られているハンプソンは、やはりアーノンクールとの呼吸が合っていてうまいです。見張りの合唱の音頭を取って歌うパーペの二十代のときの声は初めて聴きましたが、ちょっとの出番から判断する限りでは今とそう違わない雰囲気な気がします(あまり変わってないと感じたのはハンプソンもですが)。書き忘れるところでしたが、一緒に収録されている「真夏の夜の夢」も歌と語り入りの本格バージョンです。私はこっちはあまり聴かないけど・・・

 もう一枚はオスモ・ヴァンスカがラハティ響と出しているシベリウスシリーズで、タイトルは「森の精」。二十分くらいの交響詩と、それを半分ほどの長さに編曲して曲の元となった詩のテキストを語り手が音楽に合わせて朗読するメロドラマ(本来の意味での)が一緒に収録されています。このメロドラマ、最初はちょっと違和感があったものの、聞き込んでみるとけっこう癖になる曲でした。細かいオーケストレーションの違いを聞き比べるのも面白いし、何よりシベリウスの音楽とフィンランド語の響きとの相性は抜群なのです。クラシック系の歌手ではなく、民俗音楽風な語りにまた味があって良いですし。(物語自体は月夜の晩森に入った若者が、そこで出会った森の精に魅入られたあげく焦がれ死にしてしまうといういかにもな話なんですが。)
 シベリウスで森といったらやはり傑作の「タピオラ」でしょうが、そちらがより抽象的に「森」という空間そのものを表現しようとしているのに対し、この初期の作品はもっと分かりやすく、異界である森の魔力に取り付かれたあげく破滅する人間の側の心理をなぞっている印象で、むしろ取っつきやすいといえるかもしれません。カップリングは「孤独なシュプール」(スキーの)と言う短いメロドラマと劇付随音楽の「白鳥」。後者のほうは短い曲ばかりでややぶつ切り感があるせいか、ちょっとインパクトが弱い気がしたので、やはりここはテーマを揃えて「タピオラ」と組み合わせてほしかったと思ってしまいました。

(追記:ベチャワ(ベチャーラ)のスラブオペラアリア集、そのうち記事にしますが、ちょうど今スペインのネットラジオ局Radio Clasicaで聴くことができます。なかなかいいアルバムだと思うので興味のある方はぜひ聴いてみてください。)

http://www.rtve.es/mediateca/audios/20110305/fantasma-opera-novedades-discograficas-arias-eslavas-por-tenor-polaco-piotr-beczala-05-03-11/1037557.shtml
2011.03.09 01:31|花・植物
 三月に入り、春の花も咲きはじめた・・のは嬉しいのですが、一つだけ咲いてほしくない花が。前々から今年は多いとニュースで言ってたので覚悟はしていたのですが、十年ぶりくらいに花粉症がぶり返してしまいました。中学生の頃くらいが一番ひどくて、それから徐々に下降線をたどって最近はほとんど症状が出なくなってたんですけれど。とにかく目がかゆくて、休みの日に朝から目をこすってたら真っ赤になってしまいました。

 それはともかく、これからはベランダの季節の花も記事にに残しておこうと思います。最初は去年の末買った青いヒヤシンス。他のヒヤシンスは地植えですが、これはいったん鉢に植えたあと室内で水栽培にしたので真っ先に咲きました。

SH3F03000001.jpg

品種名はフェルメールで有名なオランダの町、デルフトで作られている青絵の陶器にちなむそうです。写真だと綺麗な空色に写っていますが、実物はもっと紫っぽい・・・。食べ物を撮るのにはいまいちなキッチンの照明ですが、こんなときには効果的なようです。
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筆不精にも関わらずメモ帳代わりとして始めてしまったブログ。
小説や音楽の感想・紹介、時には猫や植物のことも。
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