fc2ブログ

"Die Oper kocht" 試作XV フォン・オッターのチョコレートムース

2014.07.15 00:45|Die Oper kocht
 夏バテのせいか長文を書く気にならずすっかりご無沙汰してました。この季節私は食欲がなくなるかわり、甘くて冷たいお菓子がやたらと欲しくなるんです。あげくにゼリーやらチーズケーキバーやらが朝昼の食事になったりと、なんとも不健康な食生活ですが
 なので今回は夏に合いそうなお菓子ということで、スウェーデンの名メゾ、アンネ=ゾフィー・フォン・オッターのチョコレートムースを作ってみました。

材料(6‐10人分): ※今回はこの半量で作りました。

チョコレート(カカオ70%くらいのダークチョコ):250g
バター:大さじ2杯
卵黄:4個分
卵白:2個分
ラム酒もしくはウイスキー:大さじ2杯
エスプレッソコーヒー:小さなコーヒーカップに一杯 (インスタントコーヒーで代用可)
生クリーム:125ml

作り方:

チョコレートとバターを一緒に湯せんで溶かしておきます。
卵は卵黄と卵白に分け、(黄身は白身の倍の個数使うことにご留意ください)白身をピンと角が立つまで泡立てます。卵黄を溶けたチョコレートに泡立て器で混ぜながら加えていき、さらにラム酒orウイスキー、エスプレッソも入れてよく混ぜます。

meringue-egg.jpg
お粗末な話ですがうちにはエスプレッソマシンなんてセレブなものはありませんので、いくぶん濃い目のインスタントコーヒーをお湯で溶いたもので代用です。

meringue.jpg
0709.jpg

最後に泡立てておいた白身のメレンゲをチョコと合わせ、むらなく均一に混ぜます。器に流し入れてゆるくホイップした生クリームをのせ、冷蔵庫でしばらく冷やせば完成。これだけ。

 フォン・オッターがやっているように北欧デザイン風?のエスプレッソカップにざっくり入れるとお洒落なんですが、家の戸棚からはどうにもダサい紅茶茶碗しか見つかりませんでした。まあ細かいことは気にせず適当に盛り付けましょう。
 ミントの隣の黄色いのは自家製オレンジピールの千切りです(前にも書きましたが、チョコとオレンジの組み合わせが好きなので)。
こんなんじゃ駄目だという方はスウェーデン語のchokladmousseで画像検索をかけると本場のハイセンスな盛り付けが大量に出てきますので、そちらを参考になさってくださいませ

orange.jpg

  ゼラチンは使いませんが、チョコレートと卵の凝固力で冷やすとしっかり固まります。それも普段食べる「ムース」とは違って、一瞬チョコレートリキュールがたっぷり浸みたスポンジケーキかと錯覚するほどの濃厚さ 今の季節は冷蔵庫でなく冷凍庫のほうに入れておくと高級チョコアイス風になって、それもなかなか。
 たいして高くないチョコレートに一手間加えるだけでこのリッチ感はなんだか得した気分になれますし、オッターのファンの方もチョコ好きの方もぜひお試しください(笑)。

 記載の分量どおり作ると出てしまう卵白の余りは一緒に泡立てておいて、トッピングのホイップクリームに混ぜ込むともっとさっぱりしたフワフワ感が出せて悪くありません。ただし、あまり置くとメレンゲから水分が流れ出てしまうので、早めに食べないとおいしくないですが。

 フレーバーもお好みしだいでいろいろアレンジ可能そうで、二度目に作ったときにはコーヒーの代わりにオレンジジュース、お酒はホワイトキュラソー(+すりおろした生オレンジの皮)でチョコオレンジムースにしてみたら相性抜群でした。なお"Die Oper kocht"公式ではフレッシュパッションフルーツのソースをかけるのがお勧めとのこと。
 書き忘れるところでしたがかなりビターな甘さ加減なので、その点は砂糖を加えるなどして調整するといいと思います。

