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2013.09.28 23:14|Die Oper kocht
 前回のプルーンケーキと夏のフルーツのセットで出す予定だったのが、つい作りそびれてしまったメニューを。

 こちらの写真に登場していただいております赤いドレスのソプラノ、カナダ出身のアドリアンヌ・ピエチョンカが披露しているブルーベリーのパンケーキです。生のブルーベリーを埋め込んで焼くのですが、それ以外にもリンゴにバナナ、オートミールが生地に混ぜてあってなんだかヘルシーそう。

材料:小麦(薄力)粉 100g(1カップ)
   ベーキングパウダー 10g(小さじ2)
   食塩 1g(小さじ1/8)
   グラニュー糖 25g(大さじ2)
   オートミール 40g(1/2カップ)
   全卵 1個
   牛乳 1カップ
   溶かしバター 大さじ1
   バナナ(つぶす)1本
   リンゴ(すりおろす)半個

   ブルーベリー(生がなければ冷凍でも可) 1カップ
   メープルシロップ 適量

 作り方は普通のパンケーキ、ホットケーキとなんら変わるところはありません。ボールでベリーとメープルシロップ以外の材料をよく混ぜ合わせ、バター(分量外)をひいたフライパンで焼けばいいだけ。

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↑リンゴとバナナのマッシュ(右)は最後に生地に加えます。

130928_0620~01

フライパンに生地を流し入れたあとブルーベリーを乗せていき、適度に火が通ったところで引っくりかえして反対側の面も焼きます。
(裏返すタイミングが早すぎて、ベリーが転げ落ちないよう注意

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焼きあがったパンケーキは上からメープルシロップをたっぷりかけて盛り付けます。

130928_0658~02

もうちょっと盛り付けに凝りたいところですが、不器用なんでこれが限界

 さっそく焼きあがったケーキで朝ごはん!(本当はおやつに作るつもりでしたが、やたら早く目が覚めてしまったので予定変更したのです。)
 オートミールやフルーツ入りなのでもっとブツブツした食感かと思ったら、びっくりするほど柔らかくてふわふわでした。具が入っているという感じはしないかわり、香りがフルーティで食欲をそそります。
 
 ケーキ自体はブルーベリーの酸っぱさがきいてさっぱりした味わい。わりあい甘さ控えめなので、メープルシロップの他に好みでホイップした生クリームやマスカルポーネチーズなどを添えてもいいでしょう。私は基本的にパンケーキには蜂蜜派なんですけど、カナダ風ならメープルシロップを抜かすわけにいきませんからね この本にレシピを寄せてるもう一人のカナダ人歌手、テノールのミヒャエル・シャーデがサーモンソテーの下味にメープルシロップを大量投入してるのには軽く引きましたが…(←でもネットで調べたらそういうレシピ普通にありました)。
 
 上記の分量で直径10cmくらいのパンケーキ十枚分くらい焼けます。三枚でおなかいっぱいになって二度寝しちゃったら、残りは両親が片付けたらしく起きたらありませんでした

 ピエチョンカといえば夏に配信されて評判になっていたエクサンプロヴァンスの「エレクトラ」…、十年ものの家のPCは再生するたびに数分でフリーズしてろくに見られなかったのです。ネット評は演出演奏ともかなり良かった様子ですが、どんな舞台だったのやら(例年通りならそのうちNHKでやるかな)

テーマ:スイーツ
ジャンル:グルメ

2013.09.17 02:27|怪奇幻想文学いろいろ
 きのうは台風で朝からひどい風でした。それでも昼過ぎになってだいぶ収まったので、取り込んであったベランダの鉢を戻して出かけたら暗くなったころに吹き返しが来て、バラがだいぶ傷んでしまいました
 陸の上でこれなんですから、帆船時代嵐の中で操船する怖さはいくら本で読んではいても想像に余るものがあります。つくづくフライング・ダッチマン号の一員にはなりたくないですねぇ。

 ところで前回拙訳で紹介させていただいた短編 "And I Only Am Escaped to Tell Thee"はフライング・ダッチマン伝説だけでなくメアリー(マリー)・セレスト号の話も元にしているわけですが、それ絡みだとこのセレスト号事件を有名にした作品、コナン・ドイルの"J. Habakuk Jephson's Statement"に触れないでおくのはまずいかもしれません(一応前回の記事でも名前だけは出しましたが)。

