2015.12.28 23:13|Die Oper kocht|
まったく自慢になりませんが、先月後半にひいた風邪をこじらせてしまい、一か月ぐらい喉が痛くて声の出にくい日が続いてました(今でもまだ少し咳が出ますが)。そんなわけで、オペラ歌手のレシピなら何となく効きそう?という変な理由もあり、食欲が落ちて固形物があまり喉を通らない時に思いついて作ったのがこのスープです。
なおこのレシピを紹介しているドイツのカウンターテナー、Matthias Rexroth(マティアス・レックスロート)氏は、このスープを作り置きしたあとパック詰めして冷凍庫に常備しているとか。"Ein wunderbares Mittel gegen Erkältung"(「風邪に効く最高の薬」。これくらいなら何とか私にも読めますよ
)と手書きレシピの最後に書いてありましたが、確かに欧米圏では風邪をひいた(ひきそうな)時に熱いチキンスープがいいというのはよく聞く気がします。
材料:
丸鶏 (中サイズ) 1羽
ターキーの手羽またはもも 1本
タマネギ(白・赤) 各2個ずつ
ニンニク 1個
セロリ・根セロリ(セロリの変種の根菜) 各1/2ずつ
人参 4本
パースニップ(ニンジンに似た白い根菜) 1本
パセリ 1束
ルートパセリ(これもパセリにニンジン状の根っこがついたようなもの) 1本
リーキ(長ネギでも) 2本
キクイモ 1個
ズッキーニ 2本
ベイリーフ(月桂樹の葉) 2枚
マッシュルーム 150g
生シイタケ 150g
乾燥ポルチーニ茸 一つかみ
ショウガ 4個
塩・こしょう・サフラン
オリーブオイル
※正直これだけ揃えるのは大変なので、手に入れやすい、もっと言えばあり合わせの材料だけでも全然構わないと思います。
私はパースニップだけ買ってきましたが、ターキーとキクイモ他日本でなかなか見つからない根菜類は全スルーしました。リーキ(これも高い)は下仁田ネギで代用。ドライポルチーニは以前リゾットを作ったときの残りをちょっとだけ。二回目には丸ごと一羽の鶏を煮るのが面倒になって、スープ用の鳥ガラと手羽元しか使いませんでしたが、それだって味はまったく変わらないですしね。
(あ、今初めてサフランの存在を忘れてたことに気がつきました。道理でスープの色が本の写真に比べて薄いはずだ
)
作り方 (非常に簡単ですが、、材料が多いのでとにかく大きな鍋を用意すること。)
1:洗って大まかに切り分けた肉類、半分に切ったタマネギ、ニンニク(※皮はむかなくてよい)を大なべに入れ、オリーブオイルで炒める。

2:その他の野菜をすべて薄く切って加え、水を入れてアクを取りながら一時間ほど煮立たせる。その後約二時間、必要になったら水を足しながら煮込む。加減を見て塩こしょうで味付ければできあがり。

後ろに写り込んでるジャック・オ・ランタンは元々かぼちゃプリンの入れ物だった塩入れ
パースニップを食べたのはたぶんこれが初めてですが、見た目は白っぽい人参なのに食感はだいぶ違いました。ちょっと火を通した山芋に似ているかもと思ったり。
ただしメインは具ではなく、そのエキスが全部溶け込んだスープの汁そのものでしょう。ほとんど癖のないさっぱり風味ですが、一番自己主張していると感じるのは大量に入れるショウガで、香りに加えとにかく体が温まるのが何よりのポイント。これだけ(冷え性の私が言うんだから間違いないです)でも十分効果があるのは確かなので、材料集めが面倒とはいえ、風邪をひいてしまった時試してみる価値はあります。
…このスープを二回作ってずっと飲んでいたのでもう十分となり、今年のクリスマスはとうとうチキンなしでしたよ(一足早いクリスマス会をやった中華料理店では北京ダックが出てきましたが) それはともかく、クリスマスの残りのターキーやチキンを使って作るのも全然ありではないかと思います。
あいにくレックスロートはこれまで全く聴いたことがなかったのですが(前回のクチェロヴァ同様、この本で初めて名前を覚えましたので…)、動画を探してみたらカウンターテナーとしてはかなり私好みの声らしいと判明しました。非常にデリケートなイメージのある声種だけに声の管理も大変だろうと思われますが、それだけに寒い季節はこのスープが大活躍しているんでしょう。
また植物を育てるのが好きで、室内でグレープフルーツやアボカドを育てたあげく湿気で壁紙を駄目にしてしまったというエピソードが載っていて変な親近感を覚えてしまいました(笑)
↓レックスロートの歌うヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」
なおこのレシピを紹介しているドイツのカウンターテナー、Matthias Rexroth(マティアス・レックスロート)氏は、このスープを作り置きしたあとパック詰めして冷凍庫に常備しているとか。"Ein wunderbares Mittel gegen Erkältung"(「風邪に効く最高の薬」。これくらいなら何とか私にも読めますよ

材料:
丸鶏 (中サイズ) 1羽
ターキーの手羽またはもも 1本
タマネギ(白・赤) 各2個ずつ
ニンニク 1個
セロリ・根セロリ(セロリの変種の根菜) 各1/2ずつ
人参 4本
パースニップ(ニンジンに似た白い根菜) 1本
パセリ 1束
ルートパセリ(これもパセリにニンジン状の根っこがついたようなもの) 1本
リーキ(長ネギでも) 2本
キクイモ 1個
ズッキーニ 2本
ベイリーフ(月桂樹の葉) 2枚
マッシュルーム 150g
生シイタケ 150g
乾燥ポルチーニ茸 一つかみ
ショウガ 4個
塩・こしょう・サフラン
オリーブオイル
※正直これだけ揃えるのは大変なので、手に入れやすい、もっと言えばあり合わせの材料だけでも全然構わないと思います。
私はパースニップだけ買ってきましたが、ターキーとキクイモ他日本でなかなか見つからない根菜類は全スルーしました。リーキ(これも高い)は下仁田ネギで代用。ドライポルチーニは以前リゾットを作ったときの残りをちょっとだけ。二回目には丸ごと一羽の鶏を煮るのが面倒になって、スープ用の鳥ガラと手羽元しか使いませんでしたが、それだって味はまったく変わらないですしね。
(あ、今初めてサフランの存在を忘れてたことに気がつきました。道理でスープの色が本の写真に比べて薄いはずだ

作り方 (非常に簡単ですが、、材料が多いのでとにかく大きな鍋を用意すること。)
1:洗って大まかに切り分けた肉類、半分に切ったタマネギ、ニンニク(※皮はむかなくてよい)を大なべに入れ、オリーブオイルで炒める。

2:その他の野菜をすべて薄く切って加え、水を入れてアクを取りながら一時間ほど煮立たせる。その後約二時間、必要になったら水を足しながら煮込む。加減を見て塩こしょうで味付ければできあがり。

後ろに写り込んでるジャック・オ・ランタンは元々かぼちゃプリンの入れ物だった塩入れ

パースニップを食べたのはたぶんこれが初めてですが、見た目は白っぽい人参なのに食感はだいぶ違いました。ちょっと火を通した山芋に似ているかもと思ったり。
ただしメインは具ではなく、そのエキスが全部溶け込んだスープの汁そのものでしょう。ほとんど癖のないさっぱり風味ですが、一番自己主張していると感じるのは大量に入れるショウガで、香りに加えとにかく体が温まるのが何よりのポイント。これだけ(冷え性の私が言うんだから間違いないです)でも十分効果があるのは確かなので、材料集めが面倒とはいえ、風邪をひいてしまった時試してみる価値はあります。
…このスープを二回作ってずっと飲んでいたのでもう十分となり、今年のクリスマスはとうとうチキンなしでしたよ(一足早いクリスマス会をやった中華料理店では北京ダックが出てきましたが) それはともかく、クリスマスの残りのターキーやチキンを使って作るのも全然ありではないかと思います。
あいにくレックスロートはこれまで全く聴いたことがなかったのですが(前回のクチェロヴァ同様、この本で初めて名前を覚えましたので…)、動画を探してみたらカウンターテナーとしてはかなり私好みの声らしいと判明しました。非常にデリケートなイメージのある声種だけに声の管理も大変だろうと思われますが、それだけに寒い季節はこのスープが大活躍しているんでしょう。
また植物を育てるのが好きで、室内でグレープフルーツやアボカドを育てたあげく湿気で壁紙を駄目にしてしまったというエピソードが載っていて変な親近感を覚えてしまいました(笑)
↓レックスロートの歌うヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」