 
 この本のミニインタビューコーナーによると、フォン・オッターがディナーに招待したい人はグスタフ・マーラーなんだそうです。でもそのあとに、話上手のご主人がいてくれないと何を話せばいいのかわからない("My husband is a great conversationalist, but he would have to be there, otherwise I wouldn't know what to talk about.")と続くのがなんだかユーモラスで笑えます。フォン・オッターぐらいレパートリーが広ければ、たとえマーラー相手でも会話の材料にはぜんぜん困らなさそうなんですけどね。

フォン・オッターの参加したマーラー歌曲集のCDが行きつけの図書館に数枚あって、一時期借りてよく聞いてました。↓この曲が入ったアバド版の録音が特にお気に入りだったような。

「子供の不思議な角笛」から 「トランペットが美しく鳴りわたるところ」
http://www.youtube.com/watch?v=DBs1Wff145E

関連記事

テーマ:手作りお菓子
ジャンル:グルメ

コメント

チョコとオレンジ合います。

今はやりの低糖質のデザートですね。カロリーはウーム・・・。
甘くて冷たいお菓子が無いと夏を乗り切れません。
冷やすと甘みを感じにくくなるので、つい黒糖や蜂蜜を入れて
しまいます。マービーやパルスイートのお世話にもなります。

この画像でも十分オシャレだと思います。

Re: チョコとオレンジ合います。

確かに甘さ控えめなんですが、カロリーはあまり深く考えないほうがよさそうではありますね。
まあちょっとでもたいへん濃厚な味なので、あまり大きくないカップに入れてちびちび食べればなんとか…。

今度は鉢からはみ出しそうなミントを消費すべく、チョコミント味のムースはできないかと模索中です。ミントの葉を砂糖水で煮詰めたシロップに叩き潰した生ミントの葉をちょっと入れてみたのですが、やっぱりチョコの風味に負けてしまってました。やっぱりこういう場合は市販のミントリキュールを使ったほうがよさそうです。

チョコムース

こんばんは^^

甘い物は例によって??苦手なんですがチョコムースは時々食べたくなります^^
このレシピ簡単にできるのがいいですね。
私でも作れそう。
ラム酒orウィスキーを焼酎にすれば和菓子風にならんかな、とか(笑)色々考えてみたり。
チョコにあうオレンジピールの代わりになる物があればな~。

時々海外のお客様もあるのですが、西欧系の方は習慣がないのかいわゆる「あんこ」は苦手なようです。
こっちもテキトーな英語で"sweet bean paste"とか言って説明しているので正確に伝わっているかどうかわからんですが(汗)

先日招き猫の形をした商品の説明を求められたのですが…答えに窮してしまいました><
"Welcome cat,japaneses traditional lucky item"とでも言っておけば良かったかなぁ、とあとで思いました(笑)

Re: チョコムース

>オレンジピールの代わり
おつまみ用に売ってるナッツ類あたりはどうでしょう?というか一般的にはチョコにはオレンジよりナッツの組み合わせが定番な気がしますが…。
大吟醸酒入りチョコや焼酎チョコとかはバレンタインに売ってるのを見たことがある気がします。味見したことはないんですが、案外いけそうな気が!?

"sweet bean paste"、それがいちばん適切な表現なんじゃありませんか。
そういえばあんこは私の知ってるスペイン人の皆さんもほぼもれなく苦手なようで…。向こうでは豆類を塩味で煮込んだおかずが家庭料理の定番なので、たとえていうと日本人が甘い肉じゃがを出されたときに近い違和感があるのかもしれませんね。それでも納豆に比べればマシらしいですが(笑)

こちらは先日香典袋の「御霊前」と「御仏前」の違いを外人さんに教える羽目になってやっぱり弱りました。とりあえず告別式にはどちらを使うべきか分かればよかったらしいのですが、その理由がなかなか出てこなくて…。そもそも日本語だったとしてももちゃんと説明できたか怪しいですけど。