 日本語訳は「ジェ・ハバカク・ジェフスンの遺書」のタイトルで、新潮社「ドイル傑作集Ⅱ」に収録。「海洋奇談集」とあるとおり、すべて海を舞台にした作品ばかりを集めた巻です。訳者は同じ文庫のホームズ・シリーズと同じ延原謙氏で、多少古めかしいものの読みにくくはないと思います。 

ドイル傑作集 2(海洋奇談編) (新潮文庫 ト 3-12)ドイル傑作集 2(海洋奇談編) (新潮文庫 ト 3-12)
(1958/08/22)
コナン・ドイル

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 セレスト号事件の十年後、唯一生還した乗客ジェフスンが事の次第を明かす手記の体裁をとった物語ですが、思いっきりネタばれしてしまいますと、ここでは同じ乗客の一人、ゴアリングと黒人船員たちの共謀による大量殺人事件というのが事件の真相なのです。
 いまでこそ裕福な紳士として通るゴアリングですが、混血児の彼はかつて自分や身内を迫害した白人を憎み抜いていました。アメリカ全土で白人だけを狙った多くの未解決殺人を犯したあげく、先祖の地アフリカに帰る手段として選んだ船でも同族以外皆殺しにするはずが、ジェフスンだけは南北戦争に従軍した時、南部で親しくなった奴隷の老女からもらったお守りの石のおかげで難を逃れたのでした。
(もちろんこれらは完全なフィクションで、実際のメアリー・セレスト号にはジェフスンやゴアリングに相当する人物はおろか船長とその家族、船員以外に船客の記録はありません。)

 要するに、ここでは船で起きた失踪に関して、神隠しや幽霊船といったオカルト的要素が入り込む余地は皆無。すべては人間が丹念に仕組んだことというわけで、その点ではゼラズニイの短編と正反対といえます。
 一方で船名の改変(「メアリー」を「マリー」へ)や船上には何の乱れもなく、救命ボートが残されたままだったなどという事実と異なる脚色をそのまま取り入れているあたりは、もしかするとゼラズニイもドイルのこの作品をけっこう意識していて、"And I Only Am Escaped to Tell Thee"はこれと対照的な一種のオマージュ作といえなくもない…んでしょうか。

 ただ正直、この話のプロットに感心したかというとかなり微妙なところです。たしかに黒幕ゴアリングの知能犯ぶりはなかなかなのですが、それでも作中の手段では「どこにも暴力の痕跡はない」状態での殺人というのは無理があるような。
 
 たとえば、自殺に見せかけた船長の射殺にはわざわざ「キャビンの中は血だらけだった」というような描写があるし、最後ゴアリング一味が本性を現して白人船員たちを始末するときなど、少なくとも一人は血が流れるくらいの抵抗をしているのです。ゴアリングと部下の黒人たちが何とかしたとみるのが筋でしょうが、そういう血痕や乱闘のあとは完全に消し去れたのか?とか。
 当時は今のような鑑識なんてないにしても、さすがに気づかれず証拠隠滅というのは難しそうであのホームズの作者にしては詰めが甘すぎないかなどと思ってしまいました。

 もっともこの短編の発表はホームズの第一作「緋色の研究」よりも前、ドイルがまだ満二十五歳にもならないときの若書きなのを考慮すれば仕方ないのでしょうが。それから個人的には、どうしてもテーマがかぶるメルヴィルの「ベニート・セレーノ」(これもなぜか邦訳は「幽霊船」というタイトル)と比べて物足りなく感じてしまうのも一因なんですけどね。
 
 ほかの収録短編五作も、それなりに興味深くは読めるもののなんともぞくぞく感に欠けるというのか…。 これもまったく個人的な嗜好にすぎませんが、基本的にドイルが海に向ける視線は事件の舞台を探すミステリー作家のそれなので、そこにある種の異世界を見出すホジスンのような系統好みの私とは相性いまいちなんでしょうね。
…でも告白すると「カーナッキ」よりはホームズのほうが面白いとずーっと思ってるんですよ(笑)

テーマ:本の紹介
ジャンル:学問・文化・芸術

2013.09.13 17:46|怪奇幻想文学いろいろ
 先日「さまよえるオランダ人」がらみで軽くふれた幽霊船物語のアンソロジー、The Ghost Ship: Stories of the Phantom "Flying Dutchman"(詳細はリンク先に)が届いたので、気になっていたロジャー・ゼラズニイの作品、"And I Only Am Escaped to Tell Thee"を最初に読んでみました。

