fc2ブログ
2012.12.31 23:38|
 昨夜帰ってきてあれっ!?となったこと。猫(黒白のほう)の首輪がない!
たぶん二匹で飛び回ったり取っ組み合ったりしてるうちに外れたんでしょう。もちろん家のどこかに落ちてるはずですが、なかなか見つからないので母親が引き出しにあったリボンを結んでやってました。

なので、ついでに蝶ネクタイも着けさせてみました。
金の星をちりばめた超豪華ブラックタイ・・・じゃなく、使わなくなった私の髪留めですが。明日は元旦なんだし正装するのにもってこいではないですか(首輪、結局部屋の隅っこから出てきたけど)

121231_0249~03

・・・もっとも本人(猫)はファッションにはぜんぜん関心ないようです

121231_0255~02

今年ももう終わりですが、読みに来てくださった方々には改めてお礼を申し上げたいと思います
来年はもっとこまめな更新を心がけます(あ、言っちゃった…実践できる自信はありません)。ではよいお年を。

テーマ:猫のいる生活
ジャンル:ペット

2012.12.27 15:09|音楽鑑賞(主にオペラ)
 今年のスカラ座オープニングは二期会のパルジファルが記憶に新しいクラウス・グート演出の「ローエングリン」。時代を両大戦のあいだに設定した「パルジファル」に対し、その息子が主人公のこちらはさかのぼって十九世紀が舞台になっていました。

 例によって登場人物たちの関係も微妙に改変され、悪役のテルラムントが孤児になったエルザ姉弟の養育を託されたという台本の記述を一歩進めて、この演出ではその妻で黒幕のオルトルートがエルザの教育係か家庭教師のような役割になっています。
 子役のエルザとその脇でムチを手に立つオルトルート(ヘルリツィウスの冷たくて刺々しい雰囲気が歌も含め強烈)の様子がフラッシュバック的に現れたりするのですが、彼女はそんな抑圧された環境のせいで相当メンタル面を病んでいるようです。 
 
 全く無理のない変更というわけではないにせよ、この設定はオルトルートがのちにローエングリンの素性を聞き出そうとエルザをそそのかす場面で生きてきます。台本のままだと二人の間にはそれまでほぼ交流がなかったように取れるので、エルザはいくら何でもあっさり口車に乗せられすぎじゃないのと思うんですが、子供時代からオルトルートの影響下に置かれていたのならそう不自然ではないですし。

 幕が上がったところでオルトルートから水浸しになった弟ゴットフリートの靴と上着を突きつけられ、殺人を疑われたエルザはパニックに。そのままオペラ冒頭へとつながっていよいよ題名役の登場となりますが、いきなり床に丸くなった格好で出現するこのローエングリンがこれまた異様に病的。引っくり返って痙攣しては辺りをフラフラ動き回るといった調子なので、周囲で歌われている歌詞とのギャップのすごいこと。

 ネットの公演評によると、ローエングリンが挙動不審(二幕以降は幾分まともになっていきますが)なのは、彼にカスパー・ハウザー(このオペラ成立の二十年ほど前にずっと地下牢に幽閉されて育ったというのを発見されるも、生い立ちの真相が分かる前に殺害されてしまった少年)を重ね合わせるというコンセプトによるものだそうです。確かに素性不明、感覚感情が常人には理解しがたいという点でローエングリンに通じるものがないとはいえませんが…。

※詳しくはWikiあたりで→カスパー・ハウザー(Wikipedia記事)

 ですがこのアイディアに関しては、なんとも意味不明かつ蛇足な思いつきという印象しか持てませんでした。というのもこの演出だと、ローエングリンはエルザの近親相姦的な妄想が実体化したもの、つまりゴットフリートの分身のような存在にも見えるので(黙役の弟は顔や髪型がカウフマンと似た人を意識して選んだ感じだし)、それとカスパー・ハウザーのモチーフをくっつけ合わせるというのがどうも中途半端なんですよね。
 もう独創的な解釈でもなんでもないでしょうけど、エルザの病的な面をあそこまで強調するならそこだけに焦点を当てて、ゴットフリートの死の真相をめぐるサスペンス仕立てにでもしたほうが少なくともすっきりして分かりやすかったかもしれません。
(ついでに言うとここでのエルザは故意にかはわかりませんが実際に弟を殺してしまっており、三幕の新婚の部屋に出てくる池はその現場の再現というのが私の勝手な想像です。裏設定的に、ローエングリンの動きがギクシャクなのは弟の溺死体に何かが憑りついて生まれた存在だからとか…すみません怪奇小説の読み過ぎなもので)

 何よりああしてフラフラするローエングリンというのは格好良くない上に音楽とも乖離しており、(カウフマンファンの方々から袋叩きにあいそうですが)特に最初のうちは見ていて苛立ってくるぐらいでした。まあ、全体としては評価できると思った先日のパルジファルでも、PTSDの兵士がひたすら床をのたうちまわる一幕の場面転換だけはどうも受け入れがたかったのと同じような感覚です。

 逆にエルザのダッシュは、去年バイロイトでの映像よりも役柄としての主張が伝わってき、ヘルリツィウスの怪演にもまったく負けていませんでした。これがほぼぶっつけ本番の代役というのだからすごいです。
 テルラムント役は確かその時のバイロイトの収録に出損ねた人だったような?声楽的には粗が多いかもしれませんが、小物っぽい雰囲気がこの役には妙にぴったり。
 
 パーペの王様は伝令役のルチッチ共々贅沢すぎる使い方でしたが、ああいう軍服姿の設定でも変にもったいぶらない紳士的な態度の役作りは好きです。終わったあとのイタリア国歌斉唱の場面、自信なさそうに小さく口を動かしてたのと本編での堂々っぷりとのギャップが(笑)
 バレンボイムの指揮には文句のつけようがなし。スカラ座のオケの音は明るくて色彩感豊かなので、指環やトリスタンよりこちらのほうが作品のイメージにも合っているようでした。これから昨夜の分のピーター・グライムズも聴きますが、どんな演奏になっているか楽しみ。

テーマ:クラシック
ジャンル:音楽

タグ:オペラ感想

2012.12.24 01:27|Die Oper kocht
 今週のBSプレミアムではスカラ座のオペラ公演五作が集中放映されます。もうすぐ始まる一回目の今夜は今シーズンの開幕公演「ローエングリン」。

 三回目はそのローエングリンのヒロイン、エルザ役に初日だけ急遽代役で登場したアンネッテ・ダッシュ(ソプラノ、ドイツ)のデザートの紹介です!べつに関連企画というわけじゃありませんけど。

 ただしはじめにお断りしますが・・・今回はかなりアレンジ入れまくってます。
 というのも、"Die Oper kocht"で「モーツァルト・アプリコット・ダンプリング」という名前で紹介されている本来のレシピは、ダンプリング(小麦粉を練った生地で具を包んでお団子状にしゆでたもの)の中に生のアンズを丸ごとと、くりぬいたその種の代わりには"モーツァルト・クーゲル"(ザルツブルク名物の丸いチョコレート)を入れるという、それは凝ったデザートなのです。
 
 もちろんモーツァルトクーゲルなんてありませんし(追記:近所の成○○井で普通に売ってましたがこれだけのためには買わないかな)、この季節には生のアンズも無理。シロップ煮を使うことも考えましたが、結局無着色サクランボの缶詰と生のラズベリー、それにちょうどタイミングよくお土産(国内のだけど)にいただいたチョコレートを小さく割って入れることにしました。ラズベリーとホワイトチョコ、チェリーとビターチョコの組み合わせです。

 これも作り方はとてもシンプル。粉と全卵、カッテージチーズ(裏ごしタイプ)、溶かしバターを練った生地を作り、一時間ほどねかしたらフルーツとチョコを包んでお団子にし、塩水でゆでるだけ。ゆで上がったら水気を切り、バターで焦げ色がつくまで炒めたパンくずと細かく砕いたアーモンド(今回は細かくしたプラリネで代用)と粉砂糖をまぶして食べます。
 
