2016.04.21 16:15|花・植物|
毎年この時期になると楽しみなのが、あちこちのブランドから発表されるバラの新作品種チェックです(基本すぐには買いませんが)。
中でも心待ちにしているのは、総称イングリッシュ・ローズと呼ばれる英国のデビッド・オースチン社のバラ。ここのバラの形と香りが好みなのと、たまに気に入りの作品や事物にちなむ名の品種を見つけるとテンションが上がるからです(「ストロベリー・ヒル」とか去年出たばかりの「ジ・エンシェント・マリナ―」とか。)
ネットには今年の情報もすでに上がっており、それによればオースチンの2016年新作は「イモージェン」「バテシバ」それに今年生誕百年を迎える作家ダールの名前を冠した「ロアルド・ダール」の三種だそう。イモージェンとバテシバはそれぞれシェークスピアとハーディの登場人物というオースチンの命名ネタの定番ですが、アーティストから名前を貰ったバラはそれなりに多かれど、小説家(それも古典系でなく、最近の世代で)本人の氏名がつくのはわりあいレアなんじゃないでしょうか。
↓ソース。
http://reckless-gardener.co.uk/david-austin-to-name-rose-in-honour-of-roald-dahl/
http://www.countryandtownhouse.co.uk/culture/david-austin-roald-dahl-rose/
ダールの公式HP(http://www.roalddahl.com/roald-dahl/roald-dahl-100/events/may)にも通知がありました。これによると、バラ苗の売り上げのうち1パーセントは重病の子どもたちのための基金 Roald Dahl’s Marvellous Children’s Charityに寄付されるとのこと。
ダールのサイトから転載させていただきますが、この写真のバラが「ロアルド・ダール」。 なお他二つのリンク先の写真も同じものです。

各リンク先の説明ではダールの児童文学の代表作の一つ、James and the Giant Peach (邦題:「おばけ桃が行く」または「おばけ桃の冒険」)にちなみ、桃の果実をイメージした色合いのバラになったとか。ただ最初に写真を見たとき、思わずえ?これが桃色?と盛大に疑問符が浮かんだんですが…。でもダールの公式サイトにある桃のイラストもやっぱりこんな黄色系のオレンジだし、西洋人の感覚では桃色=ピンク色ではないのかとか悩んでいたら、そもそも日本語の桃色って実ではなく花の色が由来だったっけとようやく気づいたのでした(汗)
しかしやっぱり同じオレンジ系なら、写真で見る限りうっすらピンクの入った「バテシバ」の方が桃の果皮の色に近いのではと←しつこい(というかこの二つ、cupped rosette咲きの花形まで同じで下手したら間違えそう。一番上のリンクの写真の配置がこれまた紛らわしいし) 姿自体は両方とも好みなだけに、同じ年に発表の花どうしでタイプが被るのはどうも頂けません。
私はロアルド・ダールの作品の熱心なファンという訳ではないのですが、読書歴においてはちょっとした縁のある作家なので今回の命名はなかなか感慨深いものがあります。
たしか高1の頃、休みに決められた候補数点の中から英語の小説を一冊読むという課題があって、その時に私が選んだのがダールの自伝的作品 Boy (「少年」)でした。むろん全編英語で書かれた本を独力で読むのは初めてだったので辞書と首っ引きで苦労しましたが、いやーな寄宿学校や両親の故郷ノルウェーでの夏の休暇など印象的な場面がいっぱいで大変ななりに楽しめたことはよく覚えています。
もう一つは数年前にダールの編纂した怪談集、「ロアルド・ダールの幽霊物語」(詳細はこちらで)と出会ったことでして、この本を読んだのをきっかけに怪奇小説のアンソロジーを色々と読み漁るようになり、気に入った話があれば同じ作家の他作品が収録された別アンソロも読むというのを続けるうち、ずいぶんと守備範囲が広がったものです。
ダールを記念したバラならそんな感謝の念も込めて一鉢育てたいところですが、考えてみれば最近買った品種もことごとく似た系統の黄色~オレンジ系だったので(ほんと上でオースチン社のことをどうこう言えませんが
)やっぱり数年は待っていただこうかと。まずは濃い赤とピンクのを少し追加したい…今年はエンシェント・マリナ―手に入れられるかな~。
中でも心待ちにしているのは、総称イングリッシュ・ローズと呼ばれる英国のデビッド・オースチン社のバラ。ここのバラの形と香りが好みなのと、たまに気に入りの作品や事物にちなむ名の品種を見つけるとテンションが上がるからです(「ストロベリー・ヒル」とか去年出たばかりの「ジ・エンシェント・マリナ―」とか。)
ネットには今年の情報もすでに上がっており、それによればオースチンの2016年新作は「イモージェン」「バテシバ」それに今年生誕百年を迎える作家ダールの名前を冠した「ロアルド・ダール」の三種だそう。イモージェンとバテシバはそれぞれシェークスピアとハーディの登場人物というオースチンの命名ネタの定番ですが、アーティストから名前を貰ったバラはそれなりに多かれど、小説家(それも古典系でなく、最近の世代で)本人の氏名がつくのはわりあいレアなんじゃないでしょうか。
↓ソース。
http://reckless-gardener.co.uk/david-austin-to-name-rose-in-honour-of-roald-dahl/
http://www.countryandtownhouse.co.uk/culture/david-austin-roald-dahl-rose/
ダールの公式HP(http://www.roalddahl.com/roald-dahl/roald-dahl-100/events/may)にも通知がありました。これによると、バラ苗の売り上げのうち1パーセントは重病の子どもたちのための基金 Roald Dahl’s Marvellous Children’s Charityに寄付されるとのこと。
ダールのサイトから転載させていただきますが、この写真のバラが「ロアルド・ダール」。 なお他二つのリンク先の写真も同じものです。

各リンク先の説明ではダールの児童文学の代表作の一つ、James and the Giant Peach (邦題:「おばけ桃が行く」または「おばけ桃の冒険」)にちなみ、桃の果実をイメージした色合いのバラになったとか。ただ最初に写真を見たとき、思わずえ?これが桃色?と盛大に疑問符が浮かんだんですが…。でもダールの公式サイトにある桃のイラストもやっぱりこんな黄色系のオレンジだし、西洋人の感覚では桃色=ピンク色ではないのかとか悩んでいたら、そもそも日本語の桃色って実ではなく花の色が由来だったっけとようやく気づいたのでした(汗)
しかしやっぱり同じオレンジ系なら、写真で見る限りうっすらピンクの入った「バテシバ」の方が桃の果皮の色に近いのではと←しつこい(というかこの二つ、cupped rosette咲きの花形まで同じで下手したら間違えそう。一番上のリンクの写真の配置がこれまた紛らわしいし) 姿自体は両方とも好みなだけに、同じ年に発表の花どうしでタイプが被るのはどうも頂けません。
私はロアルド・ダールの作品の熱心なファンという訳ではないのですが、読書歴においてはちょっとした縁のある作家なので今回の命名はなかなか感慨深いものがあります。
たしか高1の頃、休みに決められた候補数点の中から英語の小説を一冊読むという課題があって、その時に私が選んだのがダールの自伝的作品 Boy (「少年」)でした。むろん全編英語で書かれた本を独力で読むのは初めてだったので辞書と首っ引きで苦労しましたが、いやーな寄宿学校や両親の故郷ノルウェーでの夏の休暇など印象的な場面がいっぱいで大変ななりに楽しめたことはよく覚えています。
もう一つは数年前にダールの編纂した怪談集、「ロアルド・ダールの幽霊物語」(詳細はこちらで)と出会ったことでして、この本を読んだのをきっかけに怪奇小説のアンソロジーを色々と読み漁るようになり、気に入った話があれば同じ作家の他作品が収録された別アンソロも読むというのを続けるうち、ずいぶんと守備範囲が広がったものです。
ダールを記念したバラならそんな感謝の念も込めて一鉢育てたいところですが、考えてみれば最近買った品種もことごとく似た系統の黄色~オレンジ系だったので(ほんと上でオースチン社のことをどうこう言えませんが