 これまで知っていたゼラズニイの作品は壮大で個性的な世界観のSFとファンタジーがほとんどでしたが、この短編は古来からの「さまよえるオランダ人」伝説をほぼ忠実に踏まえた海洋奇譚です。全部で四ページ弱ほど、最後のオチありきといった感じのショートショートながら、なかなか目の付け所が面白いうえ、終わり方もホラーらしくて大変気に入りました。
 
 幽霊船となって終わりなき航海を続ける「さまよえるオランダ人(フライング・ダッチマン)」号、そこからもし脱出を図った船員がいたら…というストーリーです。今回は全体量が短いので、いい加減な上センスない素人翻訳ですがざっと日本語に直してみました。大目に見てくださる方は最後までお付き合いいただければ幸いです。
 

ロジャー・ゼラズニイ "And I Only Am Escaped to Tell Thee" 
 
まっすぐ頭上で稲妻をほとばしらせる一片の暗雲、滝のように降り注ぐ雨、砲弾の炸裂にも似た爆音。それらは常に彼らの船に付き纏っていた。

 ファン・ベルクムはまたも向きを変えた船の上でよろけ、運んでいた荷箱を取り落としかけた。風は彼の周りで荒れ狂い、濡れそぼった服を引き裂く。足元には飛沫を上げる水が渦を巻き、押し寄せてはまた引いていった。高波がひっきりなしに船に打ち付け、マストや帆桁のまわりをぞっとするような緑色の鬼火が踊っている。
 はるか頭上からは、周囲を飛び回る悪魔どもが気まぐれにいたぶりの的にした水夫の悲鳴が耳をつんざく。その下の索具の中に絡めとられているのは、雨風にすっかり肉が削ぎおとされた死骸。骨ばった右手が揺らめく緑の光に染まり、合図するかのように揺れ動いていた。

 甲板を横切り、彼は荷箱を紐でくくり付ける作業にかかった。どれほどの回数こうした荷箱や樽をあちこちに移し変えたことか? とうの昔に数えることもやめてしまった。一働き終わると、即座にまた別の仕事が言い渡されるのだ…。
 合間に手すりの向こうへと目をやる。船べりに来るとき、常に彼は雨にぼやけた水平線の方をうかがい、そして願った―
 その点においてファン・ベルクムは異なっていた。他の者たちと違い、彼はわずかながらも希望を抱いていたのだ― ある計画があったから。

 …船室から轟く高笑いが船を揺るがす。ファン・ベルクムは身震いした。
 船長は今ではたいていラム酒の小樽を供に船室に閉じこもり、聞くところでは悪魔とのカード遊びに興じているとか。あの声を聞く限り、今度の勝負では悪魔が勝ちを収めたのだろう。

 積荷の具合を確かめる振りをしつつ、ファン・ベルクムは中に紛れ込ませてあった一つの樽の在り処を探り当てた。それは他のと違って空き樽で、内側には槙皮(※隙間に木の細かい繊維を詰めることによる防水加工)が打ってあり、青い塗料の印で見分けがつくようになっているものだ。
 そして背を向け、再び甲板を渡ってゆく。その脇を巨大でこうもりのような羽のある何かがバタバタと飛び去っていき、彼は背を丸めて足取りを早めた。

 さらに四つの荷物を運ぶあいだ、彼はそのたびごとにすばやく彼方に目を走らせた…と、あれは?あれは!

 左舷前方に船!周囲を狂おしく見渡すが、近くに人の気配はない。
 今がその時だ。もし急げば。誰も見ていなければ。

 あの樽の所に行き、結わえてあった紐を解いてまたあたりを見回す。相変わらず誰もいなかった。
 船は明らかに近づいてきている。向こうの進路、風や潮の流れといったことを見積もるには余裕も手段もない。あるのはただ命のかかった賭け、そして希望。その賭けを選択した彼は希望である樽を抱え、船べりまで転がして海へと投げ入れると自らも後を追って飛び込んだ。
 
 たちまち氷のように冷たく、暗く、荒れた水中に引き込まれた。死に物狂いで手探りしつつなんとか海面に出ようともがく。やっと光が見えたと思うと波にもてあそばれ、投げ上げられ、何度も沈められる度ごとに必死に浮かび上がった。

 海がやにわに凪いだのはまさに力尽きる瀬戸際だった。風の音は和らぎ、包む日差しは前よりも明るい。水を掻き分け、彼はいま後にしてきた船がその専属の地獄を引き連れて遠ざかっていくのを認めた。左側にはあの青い印のついた樽がまだ浮き沈みしており、そちらを目指して泳ぐ。
 ようやくたどり着いてそれに手を掛け、上半身を水から引き上げることができた。そのまましっかりとしがみついた彼は激しくわななき、あえいだ。海は穏やかになったとはいえ、相変わらずひどく冷たかったのだ。

 やっといくらか力が戻って顔を上げる。と、先程目にした船はさらに近づいてきているではないか!

