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2012.10.31 22:02|未分類
 誰にあげるというわけでもないんですが、先日八百屋さんで買ったカボチャがすごく甘くてホクホクだったので、残った半分でお菓子を作ってみたくなりました。

 作ったことのなかった型のパンプキン・クッキーに挑戦してみることにしたものの、家にはお星様とハートのクッキー型しかないため、ハロウィンらしい形のを探しに近所の百円ショップへ。カボチャ?らしき型が二種類あったのでさっそく購入。

 よく見てみたら丸いほうはリンゴ型、でこぼこしたのには木の葉型と書いてあったんですが  でもみんな考えることは一緒らしく、どっちも私が買ったのが最後の一個でした。

 成果(先日携帯濡らしてカメラが使えないので、家にいた父のを借りて撮りました)

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 実は前の記事で紹介した戦慄のハロウィーンのマキャモンの作品に出てくる、「銀粒の目と甘草の口の笑うカボチャ」型をしたお菓子というのを真似てみようかな・・・と思ったら、百円ショップに銀粒(アラザン)が売ってなかった(><) 
 甘草(おそらくまずいと評判のリコリスキャンディでしょう)も何か黒っぽいドライフルーツで代用するつもりでしたが、結局ふかしたカボチャをつぶす前に取った皮を目、鼻、口の形に切って貼り付けるという手を思いつきました。(白い薄皮ははがして使います。皮は焼くと少し縮むので、パーツは心もち大きめにしたほうが良さそう)

 しかし私はこういうチマチマした細工がと~っても苦手でして・・・おまけにいざ作業となったら、あれ、口ってどんなんだっけ?となる始末で、結局夜中の三時までかかって微妙なジャック・オ・ランタンを大量生産。

 よく見ると残念すぎる顔のがあちこち混ざってますが、手作りの味わいということで 味は砂糖を減らした分ハチミツを使って、あとに残らない甘さでまあ好評でした。

テーマ:手作りお菓子
ジャンル:グルメ

2012.10.27 22:52|読書感想
 もうじきハロウィーン、ということであちこちのお店にグッズがあふれてます。もっとも近所でハロウィーンらしいことやってるのは、ここ数年夕方に仮装行列で練り歩いてる幼児英語教室の子達ぐらいかも(見るたび親も大変だなと)。 さすがに日本ではまだホームパーティやお菓子集めが定着するところまでは行かないようですね。

 私としてはたとえ今子供に戻れたとしても、仮装とかパーティとかをしたいかは微妙なところですけど…。それでもグッズ類は眺めてるだけでも楽しくて、つい毎年一個ぐらいは衝動買いしちゃってます。

グッズではありませんが、この前秋の古本市で発掘してきた一冊。
戦慄のハロウィーン (徳間文庫) ←Amazonリンク

リンクがNo Imageになってるので別に貼っておきますね。買った古本はカバーが取れてたので私もいま初めて見たんですが、なかなか楽しいイラストですし大きな画像で(笑)

51HGYQZYBEL.jpg

 全部で十三篇を収録した1986年の書き下ろしオリジナルホラー・アンソロジーで、日本での出版はその翌年。
 執筆陣は編者のアラン・ライアン以外には、ロバート・R・マキャモン、ピーター・トレメイン、それにクトゥルフ系で認知度の高いラムジー・キャンベル、フランク・ベルナップ・ロング、ロバート・ブロックといったあたりが日本でも多数訳されている有名どころでしょうか。あとがきによると、マキャモンやトレメインはこれが本邦初紹介だったというのにはなんだか時代を感じてしまいますが。

 大人も子供もお祭りに興じる一夜の"Trick or Treat!"に象徴される高揚感とブラックユーモアが一転、真の恐怖へと変じる過程。それにどの作品にも色濃く漂う、素朴なノスタルジーと非日常の世界が表裏一体になるひとときの不気味さ。その十三のバリエーションを満喫すれば、気分はすっかりハロウィーンに