 が!どの作業もとにかく手がベタベタになるため、工程の写真を撮るのをすっかり失念してました。なので盛り付け後の画像のみ。

余ったラズベリーも添えて。雪玉みたいでかわいいですね。飾り用ミントでもあればクリスマスカラーになったのになあ。

121222_2303~02

中はこんな感じ。ラズベリー入りのほうです。チーズ味の生地とはよくマッチしてました。

121223_2247~02

 ダッシュお手製のはアンズが丸ごと入るくらいなので握りこぶしくらいの大きさはありそうですが、こっちは一口サイズ。イチゴ大福+きな粉もち+チーズケーキを三で割ったような味だというのが私含め試食した人間に共通した感想でした(うーん…) まあ、考えてみればプラリネって洋風きな粉みたいなもんですし。
 
 粉は半分がデュラムセモリナ粉なのでだいぶもちっとした食感なんですが、ちょっと生地が硬めで粉っぽかったかな?しかし私は今までダンプリングというものを食べたことがないので、もともとこういう感じの食べ物なのかもしれませんが。やっぱり日本人の口には似た系統なら麺や餅菓子類のほうが合うんでしょうね。
 実はドイツやスラヴ圏をはじめとする翻訳小説などで「ダンプリング」というのを見るたびどんなものか気になってたので、自分で作ってみただけでも価値はありました

 …そうこうしてるうちにローエングリン始まっちゃいました。たまには食べ物がらみでないちゃんとしたオペラの感想書かねば

テーマ:手作りお菓子
ジャンル:グルメ

2012.12.11 17:18|Die Oper kocht
 "Die Oper kocht"には全64品中12品とお菓子のメニューも豊富で、ステンメの赤スグリパイ、ピエチョンカのブルーベリー入りパンケーキ、ダッシュのチーズ入り生地でアンズを包んだお団子など、一度は作ってみたくなるホームメイド風デザートが並んでいます。
 
 その中から最近大人気のテノール、ピョートル・ベチャワ(ベチャーラ)が紹介しているリンゴのパイに挑戦してみました。原語では「シャルロトカ(Szarlotka)」といい、ポーランドを代表するお菓子の一つだそうです。 

 まずは生地作り。溶かしバターと小麦粉、卵黄、砂糖をこねてまとめ、半分は冷蔵庫で待機させ、残りを型にのばしていきます。バターたっぷりの生地は扱いにくいので、少しずつ生地を貼り付けてくっつけ合わせればいいみたい。
 (しかし本にあるバター200gに小麦粉大さじ6っていう分量はどう考えても変かと…。卵黄に砂糖も入るので、お手本の写真のようにしっかりした生地にするにはバターの量の倍近くは粉を入れないとだめでしょう。訳し間違い?)
※追記:作ってみてちょうどよかった分量の配合をこちらに新しい記事にしました

↓これまで大きすぎて使ったことがなかったパイ皿の出番です
121203_0622~02

 型にのばした生地をオーブンで下焼きしているあいだに中に入れるリンゴの用意です
 ちょっと変わっていて面白いのがリンゴの切り方。皮をむいたあと包丁で刻むのでなく、ニンジンや大根サラダを作るときに使うような穴のあいたおろし金(本来はたぶんチーズおろし)で薄くそいでいきます。
 おろした千切り状のリンゴにレモン汁とシナモンを振りかけてから、洋酒に漬けたレーズンを混ぜ込んで焼きあがった型に詰めて・・・。

121203_0631~01
121203_0704~02

 ここで冷蔵庫から残り半分の生地を出してきて、同様におろし金で削りリンゴの上にしきつめます。さらに生の薄切りアーモンドを散らし、オーブンで小一時間ほど焼いたら完成!