 手を振り回し、シャツを裂いて旗をこしらえた。だが腕の感覚がなくなるまでそれらを振り続けても、いっそう接近してきた船に気付かれた気配はない。
このままではじき向こうは通り過ぎてしまうと、彼は旗をもう片方の手に持ち替えて再び振りはじめた。

…次に見上げたとき、目に入ったものは方向転換して自分のほうに向かってくる船の姿だった。もしそれだけの力が残っておりかつ精神的に消耗していなければ、彼は泣き出してしまっていたことだろう。
 現にたちまちすさまじい疲労感、そして寒気が襲い掛かるのを感じた。両の目も塩でちくちくするにもかかわらず、いまにもひとりでに閉じてしまいそうだ。しかし樽につかまったままでいられるよう、感覚のなくなった左右の手から目を離すわけにはいかなかった…。

「早く!」 彼は息をついた、「早くしてくれ…」

 救命ボートに引き揚げられ毛布で覆われたときすでにほとんど意識を失いかけていた彼は、ボートが船に接舷したときには眠りにおちいっていた。
 その日は終日眠り続け、ただ熱いグロッグ(※ラム酒の湯割り)とスープを流し込むあいだ目を覚ましていただけだった。船の者たちと言葉は通じなかった。

 翌日の午後になってやっとオランダ語を話せる船員の一人が連れてこられ、彼はその男に自分があの船と乗船契約を交わしてから海に飛び込むまでの一部始終を語ったのだった。

 「何てことだ!」 
 ひとしきりその長い物語を船長や航海士たちに通訳して聞かせたあと、その水夫はいったん間をおいてから口にした。
 「なら俺たちがきのう見た、嵐の中を漂う船の幻は本当に『フライング・ダッチマン』号だったんだな…! あの話が事実だったとは…そして未だかつて、あそこから逃げてきた人間なんて君だけだよ!」

 ファン・ベルクムは弱々しく笑ってマグの中身を飲み干し、それをかたわらに置いたが、その手からはまだ震えが引いていなかった。水夫は彼の肩を軽く叩いた。

 「今は安心して休んでくれ。君はもうあの悪魔の船とは縁が切れて、安全なところにいる―― この船には無事な航海の実績もあるし、腕のいい士官に水夫たちを揃えて数日前に出航したばかりだ。辛かったことは忘れて体力をとりもどすといい。君をこのマリー・セレスト号に歓迎するよ。」



…一八七二年十二月四日早朝、英国のバーク船デイ・グラチア号は、ジブラルタル沖にてすべての帆を張った状態で不可解な進路をとっている一隻のブリッグ船に遭遇した。甲板は無人、舵を取る者もないその船はボストンを出航したマリー・セレスト号であることが判明した…。
 船上では驚くべき事柄が明らかになった。一つの救命ボートも失われておらず、何らかの混乱や恐慌状態に見舞われたような形跡も見当たらない。ただ人員だけが一人も残さず消えうせてしまっていたのだ。
 後部船室のテーブルには食べかけの朝食がそのままになっており、三つの茶碗の中身はまだ温かく、炊事場の料理用ストーブにも熱が残っていた。変わらず時を刻んでいる船長の懐中時計が寝棚の上の釘にかかっているのも見つかった。
 いかなる運命がセレスト号に降りかかったのかは、今日に至るまで謎のままだ…。
(ボウエン「海の伝説集」から)


* * * * * *

 船上の人間が全員謎の失踪を遂げたことで知られる「メアリー・セレスト号事件」は様々な創作の題材にもなっていてご存知の方も多いでしょうが、その原因は伝説の幽霊船フライング・ダッチマンだった!となるのがゼラズニイ版というわけです。
 