 トレメインの「アイリッシュ・ハロウィーン」はアイルランドの山奥の一軒家というこれ以上はないセッティングに加え、ハロウィーンの起源でもあるケルトの民間伝承を現代に再生させた読みごたえある一作。新訳とより詳しい註つきでトレメインの短編集「アイルランド幻想」にも収められていてこちらも面白い本です。
 
 マキャモン「ドアにノックの音が…」、それにほかでは聞いたことのない作家マイケル・マクドウェルの「ミス・マック」なども、初めののどかなアメリカの田舎町の雰囲気の中に潜む魔性がしだいにあぶりだされていく過程にゾッときます(どっちも自分の身に起きたら嫌過ぎるシチュ)。

 あとコズミックホラーでも普通のホラーでもあまり感心したことのないR・ブロックでしたが、(「アーカム計画」をカフェで読んでてあくびが止まらなくなり、結局閉店時間まで爆睡したことが ここでの「いたずら」は最後まで展開の読めない薄気味悪さがあってけっこう好き。さすがベテランの風格といったところでしょうか。

 これより先にアイザック・アシモフが纏めた恐怖のハロウィーンなる姉妹編もあるというので、そっちもアマゾンで購入して読み比べてみました。全体としてどちらが上というのではありませんが、「戦慄―」はいくぶん後味の悪さを残す毒を効かせた印象なので、そのあたりは読む側の好みしだいでしょう(もちろん「恐怖―」にもブラッドベリの「十月のゲーム」みたいな例外もありますけど...)。

 

テーマ:本の紹介
ジャンル:学問・文化・芸術

2012.10.22 18:17|レシピ
 スペイン料理の食材で私が特に好物なもののひとつが、向こうでは「ピキージョ」という焼いた赤ピーマンの瓶詰め。といっても、日本で普通に売ってるピーマンで自家製したものなので本場のとは味も違うと思いますけど、いろいろな料理に応用できるし一瓶あるとけっこう重宝します。
(一度知人がスペインの実家で作って送ってきたというのを味見させてくれましたが、肉厚で日本のよりちょっとピリッとしていたような)

 赤ピーマンが安ければ少しまとめ買いし、八個から十二個ぐらい一度に焼いてビンに詰めておきます。普通は焼いたのを中から出る水分だけでそのまま詰めるらしいんですが、完全に殺菌できてないとしばらくしてカビてくることがあるので、それで数度失敗してからはオリーブオイルに漬けることにしました。
 
 作り方はとにかく簡単で、ピーマンを直火かグリルで焼いて(私はガスコンロの上にお餅焼き用の金網を乗せて直焼きしてます)、少し冷めたら皮をむきます。ちょっと焼きすぎかなというくらい黒焦げにしてかまいません。
 黒いすすが気になるようならさっと洗い流して、へたを切り落とし開いて種を取ります。軽く塩を振り、薄くスライスしたにんにくとローリエ一枚といっしょに消毒した口の広いガラス瓶に一枚ずつ重ねて入れ、口までオリーブオイルを加えたらふたを閉めて出来あがり。あとは冷蔵庫で保存を。
 ちょうどいい瓶がなかったり、わざわざ瓶に詰めるくらいの量を作らないようなときには、別にタッパーとかでも早めに食べてしまえば大丈夫だと思いますよ。

 肉、卵、シーフードのどれとも相性がいいし、カナッペやサラダの具にもなるしで汎用性が高いです。以前紹介したモロッコインゲンのサラダに入れたのも、実は作り置きしてあったこれでした。 

 お勧めは今の季節ならとろけるチーズと合わせてハンバーグの上にのっけるのと、あとはこれもチーズと一緒に肉のあいだに挟んで作るカツレツ。大き目の生姜焼き用豚肉を人数×二枚用意して、一枚の肉の上にピーマンとチーズをはみ出さないよう置き、もう一枚をかぶせてぴったりくっつけたら、トンカツ衣の要領で粉、卵、パン粉をつけて揚げるだけです。
 
