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"Die Oper kocht" 試作ⅩⅢ カウフマンのカボチャソースのタリアテッレ

2013.12.22 06:32|Die Oper kocht
 先日食料品店で特売になっているのを見かけ、たまには太いパスタもいいかなと買ってきた生のタリアテッレ。
 しかしいざ料理しようとしたら、何のソースにするか迷う…というのも、定番のトマトソースは前の日もトマト料理(卵と炒めたの)だったので気乗りしないし、クリーム系もこってりすぎると親たちに敬遠されたりするので。

 料理本でも調べようと思った矢先、この本にちょうどタイムリー(冬至ですから)な一品があったのを思い出しました! ということで今回のメニューはヨナス・カウフマン風、カボチャソースのタリアテッレに決定です。
※本当はタリアテッレを打つところから始まるんですが、そっちは転載画像があちこち落ちてるので別のところでご覧くださいませ(さすが人気テノール)。

 そんなわけでカウフマン直々のお手打ちパスタは省かせていただいて、早速カボチャのソースに取りかかりましょう。

 材料(ソース)四人分 ※今回は下記の半量
カボチャ(Hokkaido pumpkin) 5~600g
マスカルポーネチーズ 300g
パルメザンチーズ 250g
生ローズマリー、セージ 一枝ずつ
オリーブオイル大さじ3、バター

  "Hokkaido pumpkin"て(原語の直筆レシピでは"speisekürbis、直訳するとfood-pumpkinと書いてありますが)、ドイツではそんなに北海道から輸入したカボチャが人気なの!?と一瞬びっくりしたんですけど、実際は日本で主流のとは別のオレンジの皮をしたものでした。
 もっとも北海道が起源ということに変わりはなく、こちらで紹介されているように二十年前日本から輸入した種から広まった品種なんだとか。なるほど勉強になりました。

 もちろんドイツの「北海道カボチャ」はないので、正真正銘日本育ちの北海道産カボチャを使います。
 「スライスして皮をむき、オリーブオイルとバターで、セージの葉数枚といっしょに形が崩れてくるまでソテーする」と本にはあるのですが、こっちのカボチャは焼いても崩れなさそうなので、水を少し入れたフライパンにふたをして蒸し焼きに。セージの葉はカボチャを焼いたら捨ててOKです。
 (ということは、ドイツ版北海道カボチャ←ややこしいは日本のより水気が多いのでしょうか?)
 そして火が通ったところでつぶし、冷めないうちにオリーブオイルとバターを混ぜて軽く塩味をつけます。塩はあとから入るパルメザンチーズの塩気もあるので、いれすぎ注意。

131219_1627~01

 別のボールでマスカルポーネとパルメザン、水(湯)少量を混ぜ合わせ、残りのハーブをみじん切りにして加えてカボチャと合わせます。

131219_1642~01

 ベランダにあったセージが秋口に枯れてしまったのでミントで代用…。

 これで出来上がり、あとはタリアテッレをゆでるだけ…と思いきや、見ていた母親から文句リクエスト。
何でもソースは↑のようなペースト状の仕上がりでなく、もっとトロっとした液状がいいそうです。仕方ないので小鍋に入れて火にかけ、オリーブオイルと牛乳を足して濃い目のポタージュぐらいになるまでのばしました。

 できあがり。オリジナルとはだいぶ雰囲気違いますが、ベースのカボチャからして別物の可能性があるのでまあしょうがないかと(汗)

131219_1754~01

 ハーブの香りがさっぱりしたマスカルポーネとカボチャの甘みを引き立てて、さわやかで口当たりのいいソースに仕上がってました。好みによってはチーズをもっと癖の強いものに変えたりするアレンジもいいかと思います。一足早い冬至の味覚でした(和風のだしで煮たカボチャはあんまり好きじゃなくて)

 ちょうど一週間後(日本時間二十九日の午前二時から)にバイエルンの「運命の力」ネット映像中継あります。今回日本向けの再放送はなさそう?

http://www.bayerische.staatsoper.de/1248-bD1lbg-~Staatsoper~staatsopertv.html

 実は五年ぐらいかけてようやくカウフマンの声が耳に馴染んできたところなんですが(大汗)、それでも今年メトで歌ったパルジファルは声質の好みなんてどうでも良くなるほど心に残った名演でした。あの時の「パルジファル」、近々ソフト発売とWOWOWでの放映予定(こちらは二月で確定)が重なるらしいので、BD買うかWOWOW加入かで迷い中です。


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テーマ:パスタ
ジャンル:グルメ

コメント

カボチャのソースは栄養満点。

色どりも栄養も良い一品ですね。
カボチャはコンポストに種を捨てたら自然に発芽して
蔓が伸び、花が咲きました。たたし雄花だけ・・・。
でもズッキーニの花と同じく食べられるので毎朝チーズトースト
に乗せて食べております。若い葉も蒸すと美味しいです。
亡き父は戦時中の飢えの記憶があるのでカボチャもサツマイモも
嫌いましたが、自分は大好きです。「いも、蛸、ナンキン」というくらいですものね。

東京創元社の怪奇文学大山脈、買おうか迷っています。
南條先生なら買うんですが・・・。

Re: カボチャのソースは栄養満点。

ズッキーニの花をモッツァレラチーズと合わせてフライにしたのは美味しかったですけど、カボチャもいけるんですね! それも葉っぱまで。花カボチャのチーズトーストもおいしそう(花ズッキーニはときどき市販されていますがとんでもなく高いですし)。うちで収穫できるものといったらミントぐらいなので羨ましいです。

うちの父親もカボチャやサツマイモ嫌いで、イモイモしい(いまいましい?)なんて新語を作り出したくらいです(笑)ただ嫌いなのはふかした時の食感らしく、マッシュポテトやカボチャのプリンはちゃんと食べるんですが。

怪奇文学大山脈、収録作が既読の作品とかぶりすぎてなければ私も欲しいんですけど…。作品一覧が見られるページってまだ創元の公式にもないですよね。

怪奇文学大山脈

翻訳ミステリー大賞シンジケート様に14編の内容が載っておりました。
ドイツロマン派の作品が5編です。学生時代ドイツ語の単位を落とし大変苦労させられた
割りに、卒業後全く役に立たず、あの時間と辞書代とテキスト代を返せ!と恨みが募る
せいか、ドイツ文学にはイギリス文学ほど情熱が持てないんです。プロイスラー御大と
エンデは好きですが。今回は購入を見送ります・・・。

Re: 怪奇文学大山脈

 貴重な情報ありがとうございます! しかし全三巻ということはまだ続きがあるんですね。いったいあと二巻はどうなるんでしょう。レ・ファニュやチェンバース、それにロバート・エイクマンのお祖父さんのリチャード・マーシュの作品には興味あるんですが、全部揃えるとなるとお金と収納場所がばかになりませんしねえ。

 独文学は(もっとも私の場合他の言語の文学も似たようなものです)怪奇幻想要素のあるものしか本腰を入れて読んだことないかもしれません。
 私も小さいころはエンデやプロイスラーにどっぷりで、その次読んだドイツものは中学のときに読んだ「ウェルテル」でしたが、正直主人公にうんざりした覚えしかなかった…のを今思い出したところです(上のテノール歌手氏がこの間オペラ版ウェルテルで主役を演じていたので)

お盆のお参りが済んでホッとしました。

台風襲来で心配しましたが、お寺様の読経もお墓参りも済んで
ホッとしました。こぼれ種で勝手に生えてきたマクワ瓜を他の
野菜と一緒に御供えしたのですが、昼ごはんのデザート用に切ってみると味が無かったです。香りは美味しそうな甘い香りだったのですが・・・。怪奇文学大山脈Ⅱの内容が東京創元社のHPに
アップされましたが有名どころの作家が多く今回は買いたいです。

昨日はパソコンを開かず寝てしまいました…遅いお返しですみません。

>怪奇文学大山脈ニ巻
お盆の行事でご多忙というのにお知らせありがとうございます!今度は見事に知ってる作家の知らない作品ばかりで好奇心をそそられます。
それにしても意外と早い刊行ペースなんですね。いっそ三巻完結した時まとめ買いしようかなと考えてみたり。
(本音を言うとどこかの図書館で入れてくれれば嬉しいんですけどね。工事が終わったベランダにあれこれ買い揃える物があったりで、お小遣いが…)

まくわ瓜、昔何かで読んだ井戸で冷やしたのを食べる場面がいかにも美味しそうで、一度試してみたいと思ったものでした。でも糖度の高いメロンあたりと比べるとやっぱり薄味なんでしょうかね。

図書館が曝書期間で来月までお休み。

図書館がずっと閉館している上、欲しかった本が発売延期で
飢餓感が募ります。東京創元社の復刊フェアを楽しみに何とか頑張っております。九月の連休に北陸の祖父母と両親のお墓に参って来たのですが北陸新幹線のルートからも外れているせいで、寂れてしまって・・・。小学生の頃、夏休みに遊びに行っていた頃と路や家並みが変わっていませんでした。お寺の奥さんが畑でカボチャを沢山作っておられました。野菜高騰の今もカボチャとサツマイモだけは元気で助かります。救荒作物だけはあります。
そしてお土産にと持たされた饅頭とアラレと煎餅の山。米どころ
なので法事の度に凄いんです。日にちが経ったら饅頭を揚げて食べたりとか。炭水化物抜きダイエットなんぞ、どこの話かという
ずっしり重い饅頭とアラレ王国!

Re: 図書館が曝書期間で来月までお休み。

読書の秋だというのに図書館が休みだなんて残念ですね。私は連休はバラの秋剪定で終わってしまいました…工事が終わった後のベランダの片付けはまだまだ残ってるのですが。

こちらでも葉物の野菜は高騰中で、近所のスーパーではレタスが税込み400円越えですよ~。救世主のカボチャとサツマイモ(というかイモ類全般)もうちは父親が嫌いで、出してもほとんど箸をつけてくれないものですから困っちゃいます。
しかしカボチャといえばそろそろハロウィーンですね!実は店先に並ぶグッズ類を見るのが好きだったりします。そして毎年何に使うのか分からないような小物類を衝動買いしてしまったり…(笑)
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