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2012.08.27 16:20|
 電車の中で携帯の画像データを整理してたら、ちょうど二年前の日付があるこんな写真が。

SH3F00290001.jpg
 そういえばうちの猫たちを飼いだして今月で二年になるんでした。最初に動物病院で飼い主を募集していた茶白が家に来て、それから半月もたたないうちに通りかかった近所の公園で拾ったのが上の黒白。
このときはまだ一ヵ月半くらいだったらしく、写真のとおり文庫本にちょこんと乗っかれる大きさでした。確か拾ってまだ二、三日後に、パソコンで作業してたら脇の棚に積んであった本によじ登ってきたところが可愛すぎるので、あわてて携帯出して撮った写真だったと思います。
(だからアングル曲がってるし背景汚すぎてひどいもんです

↓たぶんその数日後。なんか子猫にしても耳が大きいような?今はごく普通サイズですが。

SH3F003900010001_convert_20120826235748.jpg SH3F00300001.jpg

 ついでに茶白と仲良く昼寝中のツーショットも。今や当時の面影はみじんもないですねえ 特に茶白のほう

 ところで三つ前の記事で紹介したシリーズのオルドウィンみたいな黒白猫は「タキシード柄」だそうですが、うちの猫のようにもう少し白が多いタイプはどうなのかと思って調べてみたら、英語では「仮面とマントの猫」(Mask and Mantle Cat)という呼び方があるとか。

・・・仮面舞踏会かヴェネチアのカーニバルにでも出るのか

テーマ:猫のいる生活
ジャンル:ペット

2012.08.23 19:25|怪奇幻想文学いろいろ
 春に「魔弾の射手」を見たヒューマントラストシネマ有楽町での上映。先週の日経夕刊に載った紹介が面白そうだったので行ってみることにしました。

 実は私は熱心な映画ファンには程遠く、好きな読み物と同じジャンル(SFホラーファンタジー)で興味を引かれたものがあればテレビ放映のときに見てみるか、たま~に友人の付き合いでツタヤに行って借りてくる程度。
 なにしろ鑑賞分野が偏っているので、巨匠コッポラ監督の作品といえどもこれ以前に見ているのは、ブラム・ストーカーの小説を映像化した「ドラキュラ」一作だけなのです

 そのコッポラ版ドラキュラですが、一応大筋は原作をなぞっているものの、愛による救済というテーマの比重が大きすぎて(あれは相当ワーグナーの「さまよえるオランダ人」を意識してるんじゃないでしょうか・・・特にラストのシーン)、念入りなゴシック調演出にもかかわらず不気味さや恐怖感は薄く感じました。ああいう解釈もありだとは思いますけどね。

 一方で今回の最新作「ヴァージニア」、原題Twixtはやはりゴシックホラーの古典をフィーチャーしているとはいえ、切り口や方向性などは「ドラキュラ」とはだいぶ異なった雰囲気です。

※これ以降いくぶんネタばれします




 最初に見た紹介記事で「ポー」と「ボルティモア」という文字を目にし、一瞬1849年のエドガー・アラン・ポーの死の謎を探るミステリーか?と早合点しかけましたが、よーく見たらボルティモアとは地名ではなく主人公の苗字でした。
 それだけでなく登場する少女「ヴァージニア」は早世したポーの奥さんの名でもあり、彼女と深く関わり合う牧師は「アラン」、舞台は時計台(鐘楼)のある町、そしてモルグ・・・と、至る所にポーとその作品を思わせるモチーフがちりばめられています。

 田舎を回って細々とサイン本を売り歩く途中、「スワン・ヴァレー」という町に立ち寄った怪奇作家ボルティモアは、唯一相手にしてくれたホラーマニアの老保安官から起きたばかりの猟奇殺人の話を聞かされた挙げ句、それを題材に本を共作しようと持ちかけられる羽目になります。案内されたモルグには胸に突き立てられた杭の上から布で覆われた遺体がありました。
 