 それと近ごろ発見したのが、グラハムブレッドやパン・ド・カンパーニュ系の風味があるパンでサンドイッチにすると最高だということ。合わせる具材はバジルもしくはルッコラ、それに生ハム(一番はスペイン産ハモンセラーノ・・・めちゃくちゃ高いですが)。他にはお好みでゆで卵やチーズを入れても。

 ピーマンはオイル漬けだし味もついてるので、バターや味付け用のマヨネーズやマスタードも必要ありません。ピーマンと生ハムのあいだにハーブを挟むとパンが湿らずにすみます

 ・・・昨日の朝ごはんに作ったサンドの写真を貼りたいところなんですけど、先週雨に降られたときに携帯濡らしたのが原因らしく(防水なので油断してバッグの外ポケに入れてたら、チャックが少し開いてて浸水してたんです)、カメラ機能がぜんぜん使い物になりません!
 仕方ない、そろそろ新しい機種に変えるかということで、画像はそのときにでもまた掲載させていただきますね←iphoneとかにする気はさらさらない人

テーマ:これは美味い!!
ジャンル:グルメ

タグ:スペイン料理

2012.10.13 02:19|読書感想
 このブログで変な宣伝の仕方をしてきた猫のオルドウィンシリーズですが、いつもコメントを頂くマッドハッターさんも読まれたとのことで、大変読みごたえのある一巻の紹介記事(※クリックで飛びます)を書いてくださいました。
 
 それだけでなく作品サイトにリンクまで張ってくださったので、実はまだ見てなかった私もいまさらながら読んでみることに
 なかなか充実したHPで、メイン三匹のユーモラスな紹介、一巻序盤の試し読み、それに「あなたのファミリアは何?」みたいな診断(選択肢がいかにもアメリカンなのは笑っちゃいますが)等いろいろあって楽しめます。←ちなみにこれ、私はワタリガラスorキツネザルでした。

 作品サイトにはブログもあり、最新刊の紹介ついで、というかそっちのけでヒーロートーナメントやってたりするのがこれまた面白いです。
 
 で、そのブログにあったネタなんですけど・・・

下が原作者も驚愕のドイツ語版挿し絵(日本版では省かれたらしい一巻魔女の家の場面)
http://thefamiliars.blogspot.jp/2012/05/familiars-illustrations-germany-and-us.html

一つ前の記事で紹介されてたカバーイラストはもっと強烈!

German cover Secrets

英語・日本語版とは配色が反対ですが青い方が二巻です。
独アマゾンで調べたら一巻はこんなのでした↓

animal-wizards-drei-magische-gefaehrten.jpg

 オルドウィン、二巻ではさらに凶悪顔になってないか でもギルバート()だけはどこでもあんまり変わりませんね。

 いや、野良猫歴三年の雄としてはある意味非常にリアルなんでしょうけど (絶句) これ見てさすがに私みたく表紙買いする人はいないと思うぞ。
 ペーパーバック版とどっちのギャップがひどいか簡単には決められませんが・・・どの絵もいちおう写実路線ながら、見事なまでにキャラが違うのが凄いですよね。

テーマ:本の紹介
ジャンル:学問・文化・芸術

2012.10.05 18:01|音楽鑑賞(主にオペラ)
 夏にダラダラしていたつけが回って更新が滞っておりました。などと言いつつ足を運んでしまった新国のオープニングですが ―― 実はこのピーター・グライムズというオペラ、ずーっと長いこと食わず嫌いしてきた作品の筆頭だったのです。
 
 というのも、私はこういう閉鎖的な村社会で集団ヒステリーの末に制裁・・・というテーマの作品がとにかく苦手でして。有名どころの例で言うとセーラムの魔女狩りを扱ったアーサー・ミラーの「るつぼ」(偶然なのか演劇のほうですぐ後にやりますが)とか。なので、以前どこかの図書館でCDを借りてまず対訳を読んでみたら聞く気が失せてしまい、気がついたらとうとう予習ゼロのまま劇場に向かっていました。

