2013.05.28 14:51|猫|
一月にフランス旅行したとき、街の古本屋さんでお土産を探していたらこんな本を見つけました(もちろん仏語版だけど)。
映画の名シーンの登場人物たちを全員猫に置き換えたイラスト集です。絵柄はほとんどデフォルメされてなく(二足歩行してる以外)本物そっくりな猫たちなんですが、キャラクターの表情の描き分けも細かくてなかなか可愛い~。
帰国してから調べてみたところ、作者のスーザン・ハーバートは猫の絵で有名なイラストレーターで、これ以外にも有名な芸術作品を猫が演じるというモチーフの作品集がいくつも出版されています。全部ではないですが、そのうち「猫の印象派」「猫のシェイクスピア劇場」など何冊かは日本語版もありました。
その中でとりわけ私の興味を引いたのが↓の一冊(三月に米アマゾンに頼んだのが最近やっと届いたんです)。
タイトルはもちろんニューヨークのメトロポリタン・オペラのパロディなのですが、歌手もスタッフも全員猫のオペラハウスで、この本はそのオープン百周年記念として出版された上演記録(写真?)集という手の込んだ趣向になってます。
取り上げられているのはトスカ、ボエーム、椿姫、カルメン、魔笛・・・などなど、27演目33枚の過去の「名演」の様子。以下ちょっとだけ紹介しましょう(携帯で撮ったので部分だけだし写り良くないですが)
。

猫カニオ(レオンカヴァッロ「道化師」)

猫マルグリート/ファウスト/メフィスト(グノー「ファウスト」)

猫ボリス(ムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」)

蝶々さん(猫)とスズキ(猫)(プッチーニ「蝶々夫人」)
面白いのはイラスト毎に過去の上演のエピソード紹介という体裁で解説が付いていることで、これがまたマニアックに凝ってます(笑)
文中に登場する往年のスター猫たちのプロフィールはどうやら実在したメトの有名歌手のもじりらしく、ヒステリーで悪名高いディーヴァはCatherine Kittle、ロシアの名バスがAlexander Katnipsといった具合ですが、笑えるのは猫ならでは(?)の舞台裏暴露話。たとえば…
・蝶々さんとスズキはシャム猫(上参照)、魔笛の夜の女王は真っ白なペルシャ猫が歌うのが慣例。生まれつきそうでない猫はメイクしたり染めたりする
・ワーグナーのヒロインでならしたある北欧出身のソプラノ猫は年々巨大化していったので、それより大柄な相手役を探すのが大変だった (これはまあ、人間の場合でも…)
・迫力を出すため、「ラインの黄金」の巨人族ファゾルトとファフナーは例外的にブルドッグが演じる↓。モスクワにある犬のオペラハウスから客演してもらうんだとか (※ただし猛犬注意!)

(「ジークフリート」の大蛇態ファフナーはどうするんでしょう?)
などなど。猫の場合でも裏方の苦労は並大抵ではないようです!!!
![]() | Movie Cats (2006/10) Susan Herbert 商品詳細を見る |
映画の名シーンの登場人物たちを全員猫に置き換えたイラスト集です。絵柄はほとんどデフォルメされてなく(二足歩行してる以外)本物そっくりな猫たちなんですが、キャラクターの表情の描き分けも細かくてなかなか可愛い~。
帰国してから調べてみたところ、作者のスーザン・ハーバートは猫の絵で有名なイラストレーターで、これ以外にも有名な芸術作品を猫が演じるというモチーフの作品集がいくつも出版されています。全部ではないですが、そのうち「猫の印象派」「猫のシェイクスピア劇場」など何冊かは日本語版もありました。
その中でとりわけ私の興味を引いたのが↓の一冊(三月に米アマゾンに頼んだのが最近やっと届いたんです)。
タイトルはもちろんニューヨークのメトロポリタン・オペラのパロディなのですが、歌手もスタッフも全員猫のオペラハウスで、この本はそのオープン百周年記念として出版された上演記録(写真?)集という手の込んだ趣向になってます。
![]() | The Catropolitan Opera: The Centenary Celebration of the Grand Catropolitan Opera Company (1997/09) Susan Herbert、Bill Meadowcane 他 商品詳細を見る |
取り上げられているのはトスカ、ボエーム、椿姫、カルメン、魔笛・・・などなど、27演目33枚の過去の「名演」の様子。以下ちょっとだけ紹介しましょう(携帯で撮ったので部分だけだし写り良くないですが)


猫カニオ(レオンカヴァッロ「道化師」)

猫マルグリート/ファウスト/メフィスト(グノー「ファウスト」)

猫ボリス(ムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」)

蝶々さん(猫)とスズキ(猫)(プッチーニ「蝶々夫人」)
面白いのはイラスト毎に過去の上演のエピソード紹介という体裁で解説が付いていることで、これがまたマニアックに凝ってます(笑)
文中に登場する往年のスター猫たちのプロフィールはどうやら実在したメトの有名歌手のもじりらしく、ヒステリーで悪名高いディーヴァはCatherine Kittle、ロシアの名バスがAlexander Katnipsといった具合ですが、笑えるのは猫ならでは(?)の舞台裏暴露話。たとえば…
・蝶々さんとスズキはシャム猫(上参照)、魔笛の夜の女王は真っ白なペルシャ猫が歌うのが慣例。生まれつきそうでない猫はメイクしたり染めたりする

・ワーグナーのヒロインでならしたある北欧出身のソプラノ猫は年々巨大化していったので、それより大柄な相手役を探すのが大変だった (これはまあ、人間の場合でも…)
・迫力を出すため、「ラインの黄金」の巨人族ファゾルトとファフナーは例外的にブルドッグが演じる↓。モスクワにある犬のオペラハウスから客演してもらうんだとか (※ただし猛犬注意!)

(「ジークフリート」の大蛇態ファフナーはどうするんでしょう?)
などなど。猫の場合でも裏方の苦労は並大抵ではないようです!!!