 スワン・ヴァレーには七つの異なった時間を示す時計を備えた塔があり、古くは町を訪れたポーに短編「鐘楼の悪魔」のインスピレーションを与え、また数十年前にはその「悪魔」に憑かれるのではと恐れた牧師が世話していた孤児たちを皆殺しにした…とも伝わる曰くつきの時計台なのでした。

 その夜、ふらりと散歩に出たボルティモアは"V/ヴァージニア"と名乗る謎めいた少女と出会い、彼女と歩くうちかつてポーが投宿したというホテルへ。
 中では女主人がこの町に正確な時間なんか存在しないと言う通り、いつしか異なった時空にさまよい込んでいた彼の目の前に現れたのはポーその人。こうして別々の時代と出来事が絡み合いつつ、過去の真相がしだいにあぶり出されてゆきます。

 一人娘を事故で亡くした痛手から抜けきれずに酒浸りのボルティモアには、妻ヴァージニア死後のポーの姿が重なり合います。(娘とポー夫人の頭文字はともに"V"。)作家としても行き詰まり、彼は異空間で出会ったポーに新作のヒントを求めるのですが・・・。
 
 ポーの妻と同名の少女V、作中で「吸血鬼」とされる彼女ですが、直接ストーリーに占める比重は予想よりも軽く、どちらかといえば象徴的な、もしくは鍵としての存在という印象でした。ゴシックホラーの体裁をとっていても、核心となるのは主人公の作家の内面と創作にまつわるメタフィクション的なテーマではないでしょうか。
 
 ポーの作品には若くして死に、そして時にはどんな形であれ甦ってくる女性が偏執狂的なほど繰り返し登場してきます。今のホラー風にいえばほとんどゾンビか吸血鬼のような存在のそうしたヒロインたち(この映画でポーが語るところによればみなヴァージニアの分身。もっともこういう傾向はヴァージニアと結婚する以前からありましたが・・・)ですが、彼女らに魅入られていた作家ポーはその餌食なのだとも、あるいは逆に、作家の被造物としてそのイマジネーションの世界に呪縛された彼女たちのほうが犠牲者ともいえます。 

 そうしてみると、これは(才能はともかく)「現代のポー」としてのボルティモアが、現実のポー自身は得られなかったであろう救済を求める話ではないかと・・・。根っこの部分では以前の「ドラキュラ」と共通の要素が大きいのかもしれません。
 序盤から中盤にかけてあちこちに話を持っていきすぎるわりには終わり方がやや唐突でしたが、最後に杭を抜き取るという行為もこの主題と密接に関わっているように思えました。いろんな解釈ができそうだけれど、個人的にあれで主人公の内面に存在し続けていた娘は、そこから解き放たれてポーのヒロイン達化することを免れたとポジティブに受け取りたいです。

 こぢんまりしているようでなかなか一筋縄ではいかず、一度観た感想を踏まえたうえでもう一度鑑賞しなおしてみたいと思わせる作品でした。全体のトーンも決して陰鬱なばかりではなく、エンターティメントとしてもなかなか楽しめる仕上がりになっていましたし。

 有楽町では明日が最終日だけれど、次は六本木で上映が始まるとのことです(私は六本木方面にはほとんど行かないので、次に鑑賞するとしたらソフト化されたときだと思いますが)。

テーマ:最近見た映画
ジャンル:映画

2012.08.15 00:44|花・植物
 また「ベランダの椿事」ネタで一つ。

 ちょうど一週間前の夜なのですが・・・。翌朝から旅行に出るので、ベランダの植木に早目の水やりをしていたらあることに気づきました。

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バラの鉢植えの一つから生えたキノコ。(フラッシュのせいでだいぶ滲んでしまった

むかし、梅雨どきにシメジをひょろ長くしたようなスタイルのキノコが二、三度大発生した記憶はありますがこういう色と形のものも、暑い盛りに出てきたのも前例なし。

種類は分かりませんが白磁のお皿のような薄い笠に細い軸がついた、なかなか繊細で優雅なキノコでした。育つ前の小さいの(写真の右下)も一つ出ていたけど、生えたのはこの二本だけだったんでしょうか。留守中水やりを頼んでおいた親はぜんぜん気がつかなかったそうです。

ちなみにキノコに宿を貸したバラは、なぜか新聞からとった「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」なる長々しい名前の品種。”ヴィオレッタ”(すみれ)という別名どおり紫のきれいな花が咲きます。
しかし、どうもうちのベランダとは相性が悪いらしく生育不良で病気ばかり。なのでいちばん直射日光と風が当たらない場所に置いてあったんですが、さすがに日陰すぎたかな。

(最初「ヴィオレッタにキノコが生えた!」というタイトルにしようと思ったけど、オペラの「椿姫」好きな人に顰蹙買いそうなのでやめました)


あと前の記事のスズメ騒動の件、日曜の夕方もカラスが隣のベランダに来て、猫たちに向かってすごい声で鳴いてました。仮に同じやつだとしたらずいぶんな執念です。

SH3F07480002.jpg 視線の先にはカラスが・・・

テーマ:ガーデニング
ジャンル:趣味・実用

2012.08.04 19:31|
 おとといの日暮れごろ、ベランダで涼んでた猫たちが突然部屋に飛び込んできました。何事かと見てみると・・・  茶白猫のほうの口にはスズメが一羽! 
まだ生きてるらしく、目の前で踊り食いされるのだけは勘弁なのであわてて取り上げました。

 隣のベランダにある通気孔?のようなものの中にはずっとスズメが巣を作っていて、毎年夏になると巣立ちかけのヒナが騒がしく飛ぶお稽古を始めます。(その前にはうちが巣でしたが、先代の猫を飼いだしてから数羽犠牲が出たので引っ越したようです。どうせ引っ越すならもうちょっと離れたところにしろとつねづね思ってたんですけどね)
 
 今回やられたのもそういう飛び始めたばかりのヒナでしたが、直後にベランダでただならぬ気配がしたかと思うと猫たちはスズメほったらかしでまた外へ。

・・・今度はベランダの手すりにカラスが二羽 
 
 どうやら最初にスズメを狙ってたのはそのカラス達で、追いかけられてうちのベランダに飛び込んできたのを猫が捕まえたらしい(そうでもなきゃカナブンやコガネムシ狩りがやっとの我が家の猫たちには獲れそうにありませんが)。

 獲物を横取りされたのがよほどしゃくにさわったらしく、猫たちを目の前にしても一歩も引かずガーガー威嚇。あまりにうるさいので追い払ってやりましたが、それでも一羽は二部屋向こうのベランダ、もう一羽はすぐ下で広場のようになってる低層棟屋上の手すりに陣取り、暗くなりだす頃までしつこく抗議を続けたカラス達でした。

 でとんだ目にあったスズメはというと、茶白がなかなか離さなかったにもかかわらず、見た感じどこも怪我はしてません。元野良だった前の猫はいつも取り上げる前にガブっとやってしまって助けられたためしがありませんでしたが、今の猫は狩りの経験皆無なせいか、本当にただくわえていただけだったんでしょう。

 それでもガタガタ震えっぱなしでしっかり立つこともできないので、とりあえず猫たちが入れない洗面所の戸棚を一段空けて(籠とかはないので)中にタオルを敷いて入れてやりました。しばらくは目を閉じてタオルの中にうずくまったままで、てっきり外からは分からない致命傷でもあってもうだめかと思いましたが・・・。
 
 深夜過ぎて覗いてみるとだいぶ回復した様子。どうやら、恐怖のあまり動けなくなってへたり込んでただけみたいです。それにしても雀も腰を抜かすことってあるんですね。

 早朝にはすっかり元気になったので隣のベランダに帰してやったら、昨夜のへなへな振りが嘘のようにどこかに飛んでいって一安心でした。

最後に一枚。快く記念撮影に応じてくれました。

120801_0439~010001
 

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筆不精にも関わらずメモ帳代わりとして始めてしまったブログ。
小説や音楽の感想・紹介、時には猫や植物のことも。
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