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2017.08.31 02:21|
私事で恐縮ですが、先週父が急に亡くなりました。夜中眠っているあいだに心臓の発作を起こしてそのまま息を引き取ってしまったらしく、翌朝母と私が気付いたときにはすでに手遅れの状態だったのです。
 
 もともと丈夫な方ではなく、特にこの夏は暑さがこたえたのかめっきり衰えた印象だったので私もそれなりに覚悟はしていたものの、最後の晩までほぼいつも通りに日課を送っており本当に突然の出来事でした。ただほとんど苦しんだ様子もなく表情も安らかでしたから、その点に関してだけは本当に幸せな往生のしかただったと思います。

 父は池波正太郎の時代小説と鉄道のマニアだったので、ひつぎには愛読していた文庫本数冊とポケット時刻表(これだけ最新版)を入れてあげました。まあ私と違って本に関してはそこまでうるさい事は言わないでしょう。それとお伴に猫のぬいぐるみも。なにしろ猫たちにはいつも甘くて、構いたくて仕方がなかったみたいですから。

 亡くなった翌日、訃報を伝える関係先をチェックしようと父の携帯を開いたついでに画像フォルダを覗いてみたら、そこにも撮りためていたらしいうちの猫たちの写真が十数枚入ってました。旧式のガラケーの上、父は昔からとにかく写真が下手だったので全体的に写りは良くありませんが...。そういえば私が子供の頃のアルバムも手ブレやピンボケ、顔があさっての方向を向いてる、背景に物がごちゃごちゃ写り込んでいる等々、今でいうフォトジェニックとは程遠い写真のオンパレードだったものです。

 比較的まともなのを二枚だけ。それぞれ生後半年と三ヶ月くらいの子猫の時のです。黒白が画面に入りきってないのはともかく、茶白の寝顔はよく撮れてるんじゃないでしょうか。

  image0002.jpg image0003.jpg

猫たちのこの頃の写真、私が保存していた分は前のPCが壊れたときにほとんど消えてしまったのです。ですから父の携帯からちょっとでも見つかったのはありがたかったですね。二匹仲良く寝ているこのベッドは今では茶白一匹ではみ出すくらいなので、当時どれほど小さかったかがよく分かります。

かと思えばこんな心霊写真じみたのも。毛色的にうちの二匹で間違いないと思うんですが、撮影場所が家のどこかさえ分からない謎の一枚(汗)

  15-54_convert_.jpg

 猫たちもいつも餌を貰っていた人間がいなくなったのは分かるらしく、ここ数日はいつになく神妙な雰囲気。しかし気がつくといつのまにか父の部屋にいたりで、そこに据えてある祭壇にいたずらされないよう締め出しておくのが厄介です(茶白は自分でドア開けられるので)。
 私も普段とそう変わりなく過ごしていますが、やはり妙なはずみに故人のことを思い出して淋しくなることはあります。この調味料、つい先々週に買い物を頼んだ時のだっけ、とか。

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筆不精にも関わらずメモ帳代わりとして始めてしまったブログ。
小説や音楽の感想・紹介、時には猫や植物のことも。
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