2016.05.11 01:25|怪奇幻想文学いろいろ|
知り合いがこの大型連休を使ってインドに旅行してきたとかで、現地で撮った写真をたくさん見せてもらいました。その中に木立ちに囲まれた特徴的な形の塔が目を引く遺跡のような景色があったのでどういう場所なのか聞いてみると、「『サールナート』といって、お釈迦様がはじめて説法したところ」とのこと(ぜんぜん知らなかった…
)
その写真を私のPCアドレス宛にも送ってくれたので、家に帰ってさっそく画像を開いてみました。しかしファイル名が目に入ったとき、一瞬クトゥルフ関係の何かかとびっくり。サールナートのアルファベット綴りはSarnathなんですね("The Doom that Came to Sarnath"邦題「サルナスをみまった災厄」はドリームランドを舞台にしたH・P・ラヴクラフトの短篇小説)
まさかラヴクラフトもこのインドの聖地を元ネタに作品を書いたのかと想像してしまいましたが、調べると少なくとも本人はこの名前を自身の創作だと考えていたとあったのでおそらく違うんでしょう。確かに作中での都市サルナスの描写自体も、もちろん西洋人にとっての異教的というかエキゾチックな雰囲気はあっても、特定の国や地域を念頭においたような印象はしませんでしたし。
とはいえ海外でのこの作品のビジュアルアート(挿絵やカバーイラスト等)を探してみたら、真っ先に出てきたWebコミックがもろにインドか東南アジアの仏教文化の都市のようだったのはやっぱりねと思っちゃいましたが。でもこれ、相当細部まで描き込んである力作で普通に感心する出来でした。作者のJason Thompson氏(→英語版Wikipediaリンク)は大の日本漫画ファンでもあるという面白い経歴の人らしいですが、公式サイトでは他にも「セレファイス」「白い帆船」「ウルタールの猫」といったラヴクラフト原作のドリームランドものが無料公開されていて、どれも簡潔にまとめられている割になかなかの読みごたえです。
(上のウィキ記事リンクから飛ぶか、作品の原題にComicとつけて画像検索するとすぐ出てきます)
実はドリームランドの地理にはあんまり詳しくない(各作品に出てくる土地の位置関係が分からない上にうろ覚え)ので、ずっとそれを取り上げたTRPG(テーブルロールプレイングゲーム)の資料集を買おうかと迷ってるのですが、いつもプレイするときの楽しみが薄れないよう読まずにいようという結論に落ち着きます(笑)
とりあえず現実の地球にあるSarnathのことは勉強になりました。ドリームランドの方は…ゲームの中でならちょっと怖いもの見たさで探検してみたくはあるような

その写真を私のPCアドレス宛にも送ってくれたので、家に帰ってさっそく画像を開いてみました。しかしファイル名が目に入ったとき、一瞬クトゥルフ関係の何かかとびっくり。サールナートのアルファベット綴りはSarnathなんですね("The Doom that Came to Sarnath"邦題「サルナスをみまった災厄」はドリームランドを舞台にしたH・P・ラヴクラフトの短篇小説)
まさかラヴクラフトもこのインドの聖地を元ネタに作品を書いたのかと想像してしまいましたが、調べると少なくとも本人はこの名前を自身の創作だと考えていたとあったのでおそらく違うんでしょう。確かに作中での都市サルナスの描写自体も、もちろん西洋人にとっての異教的というかエキゾチックな雰囲気はあっても、特定の国や地域を念頭においたような印象はしませんでしたし。
とはいえ海外でのこの作品のビジュアルアート(挿絵やカバーイラスト等)を探してみたら、真っ先に出てきたWebコミックがもろにインドか東南アジアの仏教文化の都市のようだったのはやっぱりねと思っちゃいましたが。でもこれ、相当細部まで描き込んである力作で普通に感心する出来でした。作者のJason Thompson氏(→英語版Wikipediaリンク)は大の日本漫画ファンでもあるという面白い経歴の人らしいですが、公式サイトでは他にも「セレファイス」「白い帆船」「ウルタールの猫」といったラヴクラフト原作のドリームランドものが無料公開されていて、どれも簡潔にまとめられている割になかなかの読みごたえです。
(上のウィキ記事リンクから飛ぶか、作品の原題にComicとつけて画像検索するとすぐ出てきます)
実はドリームランドの地理にはあんまり詳しくない(各作品に出てくる土地の位置関係が分からない上にうろ覚え)ので、ずっとそれを取り上げたTRPG(テーブルロールプレイングゲーム)の資料集を買おうかと迷ってるのですが、いつもプレイするときの楽しみが薄れないよう読まずにいようという結論に落ち着きます(笑)
とりあえず現実の地球にあるSarnathのことは勉強になりました。ドリームランドの方は…ゲームの中でならちょっと怖いもの見たさで探検してみたくはあるような