御霊前、御仏前

こんばんは^^

>オレンジピールのかわり
そうか!
ナッツという手がありましたね。
果実系のものばかり考えてました。
干し大豆が今商品にあって、結構香ばしいので案外あうかもしれません。
休みの日にでも試してみようかな。
…色々外野が煩いので><

>御霊前、御仏前
何も調べずに書いて恐縮ですが、やはり宗教の違いではないかと思っています。
うちは神道系なので(私が信者かどうかはともかく/汗)大概「御霊前」でお香典を出しますね。
先方が明らかに仏教系の場合は「御仏前」かなぁ。
…考えたこともなかったですが、先方がキリスト教やイスラム教の時はどうするのだろう…
というかお香典的な習慣があるんでしょうか?

あんこは"sweet bean paste"で良かったんですね!
eHollyさんに支持して貰えて少し自信がつきました^^

暑い日が続きますがお体ご自愛下さい。
…私も結構バテバテです><

Re: 御霊前、御仏前

なるほど大豆もナッツの一種ですしね!そういえば煎った黒大豆にチョコをコーティングしたお菓子がありましたが美味しかったです。ぜひ純和風チョコムースをお試しくさい(笑)

>御霊前、御仏前
私も一般的には四十九日まではご霊前のほうかと思ってたんですが、心配になって後で調べ直したら宗派によっても違うらしいんですね。なんにせよ英語でいきなり聞かれて霊と仏の違いとか説明するのはハードル高すぎでしたが。
 それで思い出しましたが、私が高校のころ亡くなった父の従兄弟の葬儀がなぜかロシア正教式だったんですよ。私は学校があって参列しなかったんですけど、不謹慎ながらどんな様子なのか結構気になったものでした。

お気遣いありがとうございました。ここ数日すぐ下の渡り廊下でペンキ塗ってるせいかアレルギーが一段とひどくクシャミばかり…(><)オンラインセッション中とかでなくて良かったです。
実はマイク付きヘッドホンまだ準備できてないんですが、週末買い物に行ってそろそろスカイプインストールに挑戦してみようと思ってます。その際はまたよろしく。

霊と仏

遅レスで失礼します。

>霊と仏の違い
…これを説明するのは難しいですね。
この場合の霊はキリスト教にも似たような概念があるので説明出来るかもですが仏はなぁ~。
ってか日本人でも理解してない人は多いかもですね…
随分前ですが、うちのバカ姉(笑)もわかってませんでした(汗)
「仏って死んだ人のことでしょ」
なんて言いましたからね…

死んだら解脱して仏=仏陀になる、とか神になるとかというのはキリスト教圏では受け入れがたいのかも知れませんね。
神になる、については聖人とちょっと似たところはあるのかなぁ。
でも死霊がたたりを為すから神として祭る、って感覚はわかりづらいかもしれません。

ロシア正教式のご葬儀というのは不謹慎ながら私も興味ありますね。
しかし正教式の葬儀に興味を示す高校生というのも珍しい(笑)

Re: 霊と仏

日本語で一言で「成仏」といっても背景は奥が深いものなんですね。まあ死生観は洋の東西を問わず、宗教や地域によってもいろいろみたいですし…。

キリスト教圏の人に受け入れがたそうといえば、私はキリスト教系の幼稚園に通ってたんですが場所が仏教のある有名宗派の本山のすぐ側だったんです。当然まわりは中小のお寺やら墓地やらでいっぱいでして、確か隣のクラスには家がお寺の子もいて時々お父さんが僧侶姿のままで迎えにきていたりしたのは子供心にも違和感ある光景でした。

ロシア正教式葬儀が気になったのも今思えばそんな環境で育ったせいかも(笑)

非公開コメント

08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール

eHolly

Author:eHolly
筆不精にも関わらずメモ帳代わりとして始めてしまったブログ。
小説や音楽の感想・紹介、時には猫や植物のことも。
ツイッター@SnowyHolly16

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

FC2カウンター

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
1445位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
224位
アクセスランキングを見る>>

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR