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アンズタケのスープ再び

2016.08.15 06:35|Die Oper kocht
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 上の茶白じゃありませんが、先週あたりから暑さで文字どおりのびてばっかりです。本の感想などいろいろ書きたいものはあれど、熱帯夜にはさっぱり筆も進まず…。
 なので久しぶりに贅沢したご馳走(※個人比)のことでもちょっと記しておこうと思います。一月何も書かないでいると広告が鬱陶しいですしね。

 もう一年近く前にオペラ歌手が紹介するレシピ本、Die Oper kochtのカテゴリでアンズタケのポタージュの記事を載せましたが、生のキノコがどうしても手に入らず乾燥ものを使ったことはその時書いたとおりです。

 ところが先日! 人生初めて生のアンズタケに巡り合って、アンズそっくりだというその芳香もようやく嗅げました。いや~、前回のオッソブーコの時といい気長に探してみるものですね。

chanterelles.jpg

ちなみにリトアニアからの輸入品だそうで、もちろん(キノコにしては)それなりのお値段でした。

chanterellessoup.jpg

 調理法は前回と同じくポタージュスープにしましたが、夏なので冷製に。さっぱり味になるよう最後に加える生クリームを豆乳に変えて、仕上げには薬味のアサツキと一緒にサワークリームを少し浮かしました。
 
 スープストックも今回は贅沢仕様で、オッソブーコの中の骨(よく煮込めば肉は骨からきれいに離れるので、全然汚くないですよ)を洗って冷凍保存しておいたものを煮出して使ってます。貧乏くさいと思われそうですけど、牛の骨からは固形コンソメよりずっといい味の出汁がとれますので、骨つきの肉を料理したあとにはぜひ取っておかれることをお勧めします。

 感想。ポタージュにすればドライのものと生とで食感の違いはそこまで感じないのですが、香りだけはやっぱり比べ物になりません。果物のアンズというよりは、苔に覆われた森の中の芳香っぽかったですけど(キノコだから当然ですか)。サワークリームの酸味もちょうどよく効いていて、暑い日はこれと美味しいパンがあれば満足です。
(私の夏の食生活といえば冷たいスープやヨーグルト、あげくはアイスキャンディーが主食だったりでお世辞にも健康的といえたもんじゃありませんが…) 

なお猫たちの食欲は暑さにもかかわらず(慣れ?)完全復活したもよう 皆様もご自愛くださいませ。
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テーマ:作ってみた
ジャンル:グルメ

コメント

森の薫りのスープ

三匹の熊さんの童話に出てきそう。滋味豊かな牛骨スープに豆乳に茸で夏バテもふっ飛びますね。生の茸だと薫りが違うのですね。アイスが主食とありますが、アイスの実にサイダーを注ぐと美味しいとネットで見かけ、色々トライしています。娘の幼い頃は箱に色とりどりのアイスの実が入っていた記憶がありますが、今は種類ごとにパックされているんですね。カルピスソーダに梨味、凍らせたヨーグルトにバナナ味、三ツ矢サイダーにブドウ味とか美味しいです。長々すみません。バラードの短編集が九月末に延期されたようで残念。版権が厳しいのかしら。

Re: 森の薫りのスープ

えっ、アイスの実って最近は違う仕様なんですか!? あの次に何色が出てくるかわからないのが楽しかったのに。塾帰りとかに友達とコンビニで買って食べていたのを思い出します。ちなみに私はチョコ味とオレンジ味のを交互に食べるのが好きだったかなー。

次いつ食べられるかわかりませんが、生アンズタケのスープは本当に美味しかったです。小さい頃はキノコ類が全体的に苦手だったくせに、外国の本に出てくるキノコ料理は食べてみたいと思っている偏食でしたけど、今なら海外のレシピも楽に調べられますからいい時代になったものですよね。

愛宕さん

今、愛宕さんの片付けと、お下がりの分配が終わりました。もう朝の7時から準備して隣組の当番はずっと交替でお堂につめなければなりません。合間に家事をこなし年寄りに食べさせて。当屋にあたると一番大変でカボチャとズイキのタワーに昆布を巻いたものを作り、神様の御膳も拵えないといけません。もちろん精進もの。お堂の中の行事を撮影して戦前のフィルムだと言っても信じてしまいそう。ずっと読書もネットも出来ないのが辛かった。これで夏痩せしてたら報われるのですが。

Re: 愛宕さん

本当に御勤めお疲れさまでした。こちらではすっかり身近なところから消えてしまった昔ながらの日本という感じで見てみたくなりますが、自分でこなすとなると早々に音を上げてしまいそうです(特に本もネットも見られないとなると…)
それにしてもお供え物?でしょうか、昆布を巻いたカボチャとズイキタワーを作るというのが面白いですね。祭礼のあとはどうするのでしょう? 