121203_0708~01
121203_0815~01

 最後焼く前に、ココアで色付けした生地で上に顔文字(?)をくっつけるのがベチャワ風だそうですが、忘れてました\(^o^)/←ここでやってどーする
 泡立てた生クリームを添えていただきます!

121204_2021~03

 リンゴに砂糖を入れないのに驚きましたが、上下を挟む生地が甘めでレーズンも入っているので、最初こそ食べなれたアップルパイに比べ酸っぱく感じたけれど物足りなさはありませんでした(ただし生地はけちけちしないで厚めにしたほうがいいでしょう。あとアップルパイには酸味の強い紅玉というのが定番ですが、これは砂糖なしなのであまり酸っぱくない品種のほうが向いてます。)
 焦げ目のついたアーモンドのパリパリ感とリンゴのジューシーさの対照も抜群。私としては焼きたてより、少しおいて味をなじませてからのほうが好みかもしれません。

 両親はシャルロトカがたいそうお気に召したらしく、リクエストで三回も作るはめに(笑) でもタルトの型さえ焼けば、あとはリンゴも上に乗せる生地もガシガシ削ればいいだけのこの作り方、私みたく不精で不器用な人間には大変性に合います。
 
 パイ生地の扱いが下手なものでいつも上にかぶせる分をどうするかが悩みの種だったんですが、これからはずーっとこの方法でいきましょう ベチャワに感謝しなくてはですね…(DGに移籍したそうなので、最初に出るアルバム買いますよ!まあパイとは関係なしに現役のリリックテノールでは一番好きなんですけど)。

BGMはやっぱりこれでしょう。

ベチャワのスラヴ・オペラアリア集から、ポーランドの国民的作曲家モニューシュコの「幽霊屋敷」
http://www.youtube.com/watch?v=BZBOJ45h7nA
同じくポーランドのノヴォヴィエイスキ 「バルト海の伝説」
http://www.youtube.com/watch?v=dQt6C_nx3PE

 実演でも持ち役にしている「オネーギン」のレンスキーや「ルサルカ」の王子などロシアとチェコの作品に加え、ポーランドオペラのアリアが五曲入っているのが一番の聴きもの。言葉は全然分からなくても、どれも耳に馴染みやすいメロディーの美しい曲です。 ずっと前にもちょっと書いたように、簡単な曲目解説だけで歌詞と対訳がないのが難なんですが。

テーマ:クラシック
ジャンル:音楽

2012.12.01 07:41|
 今週になってうちでも石油ストーブ出しました。一番そのお世話になっているのは人間でなく猫ですが。二匹そろって鼻が熱くなるくらい至近距離に陣取って動きもしません。

 でも夕方までストーブはつかないので、それまでは彼らなりに防寒対策を講じてる様子。大抵はベッドや押入れの布団の上にいるみたいですが、たまに変なところで暖を取っていて・・・

↓洗面所のタオル入れ戸棚に二匹仲良く

121120_2007~03

棚が空っぽのときはいいけれど、そうでないと中身を蹴落として入り込みグチャグチャに! ちなみに顔をくっ付けて中を覗くと、たいてい猫パンチをお見舞いされます。
 
121130_1943~01

 もっと笑ったのはこちら。誰もいないとき帰ってきたら、ハンガーにかけてあった母親の毛皮(もちろんフェイク)を床に落として中にもぐり込んでました。

121119_1955~01

 この、母がパリの蚤の市で二束三文で買ったとかいうちゃんちゃんこみたいな形のファー製袖無しオーバー、はっきり言って着てるとどう見ても変な格好なので、いっそのこと猫達にあげちゃえば?と密かに思う私です…。

テーマ:猫のいる生活
ジャンル:ペット

11 | 2012/12 | 01
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
プロフィール

eHolly

Author:eHolly
筆不精にも関わらずメモ帳代わりとして始めてしまったブログ。
小説や音楽の感想・紹介、時には猫や植物のことも。
ツイッター@SnowyHolly16

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

FC2カウンター

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
1256位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
183位
アクセスランキングを見る>>

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR