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ヴァンス原作The Dying Earth RPG のキャラクターを作ってみた(続き)

2018.09.01 17:26|怪奇幻想文学いろいろ
 前回のダイイング・アースRPGキャラクター作成続き。暫定残り33点のクリエーション・ポイント(cp)を先に決めた主要技能以外の要素に割り振っていこうと思います。

 ―個別技能を選ぶ

 個別技能(Indivisual Ability)はさまざまな専門的知識・技術をどれほど有しているかを示すもので、アルファベット順にAppraisal(鑑定)、Athletics(水泳・登攀・跳躍等運動全般)、Concealment(隠す/隠れる)、Craftsmanship(製作)、Driving(運転)、Engineering(機械操作・修理)等全部で二十二種類。(あまりファンタジー的でない〈運転〉や〈機械操作〉ですが、この世界には「終末期の赤い地球」で登場したようなかつての機械文明の名残りがいまだに存在している設定なので、それらの遺物を動かせる技能も含んでいるのかもしれません)

 取得できる数に制限はなく、また一つも選ばなくても構いません。1ランクにつき1cp、11ランク以上は追加コストが必要になる点は取得必須の五技能と同じ。まあこの辺りはフレーバー感覚で、使用頻度が高くキャラの現時点イメージとも外れないようなものをとりあえずチョイス。10cp残すのを目安とし、合計23cpぶんとなるよう振り分けてみます。

 Athletics〈運動〉:7  Etiquette〈作法〉:4  Perception〈感知〉:7  Wherewithal〈胆力〉:5 (暫定)

 Wherewithalという単語は辞書を引くと「~をするのに必要な(特に金銭面での)手段」とありますが、説明では「苦痛や超自然的恐怖に直面しても決断力を保てること」となっているためあえて〈胆力〉と意訳しました。アメリカンスラングでは「やる気」という意味もあるらしいのでそちらのニュアンスに近い?要はSANチェックに失敗しづらいという、なかなか心強い能力です。

 ―〈抵抗力〉の種類と値を決める

 このダイイング・アースRPGの特徴の一つが、能動的アビリティばかりでなく、自身に不利益をもたらしかねない各種の欲望をどれほど制御できるかを示すResistance(抵抗力)にもランクが設けられていること。いつ地球が滅びるかわからないという諦めと厭世感が支配するなか、人々が刹那的な快楽におぼれやすくなった退廃的世界観を強調するためでしょうが、シナリオの各所に〈抵抗力〉ロールをさし挟むことで緊張感を増せるでしょう(もちろんGMが適切なシチュエーションを考えなくてはなりませんが)。技能チェックと同様に処理し、成功すれば誘惑に打ち勝てたというわけです。

 存在するのは1:Resist Arrogance(傲慢への抵抗力) 2:Resist Avarice(貪欲への抵抗力) 3:Resist Indolence(怠惰への抵抗力) 4:Resist Gourmandism(美食への抵抗力) 5:Resist Pettifoggery(些事への拘りへの抵抗力) 6:Resist Rakishness(放蕩への抵抗力) の六種。
 
 個別技能と同じく、〈抵抗力〉は取得必須ではなく幾つ選ぶかも自由。ただし一種類の〈抵抗力〉に限り、1D6でランダムに選ぶならば、その欲と無縁であることを示す"total immunity"(完全免疫。該当する欲望に対してのみ〈抵抗力〉ロール免除。キャラシにはΩマークで表記)、自分の希望で選べば、1/2ボーナス(3cp)相当のランクを無償(所持cpから差し引く必要なし)で得られるとのこと。また、あえて〈抵抗力〉に一切cpを割り振らないのであれば、他の要素に費やすボーナス一回分(6cp)を新たに獲得できます。

  あとキューゲル・レベルのキャラにはほぼ不可能そうながら、一つでも15ランク以上のアビリティを有する場合〈傲慢への抵抗力〉は0となり、ダイスでその番号の1の目が出た場合振り直しとなります。飛びぬけた才能にはどうしても驕りがつきまとうということなのでしょう。

 ここは追加cpの対象にはならないようですが、やはりランダムチョイスの方が強いので今度もダイスで決めることにします。
 出目は4:Resist Gourmandism〈美食への抵抗力〉、つまり飲食に対する欲やこだわりが皆無に近い人に。しかし少食だと大柄で敏捷という先のロール結果のイメージと結び付けづらいので、空腹さえ満たせれば何でもいい系の味音痴タイプ? 食べること自体に不自由はしなかったけれど美味しいものを味わえないような環境で育ったとか。

 残すところ10cpとだいぶ厳しくなってきましたが、一種しか持たないのはなんとなくアンバランスなので、他に「貪欲」と「些事への拘り」への〈抵抗力〉も取っておきます(作成者個人の価値観を持ちこんで恐縮ですが、細かいことにうるさい人間がひじょーに苦手なもので)。 10の半分使ってそれぞれ2cpと3cpずつ。

 よって〈美食への抵抗力〉:Ω 〈貪欲への抵抗力〉:2 〈些事への拘りへの抵抗力〉:3

 ―所持品を決める

 前述のとおり、このゲームでは技能だけでなく所持品も一つにつき1cpで購入する方式。もっとも裸でうろつくPCがいてもまずいと、無償で2cpは身につけるものに使ってよいと記載されているので、実質服と履き物にはcpを支払わなくてよいと思われます。
 というか「キューゲル・レベル」のキャラはスタート時の所持品を最低限にとどめねばならず、現金、魔術アイテムを含む貴重品、移動・運搬の手段となる動物または乗り物、さらには食糧の携行も禁止というなかなか容赦のない指定がされているのですが...

 最終的にどちらの武器を選ぶかや身なりの詳細は、キャラのパーソナリティが固まってからでないと決めづらいためここでは保留しますが、衣服と靴のほか、武器(習熟している大弓かこん棒のどちらか) 、寝具、便利な道具を何か一つくらいは持っておきたいもの。これで3cpなので、最後の2cpで呪文を一つ買えばぴったり90です。

 ―取得する呪文を選ぶ 

 〈魔術〉が上限7ランクのキューゲル・レベルキャラが操れる魔法はかなり限られており、「単純」と「複雑」とに区分される呪文のうち「単純」カテゴリのものしか使えず、自身の〈魔術〉ランクの数値を超える数の呪文を持つことはできません。またD&Dに影響を与えたとされる、呪文の記憶システム(必要と思われる呪文を前もって脳内にインプットしておき、適切なタイミングで使う)もちゃんとありますが、こちらは呪文1つを覚えるのに〈魔術〉2ランクが必要となります。すなわち〈魔術〉3ランクのキャラであれば、「単純」呪文を開始時3つまで取得できますが、記憶して使いこなせる呪文はそのうち1つのみとなるわけです。
(それもそのはずで、「単純」カテゴリの呪文でも詠唱にはたっぷり20分かかり、それも適切な身ぶりを交えつつ一字一句正確に発音しなくてはならないというとんでもない代物。よって急場にその手順を省くため記憶システムがあると考えられます)

 現在作成中のキャラには〈魔術〉を4ランク確保してありますが、cpは2しか残っていないので呪文は一つしか買えません。まあ切り札的な一本があれば、あとはキャントラップ(簡単な呪詛・祝福)で切り抜けるのも悪くないでしょう。
 クイックスタートで選べる呪文は十種類のみ(ちなみに「終末期の赤い地球」の「魔術師マジリアン」の章で言及されるところによれば、この世界に存在する呪文はおよそ百種類とのこと)。「ベヒモスの大盤振る舞い」(ボリュームたっぷりの食事を出現させる)・「応急湿布」(ダメージ治癒)・「剛毅なる上腕の術」(筋力を一時的に増強)※訳は適当 などがありますが、ここは原作ファンとして「ミール城のトゥーリャン」にも登場する呪文、「ファンダールの透明マント」(Phandaal's Mantle of Stealth)を選んでみました。どんな状況でも姿を消せるのは便利ですし。あ、意味もなく悪いことには使いませんよ。

 ですが、クイックルールの〈魔術〉の項を読み直していてちょっとした問題に気付きます。原作にも描写があるように、この世界の呪文は記録媒体とセットであり(D&Dと同じく記憶したとしても、一度発動すれば頭から抜け落ちて再度覚えなくてはならないため)、従ってプレイ開始時に呪文を購入したキャラクターは同時にそれらが記された魔導書をも所持することになるとあるのです。
 え~、さっき持ち物を考える時本は計算に入れてなかったんですけど、となると道具は一つも持てない? なんか長旅の必需品は一揃い持たせてくれる他のTRPGが親切すぎるくらいに思えてきました(笑)
 
 ―プロフィールを作成し、名前をつける
 
 これで一通りのcp配分は済んだわけですが、まだ一番楽しくかつ難しい最後の段階が残っています。すなわち今までに決めてきた技能の〈型〉をはじめとする特徴から、そのキャラクターの姿形、年齢、性格、背景等を導き出し、人物像に肉付けを施していくわけです。

 もちろんPLにどんなキャラにしたいという明確な青写真があれば、(ボーナスを貰えないかわり)最初からふさわしい選択肢を選んでイメージ通りに仕上げるのもありでしょう。しかし今回のようにすべての選択肢をダイスでランダムに決めると、メインの性格指標となるであろう〈説得〉と〈拒絶〉において、「ひどく曖昧で複雑な話し方」が特徴ながらも、「純粋すぎて邪悪な誘惑を退け」てしまうという、微妙に掴みどころのない不思議くんが誕生するのはある程度避けられません。〈説得/雄弁〉の〈拒絶/鈍感〉みたいに、極端に矛盾した組み合わせでないだけまだましですが。 
 
 一方フィジカル面では、〈攻撃〉が「剛力」、〈防御〉が「眩惑」型という腕力と敏捷力双方に恵まれたタイプとなったので、これは体力的に今がピークの、ハイティーンぐらいの若者という感じです。その年頃なら超がつくピュアでもまだぎりぎり許されそうだし、隔絶された環境で本だけを相手に育ったことにして、回りくどくややこしい話し方はおもに人との会話より古めかしい書物から言語知識を得たからとしよう...と。あと〈魔術〉に関しては権力主義タイプという設定もあったか。
 というわけで上記を踏まえた生い立ち。そこまで詳しくする必要はないということなので、かなり大雑把です。
 