 ただ、船名が実在の「メアリー(Mary)」から「マリー(Marie)・セレスト号」に変えられているのをはじめ、その他についても一部実際とは異なる脚色がほどこされています。
 セレスト号にオランダ人の乗組員が複数名いたなどは本当のようですが、船名の改変をはじめ発見時の船の状況(ボートがそのままだった、食べかけの食事が残っていた等)は、コナン・ドイルの「J・ハバカック・ジェフスンの陳述」のようなフィクションや、のちに流布した尾鰭つきの話にみられる内容をあえて採用したものでしょう(最後のボウエンという人物の「海の伝説集」なる著作も、調べても全く情報が出てこなかったのでゼラズニイの創作かと思われます)。

追記:ドイルの作品については次回の記事でコナン・ドイルとM・セレスト号事件

上記のことはこちらにもわりと詳しく書いてあります→メアリー・セレスト号事件(Wikipedia)

 首尾よく脱出したかにみえたファン・ベルクムでしたが、結局はマリー・セレスト号と共にどうなったのかは想像するしかありません。幽霊船の一部である彼を迎え入れたために、セレスト号の人々も巻き添えになって異次元に取り込まれてしまった…という解釈でいいのかな。
 
 ちなみにもとの伝説でも「フライング・ダッチマン」号の周囲はそこだけ異空間のように嵐に見舞われていることになっていますが、ここでは"its private hell"というちょっと面白い言い回しが使われてます。「専属の地獄」なんて変な訳しか思いつきませんでしたが(汗)

また追記:やたら長いこのタイトル、もともと旧約聖書「ヨブ記」の一節(正確にはAnd I only am escaped alone to tell thee)で、さらにメルヴィルの「白鯨」最終章冒頭にも引用されています。一人海を漂う主人公のところに救助の船が来るというシチュエーションは後者とそっくりなため、一種の孫引きといえるのかもしれませんが←19Cアメ文専攻のくせに忘れていたとは情けない
 手持ちの新潮文庫版白鯨では「我ただ一人のがれて汝に告げんとて来れり」と訳されていたのでそれを踏まえて日本語にするなら、aloneを抜かして上記タイトルのような感じでしょうか。

テーマ:本の紹介
ジャンル:学問・文化・芸術

タグ:ゼラズニイ

2013.09.08 00:16|花・植物
 八月初旬、某バラ園の出店で前から欲しかったバラ、コーネリアのとてもよく茂った鉢を見つけて大喜びで買ってきました。

 その時点で六号鉢がかなり窮屈そうだったので一回り大きなものに植え替え、しばらくは問題なかったのですが、数日前一部の葉が突然しおれ始めたのです。
 土はまだ湿っているのにと嫌な予感がしてちょっと引っ張ってみたら、やっぱり あの白い幼虫がぞろぞろと…。

 全部で二十三匹、鉢の中はコガネの子供の幼稚園状態。。。

130904_0154~02
 ↑購入時は土ごとすっぽり抜けるくらい張っていた根っこがこれだけに(泣)  
 
 今年は暑さと関係あるのか、部屋にも八月中は毎晩のように親コガネが出没してました。
 しかしうちのベランダに来た虫の卵から孵ったのなら、わずか一月足らずでここまで被害進行しますかねえ 念のため調べてみましたがまわりの鉢はどれも異常なしだったし、このコーネリアさんの実家のバラ園からお供してきた可能性が高いような…(植え替えに使ったのも袋から出したての市販の土)。 でもいまさら苦情も言いづらいんでここで愚痴っときます。 

 なお鉢一個から二十三匹というのは昨冬の日陰者ジュードを軽く抜き、我が家でぶっちぎりの新記録です!!! (あっちは冬を越したぶん、一匹ごとの大きさは今回の倍以上でしたが)

 とりあえず余分な枝は落として植え替えたんですが、残った葉もだんだん黄ばんできてしまいました。ジュードはここまで被害が酷くなかったとはいえだいぶ回復したので、こっちも上手くいけばまた根付くかもしれませんけど…。

130906_0803~03
お気に入りの場所から高みの見物していたうちの猫 (幼虫の写真も撮ったけど、流石にグロなので自重) 

そういえば今年はバラの写真も携帯のトラブルでほとんど消えてしまったのでした。色々とついてない

テーマ:バラが好き!
ジャンル:趣味・実用

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筆不精にも関わらずメモ帳代わりとして始めてしまったブログ。
小説や音楽の感想・紹介、時には猫や植物のことも。
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