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2013.01.28 04:52|未分類
 長いこと海外とは縁がなかった私ですが、今日から一週間の予定でパリに行って参ります。なのでしばらく更新をストップさせていただきますね。
 
 旅行といっても母親(半分仕事)のお供のようなものであまり色々観光はできそうにありませんが、オペラ座で上演中のミハイル・ユロフスキ指揮「ホヴァンシチナ」を観られるのが最大の楽しみ。ぜひその感想もあげたいと思います。
2013.01.24 16:49|Die Oper kocht
 リゾットの次はシチリア島出身のテノール、マルチェッロ・ジョルダーニのラザニアを作ってみることにしました。この本のおかげで順調にイタリアンのレパートリーが増えていきそうです(笑)

 しかしいざ買ってくるものは何かとレシピを見たら、え・・・材料に肝心のラザニアがない!?
 二度見してやっと理解。これは本物のラザニアの代わりに、薄く切ってソテーしたナスをトマトソースとチーズと一緒に焼きあげる料理なんです。果たして本の通りパスタ料理にカテゴライズしていいものか分かりませんが。

 (ちなみにこの本はスープ、パスタ、肉料理、魚料理、デザートといった風にコーナー毎に並んでいるのですが、なぜかパスタを作っているのはジョルダーニ以外にアルミリアート、カウフマン、故リチートラ(合掌…)、ヴァルガスと全員テノールです。)

 ナスは外国産のものと大きさが近い米ナスを三個(今回の人数ぶん)使うことにしました。洗って7~8ミリメートルくらいの厚さに縦スライスし、オリーブオイルを敷いたフライパンでソテー。
 本当は二時間ぐらい塩水に浸しておかなければならないのですが、帰りが遅くなって下ごしらえができなかったので、ある程度焦げ目がついたところでフライパンに水を入れて蒸し焼きに。こうすればあまり油を使わなくてヘルシーだし。

130119_1754~01

こうやって焼いたナスをラザニアの生地に見立てるわけです。

 フライパンで一度に焼けるのは4、5枚なのでこれだけで結構手間取ってしまいましたが、その間に缶詰トマトを煮詰めてソースを作っておきます。他に具として入れる固ゆで卵も準備。個数はだいたいナスと同じくらいが目安でいいかと。
 トマトは塩コショウの他ニンニクとバジルだけで味付けするのがジョルダーニのオリジナルなのですが、バジルがなかったのと早く使わないとまずい豚ひき肉が残っていたのとで、ひき肉とタマネギを一緒にいためたミートソースにしてしまいました。

 ナスとソースが両方仕上がったら、オリーブ油を塗った耐熱皿にナスを敷き詰め、その上に小さく切ったゆで卵とモッツァレラチーズ(普通のとろけるチーズでOK)を散らしてトマトソースで覆います(本当はここにハムも入るんですが、今回はミートソースにしたので省略)。何回か同じようにして具を重ねていきます。
 
 ・・・この辺時間が押していて写真を撮ってる暇がありませんでした

 最後に上から溶き卵(ゆで卵とは別)を全体に回しかけ、パルメザンチーズを振りかけます。熱しておいたオーブンで15~20分程度焼いてできあがり。

130119_1851~04

切り分けるとこんな感じ。

130119_2317~02

 ナスをラザニアの代わりにするなんて想像もつきませんでしたが、ソースやほかの食材の味がしみこんだあつあつのナスは食べ応えじゅうぶんで全く本物に負けてません。それに、たぶんパスタ生地ラザニアよりナスのほうが値段的にも入手も楽そうですし。

試食した母「これなら昔、よく似たような料理作ったじゃないの」

・・・確かにナスとトマトソースをホイルに包んで重ね焼きしたのがよく食卓に上った記憶はありますが、「ラザニア」って銘打って一手間かければグレードアップして見えるじゃないですか

 ジョルダーニといえば日本でもそろそろ上映が始まるMet「トロイアの人々」のエネー(アイネイアス)役でしたが、結局二、三回歌っただけでHDの収録日を待たず降板してしまいました。
 この本のミニインタビューコーナーには「ディナーに招待したい人は?」という項目があって、ジョルダーニは「トロイアの人々」の作曲家ベルリオーズの名前を挙げています(理由は "どうしてあれほど歌うのが難しい曲を書いたのか尋ねてみたいから")。
 
メトだけでもベルリオーズの作品には「ベンヴェヌート・チェッリーニ」「ファウストの劫罰」と過去二本主演しているぶん思い入れがあるのかも。仕方ないとはいえ今回映像を残せないのは本人も残念でしょうね。