 かつては強大な魔術で近隣を支配していた旧家の末裔として生まれたが、父親は物心つく前に失踪、留守を預かるのに嫌気が差した母もほどなく幼い息子を置いて館を出てしまう。以来先祖たちが張りめぐらせた魔力のおかげでかろうじて荒廃を免れている広大な屋敷で、一族の遠縁にあたる無口な老乳母と二人きりで暮らし、庭で遊んでは古い書物に読みふける日々を送ってきた。
 
 そこには貴重な魔導書も少なからず含まれていたものの、さほど魔術の心得がない乳母には代々の当主たちが受けたような本格的な修練は与えられない。少年が血筋の天分と読書によってほぼ無意識に身につけていた初歩知識のあとは、危険が迫ったときに有用と考えた不可視となる呪文を一つ教え込むのがやっとだった。

 しかしその乳母も少年が十七歳を迎えて間もなく老衰で世を去り、亡骸を庭の一隅に埋葬した彼は、これまで書物でしか知らなかった広い世界を見に旅立とうと決意する。唯一操れる呪文が記された本、そして埃と錆だらけの武器庫でたった一つ使い物になりそうだった弓矢と簡単な寝具だけを携え、あてもなく地平線の彼方をさして歩きだしたのだった...


 実のところ没落した旧家と荒れ果てた屋敷というのはドムバー家の城館(キューゲルに酷い目にあわされたダーウェ・コレムの屋敷)のイメージを拝借した部分が大きいんですが、その点はまあ大目に見てください。
 
 最後に一番肝心な名前。実際にプレイするわけでもないし名無し君でいいかとも思ったんですが、ここは製作者的には世界観のためこだわるべき要素らしく、平々凡々な名前のキャラなんてGMはオープニングで瞬殺すべし的なことがわざわざ書いてあるほどなのです。ヴァンスのファンタジー作品に出てくる固有名詞って独特の語感だから、耳に馴染みのある西洋人名と違った響きの名前を一から考えつくのが難しいんですよね。

 結局全く真面目に考えないまま、名前なんて飾りじゃん!ということでカザリヤンと命名(ひどい) マジリアンの兄弟っぽい。
 
 ともかくこれで一通りのcp配分はすんだので、キャラシートを見直して割り振りcpの微調整をします。なんとなく〈防御〉から〈胆力〉に1ポイント移動させてそれぞれ9→8、5→6ランクに変更。これでちょうど48+24+5+3+10=90ポイントです。
 また良家の生まれならと持たせてみた「作法」ですが、本に埋もれて育ったならPedantry(アカデミックな類いの学識)のほうがふさわしそうかなと、ランク値は同じまま〈作法〉→〈学識〉にしてみました。

 ということでこちらが最終的なデータとなります(各技能・所持品の取得に必要なcpの値に関しては前回記事も合わせてご覧ください)

 能力値 
 共通技能 〈説得/曖昧模糊〉:10 〈拒絶/純真無垢〉:11 〈攻撃/剛力〉:9 〈防御/眩惑〉:8 〈頑健〉:9 (合計48cp)
 
 個別技能 〈運動〉:7  〈学識〉:4  〈感知〉:7  〈胆力〉:6 (合計24cp)
 
 抵抗力値 〈美食への抵抗力〉:Ω 〈貪欲への抵抗力〉:2 〈些事への拘りへの抵抗力〉:3 (合計5cp)

 所持品・服装 古びた絹服/革のブーツ(この二点はノーコスト)/ロングボウと矢/毛布/魔導書 (合計3cp)

 〈魔術〉:4 型:力ずく 開始時所持呪文:「ファンダールの透明マント」 (合計10cp)
 
 
 あとはキャラシに項目のある簡単なプロフィール。

 名前:カザリヤン 性別:男 年齢:17 
 
 髪の色、長さ:色は黒。乳母を亡くしてからは伸び放題のため上着から取った紐で後ろに束ねている

 容貌の特徴:眠そうな茶色い目のおっとりした顔立ちで、表情の変化に乏しい。服装と相まってどことなく浮世離れのした雰囲気(美形かどうかはご想像にお任せします)
 
 目立った癖:ひげが生えかかっている顎をこする
 
 身なり:旅立つまえ屋敷の衣裳部屋から持ち出した昔風の絹服一式。金糸織りの豪奢なものだったが、今となってはひどく古び色褪せてしまっている。足には衣服と不釣り合いな使いこまれた革製ブーツ。背中にはこれまた立派ながらも古びた弓と矢筒、本をくるんだ毛布を背負っている


 性格・態度:
 一見茫洋としているようでいて裏表のない素直な気性。基本的に他者には興味がなく、また感情の機微に聡いわけでもないが、本人に自分の心を偽るという観念が欠如しているせいか、不思議と相対した人間の隠し事を見抜くのに長けている。 
 初めて実際に触れる外の世界の何もかもが目新しく、次から次へと新しい発見を求めて一か所にとどまるのを嫌う。
 口達者ではないものの、一旦会話に入りこむと考えたことを余すところなく語りつくそうとする。それも昔の書物で習い覚えた成句や婉曲法を駆使して長広舌を振るうので、相手はたいてい煙に巻かれ会話の主導権を譲ってしまう。

 
 一言でいうと、世間ずれしていないぶん一般人の感覚からずれた人(そもそもダイイングアースに一般的感覚といえるものが存在するのなら)でしょうかね。 なお彼に食についへの関心がないのは独特の料理センスの持ち主だった乳母さんの手料理で育ったせいで、気の毒にも普通の食べ物が合わない味覚が形成されてしまったためです(笑)
 
 ダイイング・アースRPG、簡易ルールといえども原作へのオマージュが随所に感じられるユニークで興味が尽きないゲーム性なので原作の未訳ぶん共々いつか日本語化してほしいものです。ロールプレイ重視、かつプレイヤーとGM、またはプレイヤー同士の駆け引きを推奨するような性格がなきにしもあらずなので、私のような初心者にはちょっとばかりハードル高いかもしれませんが。

 どうやら私は無自覚のうちに背景などディテールに拘ってしまうほうらしく、最初は簡素にまとめるつもりだったのが予想以上に長くなってしまいました。まあここで書いたのは一応クイックスタート版ルールの手順を踏襲してはいても、あくまで私個人のキャラ作成方法にすぎないので、こんなものかという一例としてごらんください。というわけでここまで長々とお付き合いいただいて本当にありがとうございました。

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テーマ:TRPG
ジャンル:ゲーム

コメント

抵抗力は七つの大罪に由来するのでしょうか?

カザリアン君の生い立ちだけでも、凄く興味深いです。美食には全く拘りが無いのですね。キューゲルは中々のグルメで宿屋で他人の御馳走を横取りしたり、元の街に戻ったら、まずは美食と美酒を注文したりと快適な生活への欲求が強い。笑う魔術師がくれた何でも口に出来る護符は、味や風味が板切れや草などの元のままという美食家にとっては地べたに叩きつけて踏んづけたくなるような代物でしたが、キャラによっては有り難い救いのレアアイテムになったりして。さっき町内会から台風により明日の燃えるごみ収集が中止になったと連絡が。主婦にとっては大問題!ごみと洗濯物は毎日必ず出るんだよう。

Re: 抵抗力は七つの大罪に由来するのでしょうか?

ベースは七つの大罪っぽいですが、憤怒と嫉妬のかわりに「つまらないことに拘る」という選択肢があるのがこれだけちょっと毛色の違う感じで面白いです。まあ現実でも重箱の隅をつつきたがる人ほんとに多いですしね…。
 
地球が終末を迎えていても生態系にはあまり変化がないのか、ダイイングアースの食生活はかなり豊かなようですよね。そこそこに留めておけば問題ないんでしょうが、飲んだり食べたりの楽しみを満喫できるに越したことはありません。例の護符を本来持つべきなのは味にはこだわらず、エネルギー摂取できさえすればいいというカザリヤンのような人間ではないでしょうか(笑)

台風、こちらのほうでも風の音がひどくなってきましたね~。あまり被害を出さずに早く通り過ぎてくれればいいんですけど。

ルクンドオ

夏の間は蚊に刺されなかったのに秋雨が続く今、蚊の猛攻を受けています。創元文庫復刊とルクンドオを買うか迷っています。表題作は子供向けの怪談で読んで挿絵が物凄く怖かった記憶があります。10篇の内、半分は既読なんですが、とにかく気味が悪い。エイクマンやブラックウッドとは読後感が違う。

Re: ルクンドオ

今度出る「ルクンドオ」の表紙もナイトランド叢書シリーズの中で群を抜いて不気味ですよね。右側の口裂け女みたいなのどれかの作品に登場するんでしょうか。「いにしえの魔術」をやっと借りられて今読んでますが、個人的にはブラックウッドの怖さもけっこう独特だなあと感じます。こちらの方が全体的にカタルシスのある読後感とは思いますけど。

蚊につきまとわれるほど我慢ならないものはないですよね!ブラックウッドの「エジプトの雀蜂」は浴室の脱衣場に雀蜂が侵入した話でしたが、同じシチュエーションなら私は蚊がいる方が怖いです(笑)

西遊妖猿伝、再開

ゲームオブスローンズのドラマが完結し、西遊妖猿伝の火焔山の話が連載再開され嬉しい!9月に諸星先生の中国取材旅行のムックも出るそうで絶対欲しい。NHKで横浜ローズフェスタを放映しており、新品種のアリエッタが素敵でした。妖精のドレスのような可愛らしさ。フランスの品種ソフィー・ロシャスも綺麗。

Re: 西遊妖猿伝、再開

妖猿伝連載再開するんですか!単行本で読めるのはもっと先になりそうですが、西域取材のムック自体面白そうで楽しみです。むかしNHKシルクロードシリーズの書籍版を図書館から借りては読み漁っていたのを思い出しました。

バラの一番花もそろそろ終わりかけ、毎朝出かける前に花がら切りに追われてます。しかしベランダが鉢でいっぱいになっても新品種の誘惑は尽きず、いまはソフィー・ロシャスと一緒に発表されたプラリーヌ・ルージュが気になってます(名前もおいしそうだし…笑)薄い色合いが多いのであと4、5本ぐらいは深紅やビビッドな絞りの品種があってもいいような気がしてしまって。

デルバール社のフレンチローズ

フレンチローズは素晴らしい香りと華やかな花色でオースチン社の薔薇とは違った魅力がありますね。デルバール社の品種ではナエマが一番好きです。趣味の園芸でも薔薇回で録画してうっとり。今月はSFが大豊作で散財しましたが来月も「危険なヴィジョン」やナイトランドクォータリーが出るしなあ。諸星先生の「幻妖館」も描き下ろしが一編だけときいて買いませんでした。豪華な造本らしいですが。

Re: デルバール社のフレンチローズ

ナエマはスパイシーな独特の香り(モンシロチョウの羽の匂いという人がいてちょっと分かるような気がしました)がまた良いです。うちのは最近不調続きでほとんど咲きませんけど… 鮮やかな絞り入りの画家シリーズにも目を奪われますが、カタログの写真のように綺麗に咲かせるのは難しいと自分に言い聞かせては自制してます。

幻妖館はクラウドファウンディング企画ゆえの価格設定なのかもしれませんがちょっと手は出にくいですよね~。最近の新刊だとネクロスコープとメトカーフの短編集はいずれ読んでみたいものです。ドーキー・アーカイヴって今HPに出ている6冊のあとも続くんでしょうかね。

第一期の10冊が全部出ますように!

ドーキーアーカイブ、3年で6冊出たから10冊でるには5年かかるかも。第二期の構想も出来ていて最終的には50冊を目指すとか。秋の消費税UPの影響が無いと良いのですが。メトカーフは図書館で入れてくれなかったら買いたい。装丁も黒を基調にした渋いものですね。家庭菜園で水遣りしていたら蚊に刺されました。真夏みたい。パンジーが予定より早くヘタレてしまい何を植えようか悩みます。サフィニア一辺倒でなく涼しげな花が欲しい。

Re: 第一期の10冊が全部出ますように!

エイクマンの自伝?小説が出る予定なのもこのドーキーアーカイブでしたっけ?以前買った国書の本にラインナップが書かれた小冊子が入っていた気がするのですが失くしてしまいすっかり忘れていました。
しかし最終構想50冊とは衝撃です(現状のペースだと25年!?)ジャック・ヴァンス・トレジャリの続きもどこかで構想だけでも公開してくれたら嬉しいんですけど。

うちではパンジー、ビオラは暑くなってくるとたちまちアブラムシの温床になり、バラにも飛び火するので今年はやめてしまいました。やはりこの季節になってくると青系の花がどこかに欲しくなりますね。ディープブルーで釣鐘型のクレマチスが憧れの花なんですが栽培はハードルが高そうで。

レイチェル

「グレーテルのかまど」のスコーン回が美味しそうでアフタヌーンティー熱が再燃し、デュ・モーリア「レベッカ」「レイチェル」を読み耽っています。マンダレイのアフタヌーンティーや朝食の素晴らしさ!若竹七海先生の葉村晶シリーズで「何が挟んであるのか分からないけど、とても美味しいサンドイッチ」の具をクミン風味のヒヨコ豆ペーストだと想像していました。フムスですね。レイチェルでも銀のカトラリーに古風な食事が出てきます。イタリアとイギリスが舞台なので、こちらで訳して下さった「ある少女の日記帳」を思い出しました。ヒロインが園芸名人でハーブも沢山登場して興味深いですが、我が家の庭はバジルも紫蘇も虫に食害され花も無く梅雨の前に手を打たないと。

Re: レイチェル

「レイチェル」はヒロインがコーンウォールにやって来た章でもう何年も止まってるのでいい加減読み終えなくては…。最近映画にもなりましたよね。去年旅行した時に機内上映のラインナップに入っていて、原作より先に見てみるのも悪くないかなと思ったんですけど結局ほぼ寝てました。
イタリアを旅するイギリス人の話というと「ヴィクトリア朝怪異譚」収録のW・コリンズの作品もなかなか強烈でした。特に森の中の朽ちかけた修道院のあたり。イギリス人のイタリア観って決して明るく楽しい南国というだけではなさそうなのが興味深いです。

去年ぐらいからハーブティーを楽しもうとレモングラス、レモンバーム、カモミールを植えたんですが、カモミールは乾燥がうまくいかず、レモングラスは猫たちが気に入って齧るのでもはや猫草と区別がつかない(笑)バームもちょっと癖があるので結局ミントティーばかり飲んでます。

ギリシャ

おお、ミントティー身体に良さそう!蜂蜜が合いそうです。「世界はほしいモノであふれてる」ギリシャ回のヨーグルトと蜂蜜も美味しそうでした。今、読んでいるメアリ・スチュアート「銀の墓碑銘」もギリシャが舞台で冒頭から美味しそうな料理が登場します。デュ・モーリアにもクレタ島が舞台の「真夜中になる前に」がありますね。来週のボローニャ絵本回も楽しみ!趣味の園芸で取り上げていた桔梗を植えました。秋まで枯れずにもちますように。

Re: ギリシャ

リアルタイムで見られず、先程録画で鑑賞しましたが確かに出てきたものどれも美味しそう!トッピングたっぷりのヨーグルトなど目の毒すぎました。ギリシャにもブルガリアのバニッツァそっくりのフェタチーズパイあるんですね。

「真夜中になる前に」の杯はパンの神にまつわるものでしたっけ。ナイトランド・クォータリーの最新ケルト特集号を買ってきたばかりなのですが、アーサー・マッケンの作品と小論(朝松健氏!)が載っているのでちょうど「パンの大神」が頭をよぎったところでした。ギリシャとケルト、対照的な風土ですが神話自体は意外と地続きなのが面白いものだと思います。

指先から広がる魔法 ヒグチユウコ 文藝別冊

ヒグチユウコ画伯のムックを図書館で借りたら諸星先生のボリス漫画が!ギュスターブくんという足がタコ、手がヘビの猫キャラは「栞と紙魚子」に出てきそうだし、御本人も息子さんも諸星先生の大ファンなんですね。画集や絵本を何冊も出しておられ、ボリス雑貨店という実店舗も。近所に無くて良かった。全財産貢ぎそう。諸星先生の中国取材ムックも書店に予約しました。9月後半は図書館が休みだから本を爆買い予定です。サプリメントや漢方薬も使用期限の許す限り買いだめしてます。

Re: 指先から広がる魔法 ヒグチユウコ 文藝別冊

「夜の魚」のボリスが描かれたヒグチ先生のコラボTシャツはいつだったかツイッターで見かけたことありますが、漫画にもなったんですね!ご本人の飼い猫の名前もボリスだそうで、うちの茶白と似た柄なもので親近感を感じてしまいます。同じボリスでもヴィアンが由来ということでしたが。ギュスターヴくんは初耳でしたので画像検索したらちょっとびっくりしました(笑)

「魔法使いたちの料理帳」買っちゃいましたよ~。親しんでいる作品が片手で数えるほとでギャップを感じるとはいえ、ナルニアやトールキン作品のレシピが多いのは嬉しいですね。「銀のいす」のあのパイを作ってみたいのですが、中の肉はポークとかじゃだめかなあ…

魔法使いたちの料理帳

魔法使いたちの料理帳、ゲットされたんですね。日本人の感覚では吃驚するような色使いのレシピが多い。スマーフのスパゲッティとか。ナグランドの天ぷらに、ジャムとオリーブ油と唐辛子のソースを付けて食べるのが受け付けない!エスニック料理の一種みたい。ラダガストのサラダやエントの水は身体に良さそう。ハルファン巨人国の子供のパイ、子牛肉が普通は売ってませんものね。豚のチャーシューで作っても美味しそう。グースバンプスは昔、教育テレビで放映していてホラー耐性の無い子供が見たらトラウマになりそうなぐらい本格的でした。

Re: 魔法使いたちの料理帳

スマーフスパゲッティはチキンの付け合わせにお菓子のグミというのがちょっと…。私がぎょっとしたのはイクラにしか見えない「魔女がいっぱい」(ダールの小説なんですね。知らなかった)のスープの実でしたけど、説明を読んだらトマトジュースで色付けしたタピオカ! この間ニュースになってたタピオカ丼を思い出さずにはいられませんでした。
タピオカといえば、初めて名前を知ったのが「メアリー・ポピンズ」の風船の話だった気がしますが、当時のイギリスではどんな調理法が主だったんでしょうか。牛乳で煮て作るプディングかな。
作者がフランス人のせいか、イギリスの伝統家庭料理的なものもけっこう今風にアレンジされている印象ですね。各種トーストもタルティーヌと呼ばれると何だかお洒落。

風船、風船!

マイケルはタピオカを嫌がってましたが、現在の日本でタピオカが大ブームで行列が出来ているのを知ったら吃驚するかも。作者と挿絵画家が仲良く風船に掴まって並んでいるのがホッコリします。ダンジョン飯や諸星先生のムックをゲットして金欠だけど嬉しい!ムックは豪華な装丁で手袋をしてページを捲りたい。ダンジョン飯はチルチャックの家族話に驚きました。今月はジョー・ヒルの「怪奇日和」やヒグチユウコ画伯の絵本も買いたいし東京創元社の復刊も欲しいし諭吉がとんでゆきます。

Re: 風船、風船!

タピオカブームもですがミルクティーとタピオカが合体しているのに仰天しそう。あれって台湾発祥なんでしたっけ?
昔のイギリスのタピオカ料理調べていたら、やはり主流は粒というより粉状のタピオカを牛乳でどろどろに煮込んだプディングだったようで確かにあまり食欲をそそりませんが。あと焼きリンゴの芯にレーズンの代わりに詰めて焼いたのがあったり…
でもマイケルって確かライスプディングは好きでしたよね。日本人の感覚からするとどっちもあまり変わらないような(笑)

ダンジョン飯は買いましたが(ダンプリング美味しそう)諸星ムックはまだなんです。しかも西域編だけでなくマッドメンのパプアニューギニア篇も増補で出ていてつくづく悩ましい!そのうち買おうと思いつつずるずる伸ばしていたら60ページの追加ですか~。

ぼく、ハチミツのはいったライス・プディングがほしいんだ

タピオカパールでなく粉末だと、ドロドロしてお腹には溜まるけどライス・プディングの方が美味しいのかも。お腹に溜まるといえばダンプリングも!原書房の「ダンプリングの歴史」面白かったです。饅頭、餃子、団子、ラヴィオリ。ポイキーコースに添えてあったのもダンプリングの一種ですね。ダンプリングをフェアリーリングでチェンジリングしたら具材も変わるのが楽しい!何故か鉄分が突出してます。マッドメン買うかは60ページの内容によりますね。クレイジージャーニーが「やらせ」問題で休止し佐藤さんの番組が地上波で観れなくて残念です。

Re: ぼく、ハチミツのはいったライス・プディングがほしいんだ

文学で読む当時の食事習慣だと、小さな子はあっさりめだけど腹持ちのいいプディングのようなものメインの夕ご飯を子供だけで食べてたみたいですね。レモンとオレンジの香りを付けたスペイン版ライスプディングは凄く美味しかったですが、あれならハチミツかけても合うかなあ。

「ダンプリングの歴史」各国の文化的背景までがっつり網羅してあって読みごたえが凄そう。こちらも出たばかりですが、まさにダンジョン飯最新号の内容そのものですね。図書館で入れてくれないかなあ…
古い翻訳小説だとダンプリング料理も「団子入りシチュー」ひどいと「汁」という感じの訳で、すいとんのイメージしか浮かばず困ったような覚えがあります。日本料理だとあとはそばがきなんかもダンプリングに入るんですかね。

蕎麦がき食べてみたい!

残暑と台風にベランダの薔薇たちが痛め付けられていませんか?8月みたいな暑さで山にムカゴを取りに行ったら小さくて。まだ彼岸花が盛りだし2週間は秋が遅れているような。パンジーを植えて秋冬の花壇を準備する気になりません。公園に行ったらシェエラザード、アイスバーグ、うららが元気に咲いていました。サルビアも赤だけでなく白、紫も花壇を彩っていました。ドリトル先生に「サルビアを詰めた鶏の丸焼き」が出てきて、あんな赤い花を料理に使うのか不思議でしたがセージのことだったんですね。

Re: 蕎麦がき食べてみたい!

私も小さい頃、別の児童書(モンゴメリの「丘の家のジェーン」だったかな)でサルビアをチキンの詰め物にするというのを読んで、あの赤い花壇の花しか浮かばず面食らった記憶があります。ドリトル先生で出てきたのはどの場面でしたっけ?先生の家の料理だったらダブダブが調理しているところを想像するとちょっとシュール(笑)
私は洋風の鳥料理にはたいていローズマリーちょっとで済ませてしまうのですが、ローストチキンに最適な香草の組み合わせとかあれば知りたいものです。和風の鶏鍋なら芹で決まりなんですけどね。そういえば一口大の蕎麦がきを鶏鍋の具に入れるのも好きでたまにやってます。

次の週末はまたも台風とかでつくづく厄介ですね。ほんとに去年から台風のせいでまともに秋薔薇を拝めてないです…。

ローストチキンにはタイムとローズマリー、ローレル、セージ?

台風で甚大な被害が出ましたがお家と職場は無事でしたか?昔と気候が違ってきている様な。ライフラインがやられたら手も足も出ません。井戸から水を汲んだり焚き火で調理したり庭に穴掘って用を足したりとか本の世界なら楽しいけど現実は耐えられない!電気なしで1日も暮らせない!ドリトル先生は雑種犬ホーム入居者の犬が自分の一代記を話している中に鶏の丸焼きが登場しました。人様の台所から盗んでいました。主婦からしたら、その日のメインディッシュが犬にパクられた訳で怒り心頭ですね。ドリトル先生では犬が大活躍するけど猫は嫌われていて可哀想。月の猫は良く書かれていましたが。反対にラブクラフト先生は大の猫好き。作家の猫や文豪の猫の本も出てますね。大佛次郎先生とか。芹の入った鶏鍋に蕎麦がき美味しそう!こちらでは芹が凄く高くて、つい庭の葱と紫蘇を使ってしまいます。芹の根っ子も香り高い高級食材だそうですね。秋本来の寒さになり鍋が食べたいです。

Re: ローストチキンにはタイムとローズマリー、ローレル、セージ?

幸い家の近所はほとんど被害もなく済みましたが、ニュースやネットを見ているとライフラインが停止した時の大変さをまざまざと思い知らされますね。うちも避難用グッズもろくにない防災意識の低さなので、最低限の備えぐらいはしておかなくちゃ…猫もいますし。

 丸焼き、思いだしました!「月からの使い」にある章で、ソーセージも付いてる豪華版でしたっけ。もう一つ盗んだご馳走にあげられている、「牛肉と腎臓のプディング」(イギリス伝統料理のステーキ&キドニープディングのことですよね)は覚えていたのに。
 南條竹則先生の「ドリトル先生の英国」を確認してみたところ、あいにくここで出てくるメニューについての言及はなかったですが、食についての章はいつ読んでも楽しいですね。ドリトル先生が好物という豚のスペアリブは当時の英国ではどんな味付けにしていたのかなども気になります。

ラヴクラフトといえば、同じ本で南條先生が「月からの使い」のSF要素を宇宙的恐怖と関連づけていたのが興味深かったです。英国と米国、犬派と猫派の違いはあれど(笑)4歳しか違わない同世代の作家同士だったのかと。

ケッチ教授の博物館

ロフティングとラブクラフトが同時代作家だったなんて!確かに月の世界は独特の異世界感がありますね。ラブクラフト作品には余り美味しそうな食事は出てきませんがドリトル先生には沢山出てきて楽しい。ステーキアンドキドニープディングは日本人の口には合わないような。世界はほしいモノで溢れてるのブルガリアの家庭料理は日本人の口にも合いそうです。バニッツァ出てきましたね。特産ハーブのサマルダラを加えたトマトスープも美味しそう。幻想と怪奇傑作選の「ジプシー・チーズの呪い」が面白かったのですが、ジプシーの本を読んでもネットで調べてもジプシー独特のチーズがあるのか分からなかったです。ネットでは「ジプシーがチーズを食べる」という音楽関係の記事ばかりヒット。お酒に合い天上のマナと言うべき美味だそうで是非食べてみたい!イギリスの話だけどチェダーやスティルトン以外なのかしら?それともジプシーの多い東欧から運ばれて来るのか?ブルガリアの乳製品、美味しそうでした。でもチーズを食べ過ぎて鼻の頭にデッカイ吹き出物が出来、家族に「いい歳して」と呆れられている自分は・・・。世界の家庭料理発掘人の美里さんはホッソリしていて羨ましい。

Re: ケッチ教授の博物館

本場のバニッツァは家庭や店ごとにだいぶ違う感じで見比べるのが楽しかったです。私が作ったレシピでは確かビールも入れてました。あの薄い生地は出来合いのものも市販されているらしいですが、日本で買えるパイシートとは分量の配合が多少違うのかな?

「幻想と怪奇」復刊版いかがでしたか?私は中途半端にバックナンバーを集めかけていたところでしたので、もうこのまま全巻揃えようと見送ってしまいましたが(いつになるやら)追加の付録やエッセイはやっぱり気になります。
幸い「ジプシー・チーズの呪い」が入っている一巻は先月見つけましたが。確かにジプシーとゆかりの東欧は乳製品の食文化が豊かというイメージがあるし、そういう背景があるのかもと思うと興味深いですね。しかしコッパードというのは不思議な作家だなぁと改めて思いました。
実は今夜からパリに行く予定で、今これを空港のラウンジで書いているのですが向こうで美味しいチーズに出会えるといいなあ…チーズには疎すぎて、「ジプシー・チーズ」の作中に名前のあがった銘柄も一つもわからない始末という。

11月らしい気候になりました。

パリも寒かったですか?半袖に薄いカーディガンでも昼間は暑いくらいだったのが、本来の寒さに戻りました。やっと冬服の出番です。亀さんも夜は加温してます。秋の実りが乏しいので今年は猪や熊の被害が大きいのではないかと心配です。ムカゴは大きいもの程ポロっと取れて下生えに紛れてしまい悔しい思いをします。茸も不作です。幻想と怪奇、安田均先生のファンなので寄稿が嬉しかったです。付録の同人誌は小さい字でギッシリでハヅキるーぺCMみたく叫びそう。老眼が恨めしい!「ジプシー・チーズの呪い」のエディの仕事が今一つ分からないのですが、何種類かのナチュラルチーズを配合してプロセスチーズを作るのでしょうか?そのレシピをジプシーから得たのに対価を払わなかったと。自分は風味豊かで日毎に熟していくナチュラルチーズも給食で散々食べた日保ちするプロセスチーズも大好きです。チーズと数の子が合わさったカズチーも高いのに大好物で。手が止まりません。ヨーロッパのおつまみにもカズチーみたいな製品はあるのでしょうか?

Re: 11月らしい気候になりました。

今日の午後帰ってまいりました。パリは小雨続きのうえ日本の真冬に匹敵するくらいの寒さでしたので、空港に降り立つなりよく晴れたこちらの気候がやけに暖かく感じて仕方ありません。反動で風邪をひかなければいいのですが。

付録の同人誌、そんなに小さな文字ということはかなり内容も詰まってそうですね。とりあえずどこかの本屋で現物を探してみて、新規のコンテンツが読み応えありそうだったら買ってみようかなと。

>「ジプシー・チーズの呪い」のエディの仕事
私も「チーズの外交員」(原語だとセールスマン?)といわれてもいま一つピンときませんでしたが、何となく今でいう販売企画部のリサーチ担当みたいなイメージです。さもなければ「世界はほしいモノに~」のバイヤーさん的な。「鑑定士」ともあったので、あちこちでチーズを食べ歩いては美味しいレシピを探すんですかね。しかしエディが誘いこまれてしまった罠も、ネズミ捕りがモチーフというのはわかりますが最後は時空を超えたりで謎だらけですね。

パリのチーズ専門店は壮観でしたが、種類が多いうえにラベルも読みにくい手書きの筆記体で何が何なのかさっぱり(笑)
とりあえずマルシェで見かけた小ぶりのシェーブルチーズをお土産に買ってきました。前に食べた焼きシェーブルチーズのサラダがなかなか乙な味だったので再現してみるのもいいかもしれません。
あと今回の旅行で食べたメニューで美味しかったのが、バゲットの薄切りにこくのあるチーズ(品種は不明)とベーコンの細切りをのせてカリカリに焼き、チャイブを散らしたトースト!レストランで熱々のスープと一緒に出てきたものですが、おつまみにもぴったりだと思います。

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