 それでも行く気になったのは、海の音楽がとにかく素晴らしいらしい(海洋文学好きですから)というのと、主役がこの所ワーグナー歌いとしても評判のいいスチュアート・スケルトンなのに釣られてしまったからです。
とはいえ台本読んだのも何年も前のことだし、幕開きすぐには話に付いてけなくなったらどうしようと不安になる始末でしたが、今回の演出は最後までほとんど余計な手を加えない直球勝負ですんなりと頭に入ってくるものでした。

 抽象的ながらイギリスの漁村という舞台設定と陰鬱な曲調によく合ったセットで、荒れ模様の空と海を思わせるホリゾント、それにモノトーンの世界で時おりポイントに使われる赤が効果的。間奏曲はホリゾントと同じような意匠の幕を下ろしたままで奏されて、変に演出過剰でないのも好感が持てます。
 振り付けは個人よりは主人公のグライムズを追い詰める群集の圧迫感に焦点を当てた感じだったけれど、彼が死に追いやられたあとの、ラストシーンでの船長とエレンの立場や心情の違いの細かな描写がなぜか一番心に焼きつくものでした。

 ただ、群集心理の表現なのでしょうが、(同じデッカーの「椿姫」のコーラスなんかもちょっと似た感じだし、この演出家のカラーなのかもしれません)村人たちの動きがあまりに画一的で、「個」が存在しない集団にすぎるような。判事や牧師、医者兼薬屋といった役どころはもう少し服装などで区別できたほうが分かりやすいし、嵐の中人々が酒場に入ってくるところなんてあんなに判で押したような動きにしなくてもいいと思うんですけどね。

 スケルトンはじめグリットン(エレン)、サマーズ(船長)、ウィン=ロジャース(アーンティ)という外人の主要キャスト勢は世界中でこのオペラを歌っているだけあって、どの役のイメージもこの人で固定されてしまいそうなぐらいはまってました。日本の助演陣、それにいつもながら合唱も立派でしたし。
 
 しかしグライムズって、幸せな家庭を夢見るそばから徒弟の子供を虐待したりとか、そもそも何故あんなに漁で財産を築く事だけにこだわるのか(ちゃんと暮らしたいなら、それこそ船長の言うように他の道もあるのに)とか、主人公ながらどうにも理解に苦しむキャラクターだと感じずにはいられません。それでもスケルトンはあえて「わかりやすく」、やたらと観客の共感を誘ったり、反対に粗暴さを強調するような一面的な人物にせず、いろいろな側面を持つ不可解なままの役作りにしたのはさすがだと思います。声自体もヘルデン・テノールにしては無骨すぎなくて、むしろ繊細な表現のほうが光っていたのにも感心。

 これが初聴きですからリチャード・アームストロングの指揮、それにオケの技術的なことについてはどうこう言えませんが、音楽もこれまで避けてきたのがつくづくもったいなかったと後悔です。生で聞く響きは、舞台の雰囲気とも相まって暗い海の厳しさとそこに射す光のような美しさをたたえていました。
 確かに気の重くなるような内容ではあったものの、ここ数シーズンの新国では歌、オケ、演出と三拍子揃って一番満足度の高かった上演かもしれません。


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 ついでながらなぜかうちには昔買ったこんなDVDがあります(録音が極端に少ないスケルトン唯一の主演?映像)。マーリンはもちろんあのマーリンのこと。スケルトンはアーサー王役なんですが、ギネヴィアとランスロットがダンサーなのでちょっとビジュアル的に損してるような・・・。でも最後の踊りの場面とか、なんだか癖になる魅力がある曲でけっこうお勧めです。

テーマ:クラシック
ジャンル:音楽

タグ:オペラ感想

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筆不精にも関わらずメモ帳代わりとして始めてしまったブログ。
小説や音楽の感想・紹介、時には猫や植物のことも。
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