「トロイアの人々」初日の録音を探してみたけどなかったので、代わりに2008/9シーズンの「ファウストの劫罰」

http://www.youtube.com/watch?v=-h5tTP4yJDU

あちこちで言われてますが、今度の「トロイア人」は数年前に上演しておけば女声陣含めもっといい結果が出せたんじゃないかと思います。

テーマ:レシピ
ジャンル:グルメ

2013.01.17 02:55|ホジスン
 さっきまで日曜の本放送時に見逃してしまったNHKのダイオウイカスペシャル再放送を見ていました。しょっちゅう人を襲いに現れる創作ものとは違って実際は姿をとらえるだけでも一苦労みたいですが、やっぱり見入ってしまいますね。

 実はフィクションの巨大イカというと、以前あらすじを紹介したホジスンの「グレン・キャリッグ号のボート」でずっと引っかかっていることがあるのでこの際書いておこうかなと。
 
 人間を取り込んでしまう食人木(?)、水陸両棲の凶暴なウィードメン、そして巨大なカニや「デビルフィッシュ」と呼ばれる生き物等々、実にB級映画的なクリーチャーだらけのこの作品なんですが、訳していて困ったことの一つが「デビルフィッシュ」というのが厳密にはタコなのかイカなのか、今ひとつはっきりしないということでした。
 
 調べてみたら英語のdevilfishという単語にはかなり広範な意味があり、タコやイカなどの頭足類のほかにもエイやアンコウまで含まれるとのこと。作中の生き物は足がたくさんあることからしてタコかイカなのは確かですけど、それ以外にはっきり区別できるような描写も見当たらなかったですし。
 
 私は"devilfish"だとタコというイメージが強いので(多分クトゥルフのせい)、訳も全編通して「タコ」で統一してしまいましたが・・・。問題は第七章、主人公たちのボートを襲ってボースン(水夫長)と格闘したクリーチャーに限って"cuttlefish"という表記が"devilfish"と混ぜこぜになって二回だけ使われていることなのです。(詳しくは下のリンク記事で) cuttlefishならやっぱりイカにするべきだったでしょうか
 
グレン・キャリッグ号のボート・七章あらすじ紹介

 ちなみに私の記憶違いでなければ「グレン・キャリッグ号」に「デビルフィッシュ」と呼ばれる生き物が直接登場するのは全部で三回で、廃船に絡み付いているのを主人公とボースンが目撃するのが最初、二回目が上記の七章、ずっと後の十六章で「水鳥号」にちょっかいを出してくるのが最後の一匹です。
 でも考えてみれば出てくる個体がみんな同じ種類である必要性もないし、あの海域には大タコやイカが入り乱れているのかも?いっそクラーケンみたく、どっちともつかない未確認生物でもかまいませんよ(なにしろタコorイカなのに赤い血が流れているらしいので!!)

参照:大ダコ・大イカの登場する作品一覧(Wikipedia) …なんで英語版でさえもホジスンの名前がないのだ

テーマ:読書メモ
ジャンル:学問・文化・芸術

2013.01.09 01:19|Die Oper kocht
 最近ちゃんとしたネタがないのでまたこのシリーズ。

 今回はドイツのメゾ、ヤニナ・ベヒレ(Janina Baechle)のアスパラガス入りリゾットを作ってみました。どちらかというと脇役タイプのためか日本での知名度はあまり高くないかもしれませんが、ティーレマンがウィーンで振ったリングとかフォークトが王子役のミュンヘンのルサルカとか、割とあちこちで名前を見かける人です。

 本に載っているインタビューによればベヒレは自分でもいろいろレシピを考案するほどのお料理好きのようなので、このリゾットももしかしたら彼女のオリジナルでしょうか。白と緑のアスパラガスを両方使うという、私のようなアスパラ好きにはたまらない一品です。

 本当は昨日(七日の夜)の夕飯にするつもりだったのに、アスパラガスを買って帰って皮をむき始めたところで母が戻り、なぜか今年に限って七草粥を作ると言い出しました(笑) 
 さすがにお粥とリゾットが両方出てきても困るので、白アスパラの下ごしらえだけして残りは明日に延期  

 さて、今夜になって改めて挑戦。まず3~4センチに切ったアスパラ(穂先は崩れやすいからか、のけておいて後から入れます)とクオーターカットにしたチェリートマト、お米をオリーブオイルで炒めます。レシピとは違ってしまいますが、ホワイトアスパラはやたら火が通りにくいことがあるので、あらかじめ形が崩れない程度に下茹でしておいたほうがいいかもしれませんね。

130108_1744~02
奥のレンジで塩鮭焼いてたのが写りこんでしまった・・・。

 米粒が透き通ってきたら、お米の量の1・5倍ほどのベジタブルストック(わざわざ買ってくるのも勿体ないので、タマネギとニンジンとセロリの野菜くずを煮出してビーフコンソメをちょっと足したものを使用)を二、三回に分けて加え、アスパラの頭の部分も入れて炊き上げます。

 だいたいお米に火が通ったあたりで白ワインとパルメザンチーズ、パセリのみじん切りを混ぜこみ、(味付けのことが書いてないけど、加減を見て適当に塩を足せばいいのか?) あらかじめ飾り用として別に塩茹でしておいたグリーンアスパラと一緒に盛り付ければ完成。

130108_1824~02
 
アスパラガスの白と緑に、トマトでうっすら赤く染まったお米と色合いもきれいです。
 
 私はスペイン風のお米料理を作り慣れ過ぎてしまって、どうもリゾットは勝手が違いコツが分からないんですが(汗) 何とかまあまあの味にはなったかと。具はアスパラとトマトだけというあっさり風味なので、家族三人には作りすぎたと思うくらいの量でもすんなり入ってしまいました。野菜料理が好きな方にはぜひお勧めしたい一品です


↓最初に書いたミュンヘンの「ルサルカ」(ベヒレは魔女役) DVDもあります。ネットラジオで音だけ聴いた感じでは悪くない演奏だったし、モネ劇場版と見比べてみるのも面白そうだし、買おうかな・・・。

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ジャンル:グルメ

2013.01.05 01:31|花・植物
 明けましておめでとうございます。不精な上に偏ったことしか書かないブロガーですが、今年もよろしくお願いします。

 さて、新年早々変なタイトル&話題で申し訳ありませんが・・・この休み中、私は家のベランダで育てているバラの鉢植えの剪定をしてました。大小とりまぜて二十数本ある上、枝を切る以外にもまず全部葉っぱをむしったり、幹についた害虫(カイガラムシ)をこすり落としたりしなければならないので結構時間がかかります。
 
 やっと終わりにさしかかって、最後から三番目くらいの鉢を作業場所に移動させようとしたとき。着てたオーバーの袖がトゲに引っ掛かり、ぬ、抜けた!? なんと、そのまますぽっとバラの木が鉢から飛び出してきてしまいました。

 鉢の中を見てその理由が判明。生白~い、丸々太ったコガネムシの幼虫が続々登場…うわ~ 
掘り返してみたら全部で十匹も。しかもこいつら、芋虫体形のくせになんだか異様に逃げ足が速い! 鉢の外に放り出すと、新たな隠れ場所を見つけるべくものすごい勢いで物陰に這いこもうとするのです。
 別の鉢に侵入されないよう大急ぎで素手でつまみ(泣)全員ビニール袋に入れてゴミ箱送り。猫たちも寄ってきてしげしげ観察してましたが捕まえてはくれませんでした。ちょっとは手伝ってよね。

 家のバラはだいたいの害虫にやられた経験あるけれど、このコガネムシの幼虫が一番厄介かも。土の中で見つけにくいので、気がつくと根っこがほとんどなくなるまでかじられて枯れてたり(プロフィールの画像にしてるピンクのバラがそうでした) それにしても一つの鉢に十匹いたなんてのは初めてですが、手遅れにならなかったのは不幸中の幸いでした。

3346.jpg

 植えてあったバラは「ジュード・ジ・オブスキュア」という品種で、」私はこういう丸っこい形と色のイングリッシュ・ローズが大好きなんですが、去年は虫のせいか買ったあとぜんぜん伸びず、花も一つだけでした。植え替えたことだし今年はちゃんと咲いてくれるかな・・・。※写真は販売元のオースティン社HPからお借りしました。 
 
 ちなみに名前の由来はヴィクトリア朝イギリスを舞台に(日本での題名は「日陰者ジュード」)、やる事なす事ことごとく裏目に出る主人公の悲惨な生涯を描いたとんでもない鬱小説。私? 読んでません(これをゼミで勉強してた知人がいるんですけど、正直内容を聞けば聞くほど手に取る気が失せまして) 
 しかしたくさんある鉢の中でこれだけ被害にあうなんて、運の悪さまで小説のジュードにならわなくってもと思いますね。

テーマ:ガーデニング
ジャンル:趣味・実用

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Author:eHolly
筆不精にも関わらずメモ帳代わりとして始めてしまったブログ。
小説や音楽の感想・紹介、時には猫や植物のことも。
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