カボチャといえば昨日買ってきたやつが美味しくない…というか、びっくりするぐらい味がしなくて閉口でした><

海の幸、山の幸、里の幸

お堂に飾った幕には昭和27年奉納とありました。供え物はカボチャとズイキの芯にさつま芋、ササゲ、干し椎茸をくくりつけたもので年寄りしか作れません。当屋の家で有り難いお下がりとして料理する決まりですが疲れますよね。お盆のお下がりも、まだ残っているのに。親戚が同じ村に住んで男衆女衆の人手が充分にあり平日に1日休める人が三役につくことが必要で農村だから出来ると思います。今週末には風日待ちで、隣組の軒数分のお灯明を神社に上げてきます。来月末にお日待ちさんです。お供え物には海の幸、山の幸、里の幸を神様に供える意味があるそうです。

Re: 海の幸、山の幸、里の幸

ちょっとした野菜のオブジェですね。作り方がまずいとずるずるずり落ちてきそうですけど、お年寄りの方々は次の世代に伝授なさったりしているのでしょうか(むかし祖父母の家ではお正月にいろいろ乗っかった豪華な鏡餅を床の間に置いていましたが、しょっちゅう崩れては誰かが直していたのを思い出します) 昆布は海の幸だから入るということなんですね~。

神様のお下がりの精進料理、体に良さそうではあります…うちの父親みたく芋やカボチャ嫌いの人がいると困るかもしれませんが。

いろんな料理をご存知ですね〜、スゴイ
ゲームの宿屋とかに出てくる料理も再現してほしいです(笑)

Re: タイトルなし

材料調達が難しそうですがハイファンタジーものの料理とか試してみたいですね。
何かよさそうなレシピを見かけられたらご教示ください。先週の宇宙ヤドカリみたいなのは遠慮したいですが(笑)

ハイ・ファンタジーの料理

ドロヘドロという漫画が大好きなんですが、マフィアのドンみたいな強いキャラの好物が茸なんです。屋敷の晩餐に出てくるのも茸料理。あとSFのタフの方舟にも茸料理が。猫と茸を偏愛するタフ。マグナス・リドルフより愛があります。ホビットも茸大好き!キューゲル年内に出ますように。

Re: ハイ・ファンタジーの料理

ホビットというか指輪物語で思い出しましたが、キノコ料理には集める楽しみも入っているかもしれませんね。あと狩りで仕留めた獲物を料理している場面もなぜかそれだけで妙に美味しそうです。そういえば漫画の「ダンジョン飯」では確か茸型モンスターが鍋にされてましたよね。

>タフの方舟
見事に積ん読の山に埋もれていたはずですが、猫と茸を偏愛する主人公と聞いて俄然読み返したくなってきました。

No title

こんばんは、こちらではおひさです。
横レスで失礼します(汗)。

>宇宙ヤドカリ
ヤドカリとか昆虫食とかは「無限に拡がる大宇宙」じゃないですが、文化の違いを表したいので採用してみました。
松本零士的にビフテキとラーメン…ってわけにも(笑)。

「ダンジョン飯」は読もう読もうと思いつつまだなんですが、往年のファンタジーコンピューターRPG「ダンジョンマスター」は、ダンジョンの中で食糧調達しなければならないゲームで中盤まではキノコ型モンスターが食糧になってました(汗)。

http://www.geocities.jp/gff78910/dm/

↑現在はJava版でフリーでプレイ出来ます。
Windows10でプレイ出来るか確認できないですが…(うちは7)
メッセージは当然英語(ギャラングリッグ/笑)ですが、私でも理解出来るのでeHollyさんなら楽勝でしょう。

(指輪物語を超えた!が宣伝文句の)フィーストの「リフトウォーサーガ」では食糧が尽きて乗馬を殺して食糧にする場面が描かれてました。
実際ありそうな話ですが…ってか最悪人間をって状況も戦時はあったみたいですし…なかなか切なかったですね><。
主人公まだ子供だし。

Re: No title

すみません、コメント頂いてたのに今気づきました(汗)

>文化の違い
トラベラーではまさにそういう点に一番興味があるかもしれません。それぞれ独自の文化や生態系があって、それに応じて人々の価値観も違うような星々を巡っていくのがなにより楽しそうです。レフリーさんは設定大変でしょうけど。

TRPGでもそれぞれ糧食や食費の概念が少しずつ違うのが面白いですね。しかしトラベラー世界、食費というか毎月の生活費を切り詰めるという概念はないんでしょうかね(><)

ダンジョンマスターRPG、難易度☠☠☠☠☠ですか…まだうちのPCで動くか確認してませんが食糧調達以前に瞬殺されまくりそうな予感。

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筆不精にも関わらずメモ帳代わりとして始めてしまったブログ。
小説や音楽の感想・紹介、時には猫や植物のことも。
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